レミニセンスのレビュー・感想・評価
全206件中、1~20件目を表示
Imaginative Sci-Fi Dystopian Mystery
Global warming has made Miami a Venician slum. Nick runs a business letting people visit memories in enhanced VR. A peculiar client segues into a love affair which crosses over into his part-time gig as a technician for criminal sleuths. It's like a small-town spin-off to Blade Runner. The flashback visuals are inventive. Hard to follow at times, but writer/director Joy is a fearless raconteur.
過去に生きるか未来に生きるか
水没しかかっている都市が、ビジュアルイメージとしてモチーフとマッチしている。記憶を映像化し、過去の記憶に耽溺できる技術のある世界で、人は美しい思い出に浸って生きている。美しい思い出におぼれているその様が、水没しかかって、光が水に反射して美しいマイアミの光景と絶妙にマッチしている。美しくて甘美だけれど、それは滅びの道というか。そんな世界で、人はいかに未来を見て生きていけるのかが問われている。主人公のニックは過去に生き、助手のワッツはかろうじて未来を生きる選択をする。
SFとしてのアイデアの今回である記憶の映像化は、現実にも研究されている。脳の働きから近く映像を読み取り、画像化する実験はすでに行われている。将来は、この映画のような技術が実現するかもしれない。そんな時に、私達はどう生きるべきかをシミュレートしてくれる稀有な作品だ。
インセプションのような紹介文で、興味を持ち視聴 記憶操作ではなく、...
ナイスなSFセンス
SFセンスの高いアメリカの作品。
現代がバーチャルリアリティーに一歩踏み込んだ状態だが、その少し先の未来を想定し、さらにサスペンスや事件と絡めて描いている。
近未来の設定が面白い。環境変化にとどまらず、その中で人々の欲求がどこに向かったのかを上手に設定している。
人の記憶は、ゲームなんかよりよほど面白いかもしれない。
ワッツは酒浸りだが自分の抱えている問題を明確に認識している。彼女はニックに言われて未来を選択した。娘と和解し一緒に住み始めた。
しかしニックはどうしてもメイを忘れらず、メイとの記憶をエンドレスに見続けている。
ニックが汚職警官にした記憶による拷問は見事な設定だった。
その伏線として「死んでゆくものは、必ず一番幸せだった頃の記憶にたどり着く」とニックは言っている。考えてみれそうかもしれない。そうくぎ付けしておいて、あの拷問は効果抜群だ。
メイが言った「幸せの物語を話して」というセリフは、彼女の本当の望みだろう。
彼女がニックに話したことの中に少年の居場所をヒントとして残し、また汚職警官の記憶の中でニックに話しかけるシーンも素晴らしいアイデアだった。
しかし彼女が子供を汚職警官から守り通したいというモチベーションはどこから来たのだろう? 作品ではそれがメイの正義感のように描かれているが理解しにくい部分だった。
「盲目」となったニックが仕事中であれメイのことを探し続ける様子は我々日本人からは考えにくいが、それは後にニックが「すべてが仕組まれていた」と驚愕するどんでん返しを演出するためだろう。
でも視聴者には、もう少し前からそれはわかってしまっちゃってるんじゃないでしょうか?
時代背景も人々の変遷も、変わってしまった中でも起きているヒエラルキー、そしてそこに登場した他人の記憶を見る装置「レミニセンス」という設定。素晴らしかったです。
しかし、
最後にワッツが言う「過去を選択しても未来を選択しても、どっちを選んでも間違いではない」
一見正しいことのように述べているが、ここに真理から逸脱した欺瞞が隠されていることが悲しかった。
どうでもいいですが、過去も未来も存在しません。あるのは「いまここ」だけです。
多くの人々がこの真理にたどり着き始めていますが、このような映画によって「ウソ」を教え込むことも可能なのです。あの最後のセリフは原作とは関係ない恣意的な付け加えが行われたということを感じざるを得ません。
これは気をつけたいですね。
☆☆☆★★★ 簡単に。 始まって約30分、一体どうなっているのか、...
☆☆☆★★★
簡単に。
始まって約30分、一体どうなっているのか、、、さっぱりと分からずにいたら。
「嗚呼、そうか〜」…と。
コレ…フィルムノアールですね。
だから何回もあっちこっちと巡り巡るのか〜…と思い当たる。
それまでストーリーを追いかけていただけに、要領を得なかっただけで。それ以降は、何も考えずにスクリーンを眺めていたら、その後は段々とこの映画の世界観に入り込めていけた。
おじさん脳だと、ケン・ラッセルの『アルタードステーツ」だったり、ダグラス・トランブル未完の大作、『ブレインストーム』といった懐かしの映画をちょっとだけ思い出したり…と💦
ストーリーを追いかけては駄目ですね。ある程度は開き直って、何も考えずに画面に身を委ねているのが吉かと。
また、映像美に凝っているので、なるべく大きなスクリーンで観るのをおすすめします。
2021年 9月19日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン8
思い出したい1番の記憶ってなんだろう?
