「気になってしまう。」アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン bluecinemaさんの映画レビュー(感想・評価)
気になってしまう。
今自分は41歳、アレサフランクリンを聴いていたのは15歳から17歳ぐらいの時、その時すでにクラシックスでもあるが、出会いは当時hiphopが流行りだした頃で、丁度バンドブームからクラブカルチャーへ移行する時代だった。そのhiphopの元ネタとしてであったのがソウルミュージックだった。レベルの違う、もの凄い歌唱力を持ってるシンガーが何人もいたが、その中でもソウルミュージックといえば!のような存在でもあるのがアレサフランクリンだ。なので、歌唱力についての新たな驚きは遠い昔に済んでいたのでなかったが、改めてアレサゴスペルの素晴らしさは感じれた。ただ一般的な日本人がゴスペルをアメリカ人や黒人と同じように感動するのは文化的背景の違いから難しいと思う。なので、個人的には音楽映画として最高なものではない。しかし最大の謎は、72年、アレサが30歳の時に撮影され、テクニカルなトラブルが解決して映像化したのが、1991年だと言われている。しかし公開のタイミングでアレサは訴訟を起こして2回に渡って公開を阻止しているらしいのだが、、何故? 彼女の死後、遺族の合意の元で公開に至ったようだが、アメリカをはじめとしたその他の国でも興行にも成功しているようだし、この音源が収録されたCDアルバムも大ヒットを記録している。当時も映像化の予定だったので、当然しっかりと撮影されている。記録映像としても価値のあるものだと思うのだが、何故アレサ本人だけが公開したくなかったのでしょうか。そこがめちゃくちゃ気になってしょうがない。
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