「ありがとう!井上雄彦!」THE FIRST SLAM DUNK drakoさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとう!井上雄彦!
クリックして本文を読む
漫画家 井上雄彦が表現したかった
アニメ版 SLAM DUNKはこうだったのではないか?
と思わせてくれるような作品だった。
主線による力強い人物描写と
柔らかなタッチの背景描写の組み合わせが美しく
漫画の表現がうまく映像に落とし込まれている。
特に試合パートは圧巻で見応え十分!
原作で描かれたスピード感溢れるコマ運びは、
アメコミを思わせるテンポと、
立体的な視覚効果を狙った最新の映像技術によって
新たなステージへと昇華したといっても過言ではない。
もちろん、選手たちの人間ドラマも
随所にちりばめられており
山王戦での緊張感が画面いっぱいに伝わってくる。
声優陣がTVアニメ版から総入れ替えになったとのことだが、山王戦での重厚な試合運びには
新たな声優たちの落ち着いたトーンが
うまくハマっているように感じた。
リョータのドラマパートには、賛否両論あるだろうが
漫画原作では語られなかった、人間「宮城リョータ」と「チーム湘南」の関係が浮かび上がることで
より深く山王戦を楽しめる作りになっている。
総じて、原作の世界観にどっぷりハマり、
感動した読者には訴えかけてくる何かがあるのは
間違いないだろう。
鳥肌が立ち、涙した名シーンは映像として再度蘇った。
それは原作者、井上雄彦が演出、表現したかった力点が、媒体が変わっても全くブレなかったからに違いない。
原作ファンは見て損なし!
コメントする