「漫画ファンではない人には不向き」THE FIRST SLAM DUNK mieeさんの映画レビュー(感想・評価)
漫画ファンではない人には不向き
漫画ファンで8回鑑賞済みという友人の付き合いで鑑賞しました。
前提として、私はスラムダンクの漫画ファンではないので、漫画そのものに特別な感情は無いです。アニメは最初の頃を何度か観たことがあるくらい。
CG映画はアメリカや中国のものしか見ていないので、日本のCGアニメ技術レベルはよく知りません。
鑑賞中から、漫画に特別な思い入れがある人との明確な違いを感じました。
とにかく動きがソシャゲ的で気持ち悪い。演出や効果が同じことの繰り返しなので、漫画ファンでは無い私が映画として楽しめる内容ではなかった…。
誰かが何かをする度に、同じように驚く表現でしょうか…。画面がカットされて何人もの顔が入るパターンが繰り返されます。
CGアニメは表情変化の自由度が高いのに、ほとんどずっと同じ表情で、口の大きさが変わる以外の細かい表情の変化がないため、フィギュアを少しずつ動かして撮影したアニメを見ているような気分になりました。
おそらく漫画なら気にならないのかもしれませんが、映画なので気になります。
これは独立した映画作品というか、鬼滅の刃の1話先行上映会のような、原作ファンのための劇場先行公開に感じました。(いずれサブスク配信されるでしょうし…)
元となる原作を知らない人でも楽しめる映画は沢山ありますが、これは知らない人は無理です。
漫画ファンは、漫画ファンじゃなくても楽しめるよ!原作知らなくても大丈夫!と他の人を誘うのはやめた方がいいと思います。それをやるなら、相手のチケット代は奢る方がいいです。
社交辞令で面白かったとは言いましたが、チケット代返してほしいという気持ちです…。
強いて言えば漫画を漫画風に動かそうとするガッツのようなものは感じましたが、映画ならもっと滑らかで自然な動きにはできなかったのだろうかと、NetflixでCG子供アニメを見て思いました…。