「イーストウッドのカーテンコールみたいな作品」クライ・マッチョ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
イーストウッドのカーテンコールみたいな作品
クリント・イーストウッドは偉大な俳優であり
映画人だと思います。それは揺るぎないです。
監督した作品で大好きなものも多数です。
ですが、本作は正直がっかりしました。
期待が大きすぎたのかもしれません。
俳優、クリント・イーストウッドにはこの役は
ミスマッチにしか見えないのです。年齢的な
ズレを感じざるを得ませんでした。
西部劇テイスト十分わかります。
イーストウッドが過去に演じたタフでかっこいい
ヒーロー像が見え隠れする主人公、わかります。
けど、ちょっと厳しかったなぁ。
あの歩き方の人間が華麗に馬を調教する・・・
難しいでしょう・・・・哀しくなってきちゃいました。
無理を感じてしまって・・・。
企画の意図はわかりますが、もっと敵役が
ある気がしますよ。
「コレジャナイ感」が・・・・・。
お話は悪くないのですが良くも悪くも、
チープなウェスタン。お話も展開も軽い。
メキシコ舞台ってのも嫌いじゃないのですが、
なんていうんだろうなぁ、シビアさも緊張感も
敵役のレベルもぜーんぶ「シルバー世代レベル」で・・・・。
話の内容も感動、爽やかさも全てにおいて
「シルバー世代」感が・・・・。悲し。
ですから、本作はあくまで多大なる功績を
重ねてきたイーストウッドのカーテンコール作品と
認識することにしました。そうでも思わないと
気持ちのバランスが保てません。
けどね、イーストウッドが時折見せる微笑みには
胸撃ち抜かれます。ドキューン!って。
ずるいなぁ。チックショー、かっこいいじゃぁねぇかよ。
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