「柄本時生のサイコロステーキ。とりあえず素数と素因数分解の予習が必要?」CUBE 一度入ったら、最後 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
柄本時生のサイコロステーキ。とりあえず素数と素因数分解の予習が必要?
リメイク権を獲得しただけでも大事件だったような気がするし、内容はともかく果敢に独自の脚本で攻めているところが良かった。そして、ラストに披露された星野源の書き下ろし主題歌がまた面白い歌詞だった。
予告編の段階から杏の台詞「あなたたち何者ですか?」が引っかかっていた。本編が始まってもそのモヤモヤした気持ちは変わらずでした。何者という問いは名前を尋ねるのじゃなく、職業や置かれた状況を訊く言葉だと思うので、名前を答えるのはおかしいと。でも、それがラストに活きていた。
オリジナルの『CUBE』(1997)では警官や医者など、謎を解くための伏線として職業が明確にされ、囚われた登場人物の行動パターンにも表れてていたし、拉致された経緯なども語られていた気がする。コンビニ店員である岡田将生や悪徳会社役員の吉田鋼太郎、そして中学生の千陽という設定は面白いのに、杏は謎のまま。「何者」と聞いておいて自分は語らないってのは何様のつもりなんだ!などと思ったけど、それもこれもラストのためだったのですね。
そして、最近の邦画らしくDVや自殺問題なんかを取り入れてるのも日本的でわかりやすいのかもしれません。残念なのは悪いことを散々やってきたという吉田鋼太郎のいつもの凄みが感じられなかったことや、菅田将暉のキャラが『アルキメデスの大戦』と被ってしまうこと。岡田将生の怪演は良かったけど。
オリジナルでは謎のまま終わったけど、今作では杏が重要人物。巨大なキューブ施設の管理者側の人間、もしくはアンドロイドなのだろう。なかなか面白いラストでした。
共感ありがとうございます。
私なりには頑張って書いたので、kossyさんに読んで頂けて、
やっとレビューが日の目をみました。ありがとうございます。
杏さんは、キューブ施設の管理人・・・そこまでは分かったのですが、
アンドロイドと聞くと、スパッともやもやが解決しますね。
(流石の洞察力ですね)
でも続編が製作されるのかは、微妙・・・ですね。
おはようございます。
有難うございます。
聞き洩らしていました。
菅田さん以外は、皆自分が抱える闇を台詞でしか、言ってませんでしたね。
久方ぶりに、劇場を出る時に、”全くもう!”と思いながら引き上げてきた作品でした。私にも、天誅が下るかな・・。
杏さん、確かに、アンドロイドみたいでしたね。では。
そうなんですよね~。何者?と聞かれてみんな答えず。聞いた本人にしたってぼやかして言えるはずなのに。
オリジナル版を知らない人には楽しめそうではありましたけど。
kossyさんいつもありがとうございます。
四角い部屋の中に集められた人たち。何者なのかも分からず共通するものは何なのかも分からなくて謎だったし。そこに柄本時生の死に方がショックで恐怖にかられました。