劇場公開日 2022年4月8日

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「背中、ホントに広くて大きかった」とんび night runnerさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5背中、ホントに広くて大きかった

2022年5月12日
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鑑賞方法:映画館

北見の最終上映日。
ついつい、見逃していた……けど……、観て良かった。
『ザ・邦画』の系譜っていう感じの作品。

阿部寛さんはとっても上手くて、ビックネーム過ぎて、どうかなー、配役……。もっとメジャーではない役者さんでもいいのでは?と思っていたけど……(そもそもが、阿部寛さんありきで作られた作品だとパンフレット)で知った)。

観おえて……阿部寛さんで良かった。
銭湯のシーン、背中が広くて大きかった。一途な役がよく似合う(ルックスが良すぎだけど)。

『カバチたれよったら、シバき倒してやって下さい』。

北村匠海さんが、杏さんの子供の背中にそっと手を置くシーン。

(阿部寛さんの子供の)旭くんも、杏さんの子供も、『ボッポ』、汽車の模型で遊ぶシーン。

『(人生)山あり谷ありの方が、景色が綺麗に見えるものよ』という薬師丸さんの台詞。

安田顕さんが『夕なぎ』で、杏さんをけなす場面。

海辺、砂浜の家族のシーン(2世代)。

全てが名シーンでした。
是非とも小説を読んでみようと思いました。

映画館では数少ない(5人)観客のうち、老齢のご夫婦が鑑賞されていましたが、時々、笑い声など穏やかな声をあげられて観ておられました。

言葉も風景も
広島での町で(ほぼ同時代に)育ったので、なおさら。
東京の倉庫に置かれてあった段ボールに『いりこ』と書かれていたのも。

『糸』の監督さんだったんですね。

観ながら思ったのは、(関係ないかもけれど)『感動を食べていく』存在なんだなーと。

night runner