「肩の力が抜けたロード・ムービー!」クライ・マッチョ 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
肩の力が抜けたロード・ムービー!
最近は実話ベースの映画ばかりだったが、久々にフィクション映画。しかも最初の企画は40年も前のことだと言う。機が熟したんだね。愛すべき佳品だった。両親の愛を知らずに育って、人が信じられなくなっている少年や、人生の酸いも甘いも知り尽くした食堂の女主人など魅力的な登場人物を配して、いつものように頑固ジジイを演じたイーストウッド。初めはかっこ悪い爺さんが、だんだん強くて逞しい男に見えてくるから不思議だ。ラストは私には意外だった。同じように頑固ジジイを演じた作品で、インフレを考えなければ最も収益が上がったという「グラン・トリノ」よりも私は好きだ。
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