THE FIRST SLAM DUNKのレビュー・感想・評価
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初めての感覚
先が読めてはいるものの、試合と回想が目まぐるしく切り替わっていき、ドキドキとしんみりが入り混じった、アニメ映画にしては初めての感覚であった。
試合に引き戻す重要な要素となる音楽も、スポーツ映画にしては珍しいバリバリのロックで新鮮だった。
ドルビーシネマで見たが、その意味があった。
肝心なアニメーションは、CGベースではじめは違和感があったが、アップでは線画で描かれ、井上雄彦の漫画らしさが出ていた。
あれだけ動くバスケシーンがあると、CGでないと作るのが非常に困難だろう。
スラムダンクは昔一度読んだくらいでそこまで思い入れがある自分ではないが、作品として非常に満足である。
強いて言えば、昔のOPかEDを流してくれたら涙腺崩壊だったろう笑
かっこよ!
あまり期待もしてなかったけど、試合中のリョータがめちゃくちゃカッコいい!!
曲の使い所も良くわかってる!
感極まって、ちょっと泣きそうになったりしました。
エピソードに関しては、少し詰め込み過ぎな気もしましたが、映画にするならこんなもんかなと。
あとは最後の無音、漫画の忠実性がすごかったです!!
漫画大好きだし、内容わかってるのに緊張感すごくてハラハラしました笑
一見さんは絶対見ない方が良い
某映画批評などで一見さんでも大丈夫!楽しめます!と触れ回っていますが、
楽しめません。
私は、原作漫画をリアルタイムで読んではいるものの当時の記憶は薄く、大筋の流れとメインのキャラクターしか知りません。
なので、今回はほぼ一見さんと同じポジションで見に行きました。
一見さんでも楽しめる、ということは、試合がメインで予告にあったような原作リスペクトの3Dがカッコよく動くのとばかり思っていました。
ところが、蓋を開けてみると1人のキャラに視点を当てて回想と試合を行ったり来たり。
そのせいで、試合で盛り上がってきたところで回想に行き、見てるこちらの気持ちは盛り下がるばかり。
しかも、その回想が暗い。
試合を見る高揚感がいっきに冷めてしまう。
そしてまた試合に戻って気持ちがたかぶってきたタイミングで落とされる。
この繰り返しで全然映画にのめり込めませんでした。
せめて主人公の回想であればここまでの成長を垣間見れて楽しかったかもしれません。
でも、視点が当てられるキャラは主人公ではない。
そこにも大きな違和感があり、試合中の主人公が浮いてみえて、彼の言動行動の重要性が薄れていました。(他レビューで声優がダメと言ってる人が多いですが、原因はこの構成せい。これで変に見えてしまっていると思います。)
キャラのカッコ良いプレーが全然ないのも残念すぎて、もっと席を立ち上がってしまうような熱狂を作って欲しかったです。
逆に原作が好きな人にとってはキャラの裏側が垣間見れてとても楽しめる内容だとは思います。
とはいえ、一見さんは見ない方が良いです。
…全く知らない人が見たら、誰が主人公か分からないのではとか思っちゃいますね…
原作に忠実
原作をリアルにアニメーション化してくれてあの感動をもう一度味合わせてくれた感じです。
宮城を主人公にしたのも視点を変えて良かったと思います。
アニメはあまり人気なかったみたいで当時のアニメーションでは原作を再現するのは難しかったんでしょうが、それを上手く補ってくれた感じです。
この映画を見た後スラダンにはまるまで
推してるミュージシャンがこの映画で泣いたと聞いて、見に行くと決めた→
ストーリーを知るため家族が持っていた完全版スラムダンク1,2巻だけを読んだ→
映画を見た→
すごく面白い!もっと知りたくなった→
YouTube大学でスラムダンク前後編を見た→
Netflixでテレビアニメ1-101を見た(3日ぐらいで一気に)→
再編集版のコミック15-20を注文した←イマココ
コミックを読んだらドルビーの映画館でもう一度見る予定!
