「ハッピーエンド」レミニセンス やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
ハッピーエンド
クリックして本文を読む
メイとニックの会話で気付かされるんです、どんな物語も幸せな所で終えればハッピーエンドだと。
メイは悲劇的な最期を迎えた様に思えます。
だけど、今まで味わえなかった伝えたい人に伝えたい事を伝える喜びを、最期に感じられて、あの瞬間だけは幸せだったのではないでしょうか。
彼女の物語は、彼女なりのハッピーエンドを迎えられたんじゃないかと。
一方、ニックは過去の幸せな記憶に抱かれて、生きる事を選びます。
他者から見れば幸せには見えないかも知れません。
でも、幸せな記憶が有るという事は、それだけで幸せな事なのかも。
幸せな記憶と共に彼自身の物語を終わらせていく。
ニックも彼なりのハッピーエンドを迎えられたんじゃないでしょうか。
そして最後にワッツ。
彼女は幸せな未来を取り戻す事を選択します。
彼女の物語はまだ続きますが、しっかりとハッピーエンドへ向かって歩みだせました。
この映画、SFサスペンスを装ったラブストーリーかと思ったのですが、意外と人生観を問いかける映画なのかも。
コメントする