「美しく迫力ある映像美、それだけ。」トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
美しく迫力ある映像美、それだけ。
ネッド・ケリーは本作の予告編を
見るまで全く知りませんでした。
故に興味津々で鑑賞です。
うーむ、うーむ。
どんな作品にしたかったのかなー?
ネッド・ケリーの何をどのように
描きたかったんだろう?淡々と
進んでいくのです。すごく沢山の
エピソードが横並びでアクセントもなく。
監督自身の意思がが見えないというか。
そしてネッド・ケリーは何故その道を
歩まざるを得なかったのだろう?
動機が今一つみえてこないのです。
背景も同じく。
観終わっての感想は、
「はー、こういう事があったのね」
くらいなんですね。
何故感情が動かされないのだろうか?
ネッドに対しての感情すら生まれません。
そーいう味付けならは致し方ないのですが、
そんなはずはないと思うのです。
どういう風に何を描きたいのか?が
不明確なのか?明確だけど、全ての事柄が
描きたい事に帰着できてないからか?
終始なんだかなぁって冷めて見てました。
なんかね、導火線に火がついても火薬に
届くまでに火が消えるんです。
パンクなようでそれは音楽のみ。
親への愛と言うより毒親なだけ?
急に出てくるアイリッシュの自我。
警察との関係がなんだか馴れ合い。
結構あっさり葛藤が終結していく。
ラストを迎えるきっかけが間抜け。
そもそもオープニングの独白の
回収は?わからなかった。
素晴らしいロケーションや映像も
荒廃した土地でしかないし、、、
勿体ない。
ネッド・ケリーをよく知ってるで
あろうオーストラリアの方々には
刺さる内容なのかもしれませんが、
僕はダメでした。
演者さん達は熱演でした。ネッド役の
方は体作りもすばらしかったです。
ただ、僕は楽しめなかったです。
残念。
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