スラムダンクの原点
昔テレビで放送していた頃のイメージが強かったため、アニメーションの描き方や声優キャストが一新されたこの作品はどんなもんだろうと関心をもって観てきた訳ですが・・・
コレもコレで好きです!!! (笑)
まるで本当にバスケの試合を観ているかの様な臨場感と、スラムダンクの原点とも言えるエピソードを描いたストーリーは、見応え十分!!
映画を観た後にテレビアニメの方を見てみると、よりストーリーに深みを感じます。
最高のバスケシーンと最高のドラマシーンで紡いだ傑作
原作マンガのアニメ化、
しかもアニメは既にテレビで放映済み、
監督は原作者、だが映画監督としては素人。
期待はしていなかった。
だが凄まじい完成度だった。
試合と過去のカットバックで
見せていく構成はセオリー通りだったが
過去のドラマが想定を大幅に超えていた。
唐突に始まる原作に無い
オリジナルのストーリーを皮切りに
次々にキャラクターへ感情移入させられた。
原作を知らない人への説明を捨て
純粋にスラムダンクファンのために
作られた作品のように思えた。
そしてリアルな試合を見ているかのような
臨場感溢れるバスケシーンは圧巻そのもの。
井上先生は桜木花道のように
映画監督の「ド素人」でありながら
映画を突き詰めて
最高の結果を出した。
男惚れ
こんなに「かっこいい」映画が日本映画であることが本当に誇り!
井上雄彦カッコ良すぎるよ、ダサさが何もないよ、
スピード感も展開も構成も
笑いのタイミングもぴょんの出し方も
映画そのもののリズムがカッコ良すぎ!
(オープニングと劇中歌最高鳥肌)
最初リョータが軸になってるって聞いて疑ってたけど
漫画全巻を2時間にまとめるための方法として大正解だったと思う
そうだよね、桜木と流川の物語は漫画でもう語られている
何かを失った悲しみを昇華させて進化する物語は、
今このコロナ時代に映画を作る大きな意味になってると思う
ただ漫画の二番煎じをやるんじゃなく、
「今」こそ必要とされる作品として生まれ変わらせていて、
そーいうところが
惚れる
かっけぇ
映画館で観なきゃだめ
ストーリーはわりとどうでもいいです。
声優もわりとどうでもいいです。
音楽と絵
これを大きな音で大きなスクリーンで鑑賞して初めて意味があるのではないかと思います。
原作者でなければ出来ない大胆に抉られたエッセンスが忘却の彼方にあった興奮をこれでもかと鼓舞する、凄まじい熱量が封じ込められたスポーツ映画の金字塔
あらすじはシンプル、山王工業高校対湘北高校、以上。
ほぼほぼ30年前に原作を貪り読んでいた世代にとってはウソみたいに意外な滑り出し。喩えるならヴァン・ヘイレンのベストアルバムの1曲目が“暗闇の爆撃機“じゃなくて“Humans Being”だったくらいの衝撃。NHK朝ドラの第1話みたいな展開の後はリョータ、三井、流川、桜木、赤木、 彩子、安西先生といった主要キャラ達の心情を巧みに掬い上げるエピソードをグルグル回しながら怒涛の対決を活写。ナラティブな台詞もなければ親切な注釈もないので原作を知らない人は一瞬怯むかも知れませんが正直何の問題もないというか予備知識がゼロの人にしか味わえないカタルシスがちゃんと用意されています。原作者の井上雄彦が監督・脚本を手がけているというのがとにかく物凄いアドバンテージで、膨大な物語を拙速に描くのではなく原作者じゃなければ出来ないであろう大胆な取捨選択で124分にトリミングしています。そこに足されるのが長い年月の中ですっかり忘却の彼方にあった名台詞の数々、そして何より原作がそのまま動き出したかのような美しい映像、そしてまるで夢中にコミックを読み耽っているような錯覚に陥る没入感を誘うサウンドトラック。特にギターリフの使い方が絶妙で、ここぞという時にザクッと鼓膜に楔を打ち込んでくるので何度も何度も鼻と目をハンカチで拭うことになります。耳をつんざくような爆音もそれとは真逆の無音も感情を激しく揺さぶる。武部聡志とTAKUMAの力量に圧倒されます。
声優陣の演技も見事で一点の曇りもない。どのキャラにも血が通っているのでアニメを見ている感覚も途中から抜け落ちてしまい、試合後の静寂やその後にも続くドラマの断片はもう実写を見ている気分でした。
