「輝きたいひと眩しいひと」メタモルフォーゼの縁側 ベッラさんの映画レビュー(感想・評価)
輝きたいひと眩しいひと
意図は無いと思うのですが本編上映前、PLAN75の予告編。寅さんのさくらも75歳を迎えて安楽死を選べる宣告を受けていました。予告に衝撃と不安をあおられ、モヤモヤをかかえているところで本編がはじまりました。
同じくお年を召したマルタイの女が汗を拭きながらBLに目を輝かせていてなんだか、思わぬところで対照的なものをみさせていただいているような気がしましたね。
私も一時期かなりBLにハマっていたので、あの
ハマる瞬間が懐かしく、どんどん沼に落ちてゆく過程や同志達に対する気持ちに共感してしまいました。そこには世代を超えた共感があり、好きなものは好きだという勢いがあります。それが映画から伝わってきました。楽しかったなー、今はだいぶ落ち着きましたが。
また別のベクトルでうららちゃんの好きだ好きじゃない、ズルい、うらやましい、やりたい…やれない、みたいなアオハルの感じも懐かしく眩しくて良かったです。そして雪さんのきらきらした気持ちの勢いや、気持ちに追いつかないカラダのもどかしいさを受け入れる哀しみもダイレクトに伝わってきました。
PLAN75の予告編を観たあとだったからか、
生きるってきらきらもどんよりもハレの日も雨の日もあって、誰かの1ミリの優しさが知らないところで明日に繋げてるんだよ、といわれているように感じました。
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