アオラレのレビュー・感想・評価
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アオッテンジャネー!
ほぼホラー。
ラッセル・クロウ‥
うーむ…
711TPX
この物語のミソはレイチェルのなかなかのだらしなさ。あんな仕打ちを受ける理由には勿論ならないんだけど、きっかけを作っているのは全て彼女だし、そのだらしなさが伏線として全編に渡って効いている。
この物語でなんと言ってもいい味出してるのがラッセルクロウのサイコっぷり。鬼気迫るひげヅラの土手っ腹。マスクにチェーンソー並の相乗効果ではなかろうか。また、そのサイコ野郎がガラケーと車のみで次々と凶行を積重ねるあたり、意外とクレバーだったりする。凶暴でクレバーで自暴自棄のサイコ野郎からローマ軍の将軍まで演じるラッセルクロウの演技力の幅に改めて感心した。
そしてこの物語の隠し味は、警察が結構役に立たないところ(笑)この手のサスペンスであんまりにも警察が機能してしまうと話が進まないんだろうけど、あれだけの事件の後で「もう帰って結構です」は笑えた。あと「おばあさんの家に行く」にも笑ってしまった。どう考えても警察だろ。
この作品を観て、マイケルダグラスの「フォーリング・ダウン」やニコラス・ケイジの「リービング・ラスベガス」あたりを思い出した。全てを失った男の自暴自棄が織りなす悲喜こもごもというカテゴリーに分類できるのかも知れない。
変なタイトル
原題がUnhingedで、気が狂ってるとか錯乱してるとかそういう意味みたいでまさにピッタリなのに、アオラレってタイトルにしちゃうところがセンスのない日本だなぁと感じますね。
まあ、予告のラッセルクロウには笑えましたが。
この、イカれ男、オープニングからヤバさ全開でこいつを主人公の女の人が煽るのかと思うともうその時点からドキドキが止まりません。
でも、厳密には煽ると言うより至極真っ当なクラクション。
謎理論を展開するラッセルクロウを怒らせたからもう大変。
色々バックボーンがあって気が変になってるとは言え、ちょっと逆恨みしすぎな気がする。
周りを巻き込んで犠牲者もたくさんでるけどあんだけの事しててもあんな自由に野放しなのは、警察の無能ぷりにビックリします。
ラストはスカッとするね。ざまぁ!って思った笑
相手が変な運転をしててもこちらは大人になりましょうと言う教訓のような映画、息子のがまともな事言ってましたね。
けして他人事ではないスリラー。
パンパンに太ったラッセルが怖い!
人生はストレスの連続だ。仕事で辛い思いをし、家族は時に悩みや困難に寄り添ってくれるどころか、突き放したり煙たがったりして人を孤独や絶望に追いやる。それがMAXに達したのが、この映画のラッセル・クロウ(苦労)。離婚や失業で精神不安になり、鎮静剤をがぶ飲みして身も心もボロボロ。
医者に処方してもらった中毒性のある精神安定剤を過剰摂取して精神が崩壊する人がアメリカにはたくさんいると聞くが、まさにそんな感じ。
日雇い仕事でお金がない中、離婚と財産分与、母親の介護、子育て、働かない弟とその彼女をお金がないのに家に住まわせて面倒をみているカレン・ピストリアス扮するレイチェル。ラッセル・クロウとタイマンをはれるくらいのストレスを抱えている。
そんなある日、ボロボロのボルボで息子を補修授業のために学校に送り出してから日雇いの美容院に向かおうとしたら、休日のため道路はあちこちひどい渋滞。ストレスが瞬間的にボルテージを上げてしまったところに、出会ってはいけない奴が青信号なのに交差点で立ち往生していた。