とにかく途方もなく爽やかで切なくて美しくて、エンドロールは涙で霞んで読めなくなりました。
一つ残念なのはこれほどの大傑作を自分が小学生の頃に観れなかったこと。逆に言うとこれを観た小学生の中からドエライ才能が開花するはず。それぐらいのエネルギーを全方位に放つスポーツ映画の金字塔です。
再構築
どっぷりとこの世界に浸れた豊かな時間を過ごせた。愛すべき登場人物、ベクトルもしっかりと揃っていて心地よい。これまで関わりが全くなく、作品に思い入れはない立場ではあるが、改めて触れて良かったという想いである。
時系列をパッチワークのようにはめ込まれて、ひとりひとりの人物が力強く描き出されていく。素晴らしい構成、そして絵の方も漫画タッチの強い輪郭、挿し込まれる線描画、背景はテレビアニメのようなのっぺりした背景、それに極めてCGな動きと、混ぜこぜになって再構築される。ひとつのタッチで細部まで完璧に仕上げる必要など実はなく、見せるところだけが際立っていればそちらの方がむしろ良かったりする。この辺りは漫画的でもあり、日本的な表現なのかもしれない。音楽の方も感心すること幾多。映像との連携と世界観にあうチョイス。実に気持ちがいい。
テレビシリーズを観てなくても大丈夫
最高評価4.5をつけた、今年3本目の映画。
ホットでクールでうるさくて静か。
内容は何も言えません。
食事時間をまたぐ回は避けた方が良いかも。
お腹なったりしたら台無し。何が?と思ったら観てください。観た人は共感できるのでは?(笑)
書きたい事は山ほどあるけどこの辺にしておきます。
ただ一つ言えるのは大満足。
テレビシリーズは観てない自分でも全く問題なく楽しめた。観てた方が楽しめる点も多いと思うが、観てないからこそ楽しめることもあったはず。自分は観てなく良かった。
やばっ
漫画のタッチなのに漫画ではなく、キャラクターが生き生きと動いてる。メインはリョータの話でそれにも感動するけど、ひとりひとりのキャラクターにも焦点あたっててもう
めちゃかっこいいし、面白い。
漫画を読み直してもう一度観に行きたい。
消化不良
過去に原作を読了。
今回の映画は前評判を持って大きな期待はしていなかったが、そうつまらなくもないのだろうと鑑賞に足を運びました。
結論から言うと「めちゃくちゃつまらないと言うことはないが、良いとも思えない」でした。他の方も指摘されている通り演出が冗長だと感じ、原作を知っているから少し観ていて笑えるシーンもありましたが、原作で感じた没入感はなく、鳥瞰した状態での視聴をしているといった表現が適切なのかなと思いました。また声優の配役については概ね違和感はなかったものの桜木花道は違和感を感じました。
そして原作未読の方は誰が誰だかわからない状態であろうから、一人少しだけ知っている選手がいる試合を観にきましたと言った感覚になったのではと思います。
ストーリーも原作とは矛盾している箇所があったのは少し気になりました。
映像自体は賛否両論あるでしょうが、これ自体は悪くなく、リアルなバスケかつ原作の絵がよく再現されているなと思う反面、良い悪いではなく、上での指摘の通り、鳥瞰している感は否めませんでした。
なので原作ではちゃんとそれぞれキャラクターが立っていたものも時間の制約もあるためか、モブキャラに近い様子を見せていました。ただ、細かいドリブルやゴールの音などは非常にリアルでした。挿入歌についてはタイミングも含めて賛否はありそうでした。
最終的には消化不良気味でエンディングを迎えました。
かつての作品が映像化したこと自体は良かったのですが、おそらく往年のファンはテレビでは放送されなかった原作そのままの映像化を望んでいたのではないでしょうか。これはこれで一つの映像作に作品として別物のような感覚さえありました。
The firstと銘打たれていたので今回の映像はその伏線なのかなと匂わせる部分もあったので次に期待したいです。
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