「3Dアニメとしては分かったけど…最終戦としては不完全」THE FIRST SLAM DUNK ムウちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
3Dアニメとしては分かったけど…最終戦としては不完全
前評判を聞いてから、山王戦が映像で見られるってことで観にいきました。
3Dを使ったリアルなバスケの試合を映像化出来たことは新しい挑戦で全く違和感ないと感じたたし、面白かった。
でもやっぱり漫画で見たほどの山王戦の感動がなかった。これは漫画を見飽きたってことが原因があると思うけど、このリアルな表現をすることでキャラクターの台詞一つ一つが早回しでくるみたいで、言葉が軽く聞こえる。
例えば三井の「静かにしろい、この音が、俺を蘇らせる何度でも」って台詞。ここ見た時マジで「え?」って思ったわ。漫画だとじっくりとスローで再生されるイメージで読んでたけど、映画だと一瞬でサラッと。あ〜こんな感じだったのかってガッカリした。
最初の桜木のアリウープとか、桜木が沢北に「返せ」ってとこもこんな感じでガッカリしたところが多かった。尺的に時間がないのは分かるけど、こんなセカセカしてる山王戦を見るのは、なんだか勿体無いって感じがした。
それにカットされて納得いかないのは、桜木が再度出場するシーンに春子の肩を掴んで「好きです、今度は嘘じゃないです。」と最後に「左手を添えるだけ」を口パクにさせたこと。他にも山王選手の回想カットしたとか、魚住カットしたとか色々あるけど。この二つを入れなかったことがマジであり得ない。
いや何でだよ。山王戦で感動するとこってそこだろ。
最後の無音描写も確かにドキドキ感を演出する良いと思う。でも桜木の台詞カットする必要あったか?この映画は原作を読んでる人用に作られてるなら、尚更その台詞をみんなあのシーンで聞きたかったんじゃないんか?
最後のリョータのアメリカ行きは「あーあ」って感じ。
楽しみにしてた山王戦だったのに、見た物が不完全なもので残念だったわ。
THE FIRSTなんだから、山王戦全部やらんでも良かったのになって思う。
まぁ最後のアメリカ行ったリョータのストーリーを今後2ndで使って行くんだと思うけど。この感じじゃ期待は出来ないかな。