「大傑作。いろいろとあった前評判を覆した。」THE FIRST SLAM DUNK kitsuneさんの映画レビュー(感想・評価)
大傑作。いろいろとあった前評判を覆した。
まさかの現代的なストーリー映画として成立していました。それだけでなく、私のような原作派も満足させる、随所に散りばめられたファンサービスの嵐。プロモーションでの騒動から少しケチが付いていた印象でしたが、それを「面白さ」一本槍で完全に覆しており、見事という他ないです。
単に漫画の場面を切り抜きせず、登場人物の誰もが(それこそベンチ席のキャラクターでさえも)イキイキと躍動していた。どんな実写化よりも、井上雄彦先生の絵が動くこと、これこそが正解だったと感じます。
てっきりターゲット層は原作のファン層かと勝手にイメージしていましたが、未見者をも虜にしようという意気込みさえ伝わります。
果たしてこれはスポーツ映画なのか、ジュブナイルなのか、普遍的な家族愛の作品なのか、どんなテーマなのか説明が難しいですが、その全てだと言われてもしっくり来てしまう程、作品の力がありました。
元々、動きの速いバスケットボールという題材ながら静的な表現である漫画も大ヒットさせていただけに、動の表現である映像化においては期待という名のプレッシャーも大きかったはず。そのプレッシャーを跳ね除けた制作陣、とりわけ監督・脚本を務めた井上雄彦先生には最大の敬意を表します。
とにもかくにも、またすぐにでも観に行きたい、2022年どころか歴代の映画の中でもトップクラスの大傑作でした。
そして最後に、、リョーターーーー!!泣
一生の推しだよ!!!
コメントする