劇場公開日 2022年12月3日

「原作とは別視点の山王戦🏀」THE FIRST SLAM DUNK 蜷川吝塀さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5原作とは別視点の山王戦🏀

2024年6月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

2024年6/10〜6/13に大事に少しずつ観ました。

原作とは異なる視点。宮城リョータを主人公に据えて、ポイントポイントで過去を遡り、メインは強豪の山王工業と湘北高校の激戦です。

スピード感、迫力はさることながら、何よりも評価したいのは、開幕から終幕までの間、少年マンガ特有の“やかましさ”を感じさせない点です。

少年マンガ原作のアニメを思い出して頂けば、容易に想像出来ると思います。犬猿の関係の登場人物ふたりがギャーギャー言い争うシーンや、ことあるごとに技の名前を叫ぶ登場人物などなど。
叫び声が長時間続くと、観ていて頭痛を覚えることもあります。

本作にはそれらが一切なく、目を離せない迫力のシーンをストレスを感じることなく、集中して観ることが出来ました。叫ばなくても、うるさくなくても、興奮できるし感動もできます。騒がしさに頼っているクリエイターの皆さんには、本作を見習って欲しいものです。

120分超えの尺は少しネックですが、中弛みはありません。ネトフリで観て英語字幕がなかったのは意地悪に感じます。日本で暮らす英語圏の外国人の方にも是非観てもらいたいので、英語字幕を切望します。

子供から大人まで楽しめるバスケ映画です。
ご家族でご覧ください!!

蜷川吝塀