ストレスがストレスを生み、積み重なった結果、パンパンに膨れたストレスは全く関係ない人への八つ当たりという道をたどり人を命の危険に導いていく。ストレスがMAXの人は全く関係ない人にタイマンをはりたがる。特に車の運転中は、それがよく起こるし、日本だけでなくこの映画のようにアメリカでも起こるし、はっきり言って世界中で起こっているはず。
そして、この映画でもっとも適切にストレスを表現しているものといえば、なんといってもラッセル・クロウの尋常じゃない出具合の腹。パンパンになった痛々しい腹。この映画の役のようにストレスが原因でやけ食いしたからこうなったようにしか見えない。(役作りで太ったわけではないと思うけど、見事にこの映画にマッチした太り方)
この映画は、はちきれんばかりのストレスでぶくぶくに太った狂人という珍しいキャラクター像を生み、狂人像に新境地を切り開いたといえる。
ラッセル・クロウの腹がストレス社会の全てを物語っている。
ストレス爆発対決だな。
死に取り憑かれた男の物語
失望と死に取り憑かれた男の暴走行為。
タイトルとは少し内容的に違う感じがするけど、この映画に目を向けるタイトルにはなってるかな。
細かいことを無視して突き進む感じはサスペンスというよりホラー的な感じがします。
最後に逃げ込むとこが警察署じゃなく祖母宅っていうのがなんとも言えませんが。
午後のロードショーにハマりそうな映画
【”不寛容なストレス車社会へ警笛を鳴らす作品。”ラッセル・クロウ演じる男の、目の据わった恐ろしき表情で激走する姿に戦慄した、ノンストップスリラー作品である。】
ー ラッセル・クロウ・・、只でさえ見た目が怖いのに、今作の姿は怖すぎる。
中途半端なホラーよりもずっと、怖い。
何故なら、今作で描かれた事は、もしかしたら明日にでも我が身に降りかかるかもしれないリアリティ溢れる現実味を帯びた恐怖だからであろう。ー
<Caution! 一部内容に触れています。>
■前半の感想
1.離婚したシングルマザーのレイチェル(カレン・ピストリアス)の、生活を律しきれていない姿に、少し苛苛する。
・時間にルーズ ”レイチェル時間と、弁護士に言われていた。”
・スマートフォンにロックを掛けていない。
・車のガソリンの残量をフューエルランプが付くまで、気づかない・・
これらが、全て後半の悲劇に繋がるのであるから・・。
美容師の仕事をキャンセルされたのも、不幸ではなく、自らのだらしなさが招いた事である。
■後半の感想
1.前半、やや同情心も込めて見ていたラッセル・クロウ演じる男の狂気が炸裂する、数々のシーンに戦慄する。
・レイチェルのスマホを手に入れ、レイチェルではなく周囲の人間
ー 離婚担当弁護士、レイチェルの弟及びフィアンセ・・、息子のカイル・・ー
にターゲットを絞り、襲って行く狡猾な姿。
・一見穏やかな表情を浮かべながら、起こす行動。只管に、レイチェルに謝罪を求める姿。
ー 前半の同情心など、吹き飛ぶ。社会への不満を爆発させた、完全なるサイコである。ー
・死のカーチェイスのシーンは嫌な汗が掌に・・。
ー だって、自分は”麻薬鎮痛剤”を歯で噛みつぶしながら、据わった目付きで猛スピードで追いかけてくるんだよ! 自分の家庭は崩壊し、説明はないが”麻薬鎮痛剤”を飲んでいるってことは・・、”死んでも構わない”という事でしょう・・。
自暴自棄になった人間の怖さを、嫌と言う程、思い知る・・。ー
・死のカーチェイスの際に犠牲になった”アイラインを引きながらながら運転していた女性”の姿も・・、意味深である。
<安っぽいホラーが、裸足で逃げ出す程、怖かった作品。
教訓:安易にクラクションを鳴らさない。
出発には、ゆとりをもって・・。
運転免許更新時のビデオで使用してみたら如何でしょうか? 絶対に誰も寝ないと思うよ。>
ズボラvs執着
満足感はあった。
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