「辿り着いた安息の地」クライ・マッチョ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
辿り着いた安息の地
起こってしまうトラブルが起こらなくても良い程に差し障りもなく淡々と単純極まりない物語がシンプルで潔く清々しくて心地良い。
少年との交流が『グラン・トリノ』を『運び屋』のように不安定なロードムービーがありながら、メキシコへの目的が何故か『ランボー ラスト・ブラッド』を想起させられる危うさにドキドキしながらも基本的には老人に優しいスタイルを保ちながら。
90年代のアクション映画みたいなオープニング、エンディングでの字面と本作のマッタリ感に変な違和感も、ちゃっかり自分の居場所を確保しながら行って戻って戻る旅、老いても残りの人生は希望と幸せだらけなハッピーエンドが突拍子もない位に呆気なく中心にいる筈の少年が置いてけぼり。
イーストウッドの哀愁漂う老人三部作がここに完成??
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