レミニセンス
Amazonプライムの吹替で再鑑賞しました。
複雑なストーリーを思い出し補完できより感動してしまった。
ミステリアスな点の全てを解説してくれて大満足だね。
瞑想体験かな…
(^_^)
レミニセンス
ヒュー・ジャックマンが記憶に潜入するエージェントに扮したSFサスペンス大作。
「インターステラー」「ダークナイト」などクリストファー・ノーラン作品で脚本を担当してきた、クリストファー・ノーランの弟ジョナサン・ノーランが製作を手がけ、ジョナサンの妻でテレビシリーズ「ウエストワールド」のクリエイターとして知られるリサ・ジョイがメガホンをとった。多くの都市が水没して水に覆われた世界。
記憶に潜入し、その記憶を時空間映像として再現する「記憶潜入(レミニセンス)エージェント」のニックに、検察からある仕事が舞い込む。それは、瀕死の状態で発見された新興勢力のギャング組織の男の記憶に潜入し、組織の正体と目的をつかむというものだった。
男の記憶から映し出された、事件の鍵を握るメイという名の女性を追うことになったニックは、次々とレミニセンスを繰り返していく。しかし、膨大な記憶と映像に翻弄され、やがて予測もしなかった陰謀に巻き込まれていく。「グレイテスト・ショーマン」でもジャックマンと共演したレベッカ・ファーガソン、「ウエストワールド」のタンディウェ・ニュートンらが脇を固める。
レミニセンス
Reminiscence
映画館で観たかった。
セオリー通りに丁寧に作られた駄作
演者、脚本、映像、音楽、演出どれをとってもセオリー通りで、ひどくお行儀がいい
個別に100点満点中80点以上をつけてもいいが、
しかし「映画」を理解していない駄作という希有な作品
映画の技法集でも見ているようだ、金もかかっているし、教材として使うのはいいのではないだろうか
広告ではジョナサンノーランを前面に押しているが、その実、監督はリサジョイ
『インセプション』の素晴らしさには足下にも及ばない。
SFチックではあるが主題がSFではない。
私立探偵もの、それも割とシンプルな筋書きでつまらない
話が別に『記憶』を使わなくても成立してしまう
SFとして重要な描写が不足してる
記憶の誤りや、妄想との違いは?その判断はどうしている?
隠そうとしている内容を暴くための方法は?
過去と未来に別れて舞台装置として使いたいのはよくわかる
電車や、水面はメタファーとして機能させたいのだろう
衰退する世界で70年代チックなインテリアと近未来技術が同居しているのはよい
人物の顔の向き、進行方向についてはよくある映画の技法だ
しかし、それを「面白い」と感じるための要素は何処においてきたのだろうか
記憶のどこかに置いてきたのではないだろうか
またどこかで見たようなネタのオンパレードだ
『デジャヴ』のような過去の解析作業
『フリンジ』のような水槽
『マトリックス』のような脳が焼ける拷問シーン
目新しさが欠けている。
本作の設定なら
・他人の記憶を脳に書き込む
・記憶喪失で記憶の断片を探す
・記憶に値段がつけられていて売買されている
・断片化した記憶から死んだ人間の人格を復元する
などなど素人がざっと思いつくだけでも面白いネタ、展開ができる
私立探偵ものとして成立させるなら
安楽椅子探偵として記憶を追跡する人間
現場で記憶をたどるための材料を調査する人間に分かれていても良かった
現場に行って装置に戻って、では話のテンポが悪い。
オチも今ひとつ。うーん...駄作
未練タラタラ男のラブストーリー
未練タラタラ執着男のヒュー・ジャックマン、こういう役柄は初めてのように思います
全然カッコ良くなかった
「もういい加減にしたら」、この言葉だけです
ストーリーはそれなりに面白く、水没した都市がきれいでもありました
ただ主人公が何であんなにメイに執着する程好きになったのか、そういう描写がなくて、思い出の曲と美しさだけ?って感じで、そこが残念でした
「麻薬より中毒性がある」と言われてる過去を体験できる装置
会いたい人に会えたり、幸せな時間をまた体験できる、それってホント麻薬より中毒性がありそうです
なんかちょっと残念な作品でしたが、スラリとした脚がとってもきれいなドレス姿がさらにレベッカ・ファーガソンを美しくさせていて、ほんときれいでした
期待値が高かった分、凡庸にみえました。
主人公に共感できず、話もつまらない!!
過去を懐かしむ事が多くなったので、出だしは入り込み易かったです。しかし、主人公が公私混同して女にドハマりしていくのは、全く共感できませんでした。ストーリーも「インセプション」よりかなり薄く、何が面白そうなSFに見せかけていてズルいと思います。
鍵をなくしたの
恋に縋った男のメモワ〜〜ル
生きる先は「未来」か「過去」か…
壮大な愛の物語
どこかノスタルジックな風貌を纏った本作は、ヒュー・ジャックマン主演という先入観と、予告で見せられたアクションシーンが混ざり、かなりのアクション路線のSF作だと思っていたが、これは壮大な愛の物語だった。ひょんな事からこの数奇な運命に囚われてしまうのは気の毒なような気もするが、感情移入出来るポイントがいくつもあり、中々楽しめる作品だった。だが、ジョナサン・ノーランの名前を出されたら、やはり想像してしまうのが「インセプション」の様な想像を遥かに超える世界に当たり前のように放り込まれる衝撃と感動だ。ご丁寧にクリストファー・ノーランの名も出していたような気がするが、ズバリ本作の問題点はそれという事だ。日本側の宣伝文句なのかは不明だが、こちらとしてはそれに惑わされてしまったと言う事になる。
水位が上がり、街に水が侵入している中で生活をしているという世界観はディストピア的感覚でも中々センスの良さを感じるが、特にその設定が大きく物語に反映してくる訳ではなく、要所要所の見どころの1つだったのは残念だ。記憶の中身を見る際に水に浸かるのだが、それとリンクさせた意味合いだったのか。ともかく、こちらが期待していた映画とは別の路線の作品だったという事だ。
物語はかなりの純愛ストーリーなのだが、ヒロインの決断と、命をかけて愛するものを救おうとする攻防は胸に刺さる物がある。後半は自身とリンクさせて考えるとうるっと来てしまう位だ。この感動は大画面でこそ体感出来るものであり、予想と違っても劇場に足を運んだこと自体には後悔していない。だが、予告編には惑わされるなという事を再認識させられた。
想像とちょっと違った
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