「King's Reign」アクアマン 失われた王国 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
King's Reign
アクアマン最新作、そしてDCEUの幕引きという役割を担った今作、前作はだいぶ前に見たので記憶は微かですが、壮大な海の世界というものにワクワクしたのは確かに覚えています。
2作目になってスケールダウンまではしてませんが、前作ほどの面白さは無かったかなぁと思いました。
平和に地上で暮らしてるアーサーの元に弟のオームが合流して…みたいな感じのあらすじで、なんか2作目だなーというのがひしひしと感じる始まりでした。ただ序盤が長くて、もっと早めに合流してくれたらなとずっと思っていました。
アーサーとオームの兄弟ドタバタ珍道中はコメディに振り切っていて面白かったです。もう本人も言っちゃってますがソーとロキの関係性をちょっと薄めた感じのやつで、その2人よりも和気藹々しててこのシーンは楽しく見れました。
変異植物だったり、巨大な虫だったり、ゴキブリの実食だったり、王の石像をヘディングでぶっ倒したり、手を振って走ったら意外と速かったり、バーガーとビールの話をしたりと、しっかりコメディやってて面白かったです。
ロボットが大量に出たあたりから、アクアマンらしさが消えて、SF要素が強くなったなぁと思いました。
ラストの戦いがあっさりだったのは残念でした。ブラックマンタも前作ほどの存在感はありませんでしたし、ド派手な斬り合いが始まって楽しいな〜と思っていたらサラッと爆発して終わったのは勿体無いなーと思いました。
今作のラスボスもそこまで強さを感じませんでしたし、強そうに見せてただけでなんだか存在感激薄でした。
海中戦が思っていたよりも少なく、海中生物の登場頻度も少なかったので、そこを期待して観に行った身としては物足りなかったのが本音です。アクアマンというんだから、海中戦でドカドカやりましょうよ〜。
それでも世界の平和を維持するために、アトランティスの王として世界と協力する旨を発したアーサーの演説は最高に痺れました。真面目な演説をし切った後はとぼける感じもまた最高です。このノリが好きなんだよなぁと改めて実感しました。
キャスト的な問題でアンバー・ハードの扱いが難しかったんやろなーというのがスクリーン越しに伝わってきました。ジョニー・デップとの裁判で色々揉めてたのは知ってましたが、これが映画にまで影響してくると厄介だなーと思いました。しかもお母さん役というのがこれまた厄介で…。なんか絶妙に壁があったのがむしろコメディでした。
DCEUこれにて完結。大団円とはいかず、興行面では振るわない作品が多く、キャスト陣の問題もあったりと順風満帆とはいきませんでしたが、個性全開の作品が多く、アメコミ映画シリーズの中でも一番好きでした。
ジェームズ・ガン率いる新DCはどうなるのか、心待ちにしたいと思います。さらばDCEU!
鑑賞日 1/12
鑑賞時間 18:20〜20:40
座席 L-27