「映像は迫力満点」アーミー・オブ・ザ・デッド bionさんの映画レビュー(感想・評価)
映像は迫力満点
ラスベガスのゾンビ生息地帯に乗り込むまでは、オー、オー、なかなか面白そうじゃん。って感じだったんだけど、物語が進むにつれて、感情の置所に困ってしまう展開に。もっとコメディに振るか、「ケイパーもの」としてスカッとするような内容だったらよかった。
そうはいっても、個々のシーンはいい出来栄え。
面白かったのは、真田広之演じるタナカが、大金を回収する計画を説明し終わるとともに、指を鳴らして決め台詞「Ease peasy japaneese-y」で締めたのに、ドイツ人の金庫破りが、「今の時代は差別用語だめですよ」っとツッコミをいれておかしな空気になったところ。しかも金庫破りの青年は合掌しながら差別用語のない「Easy peasy lemon squeezy」でタナカに言い直しを求める。デイヴ・バウティスタがおもわず目頭を抑えるのだが、笑いをこらえているのか、「こいつらしょーもない」と苦笑しているのか、どちらともとれる表情をしていて、吹き出しそうになる。
ヘリのパイロット役のティグ・ノタロがかっこいい。計画の内容も聞かずに金額だけで即決してしまし。吐き出すセリフが洒落てて面白い。コメディアンなんですね、彼女。
迫力満点の映像だっただけに惜しい。エピローグはあきらかに蛇足。あのシーケンスだったらいらないね。
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