「続編に期待?」アーミー・オブ・ザ・デッド ガスグリズウォルドさんの映画レビュー(感想・評価)
続編に期待?
ロケーションとゾンビの設定は満点に近かったが、2時間半の作品にも関わらず中途半端な伏線回収に難色を示した。
以下は個人的な不満と中途半端な伏線
まず、冒頭でのトラックから「ゼウス」が出てくるシーン。
何故運んでいたのか、そもそもなんの為に作られたのかも分からずベガスが地獄絵図に。
田中が何故αゾンビの首を欲しがりゾンビ王国にしようとしていたのか、どんな企業なのかが分からなかった。(冒頭に言っていたかもしれないが、仮に言っていたとして大半の視聴者は忘れているだろう)
警官が特に前フリもなく女戦士に生贄にされる
のが可哀想、もう少しクズエピソードがあれば見張りの死に際のような爽快感があった。
見張り役のいたずらで死んだインフルエンサーの彼女が、
あの時インフルエンサーに見張り役が裏切り者と伝える余裕があったにも関わらずそれを言わずに死んでいった。
干からびたゾンビが雨で戻るのかと思いきやそのような展開が無かった。
俺たちはタイムリープしてるかもしれない発言からのフェンス爆発の間が違和感があり、タイムリープ設定も活きておらずあえて遺体の格好を似せる必要があったのかが分からない。
主人公が娘にあれだけはぐれるなと言ったにも関わらず背景も分からない子持ち女性を助けようとして、計画が破綻。
他のメンバーがやられていく中父親の目を盗んででも救出しようとする神経が分からない。
お前が助けに行かなかったら生存者が少しでも多く、父親を自らの手で殺めなくてすんだのにと思ってしまう。
間違いなく今回の戦犯でありおそらく唯一の生存者だろう。
ただ、もし娘と彼女の友人の関係性がもう少し深堀されていたら助けにいく理由に納得出来たかもしれない。
インフルエンサーがサイコパスなイカレ野郎かと思いきや終始笑顔を見せず真面目なキャラで黒人と見張り役に隠れてしまっていた。
散り際はかっこよかったが、もう少しぶっ飛んだキルシーンをいれたらキャラが立ってたかも?
ゼウスと王妃の間に産まれた子のシーンが何も伏線がないのならいらない気がした。
恐らく続編で核耐性持ってましたからの登場があるかもしれない。
本作はホラーの中に家族との絆と命の尊さを描いているが、ゾンビの青光りした胎児を見て同情もなく逆に嫌悪感を感じた。(私の心が冷めているのかもしれないが。)
後日譚で5分以上黒人に使ったのにも関わらず彼は結果感染しBADENDでED
それなら娘の方にフォーカスあてて平和な世界を描いた方が良かった気がする。
色々と不満を並べたが、正直観て後悔はしていない。誰が死ぬか分からない緊張感や続編や妄想を膨らませてくれるような演出はある意味ザック・スナイダーの良さでもある。
ので、個人的な上から目線での指摘であり万人の評価は様々なので参考程度にして頂きたい。