「【”人生はこんなものだ!”19世紀のオーストラリアで恐れられたネッド・ケリーの生涯を、自らの出自への苦悩や、怒り、イギリス植民地政策や腐った役人たちと戦う一人のパンクな男として描き出した作品。】」トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人生はこんなものだ!”19世紀のオーストラリアで恐れられたネッド・ケリーの生涯を、自らの出自への苦悩や、怒り、イギリス植民地政策や腐った役人たちと戦う一人のパンクな男として描き出した作品。】
ー ご存じの通り、ネッド・ケリーは19世紀、オーストラリアで弟たちと「ケリー・ギャング」を結成し、銀行強盗などを重ね、恐れられた男である。
だが、今作では彼を、アイルランドからの移民としてイギリスの植民地政策や、腐った役人たち(今作で言えば、ニコラス・ホルト演じるフィッツパトリック警官やチャーリー・ハナム演じるオニール巡査だろう。)に対して、反発し、自らの出自への苦悩や、怒り、戦う一人のパンクな男として描いている。ー
■貧しい家庭に育ったネッド(ジョージ・マッケイ)は、母親によって山賊のハリー(ラッセル・クロウ)に売られてしまう。
ハリーの共犯として逮捕された彼は、出所後も不当な扱いを受ける。
自らの正義と愛のため、ネッドは仲間と共に“ケリー・ギャング”を結成し、国中に名を轟かすお尋ね者となるが…。
◆感想
・ネッド・ケリーは盗賊か、それとも反逆の英雄か? 感傷を削ぎ落とした物語はイギリスの植民地政策や、腐った役人たちの横暴と抑圧から逃れようともがく男として描いているように思える。
・ネッドは冒頭から、自らの人生をペンで記している。自らの歴史を自分の言葉で残すために。ペンは剣より強しというが・・。
<1940年代、画家シドニー・ノーランによって、それまでのイメージを大きく作り替えられたネッド・ケリー。
今作は、そのイメージをベースにした、自らの出自への苦悩や、怒り、戦う一人のパンクな男として彼を描き出した作品である。>
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