「原作者は「原作」を読め!」THE FIRST SLAM DUNK フェルミーさんの映画レビュー(感想・評価)
原作者は「原作」を読め!
まず言いたいことは、井上雄彦さん!
あなたが描いた作品は、週刊少年ジャンプの桜木花道を主人公とした「スラムダンク」であり、決して、「週刊ヤングジャンプ」の宮城リョータを主人公とした「スラムダンク」ではない。
おそらく20年が過ぎて、昔のスラムダンクがお嫌いなのでしょう。
それが、もうアニメ出すぎてて、見ていられない。
マジで途中で帰ってやろうか思いました。
■気に食わない点
・物語は、いきなり山王戦から突入し、全く前筋がなく、「スラムダンクを知ってる人ならもうわかるよね」感がすごい。
・春子と桜木の恋愛描写なし。スラムダンクのキモの部分が一切描写されない。
・宮城を主人公とした、唐突の宮城の過去編がうざいほど、描写される。
原作でそんな伏線ないし、試合中に過去編がフラッシュバックして、試合のテンポが悪い。
せめて山王戦以外でしてほしかった。
そのせいで、原作で重要な箇所がいろいろカットされている。
・各キャラクターのモノローグが少なく、没入感がない。
・3DCGにしたため、観客の迫力が全くない。
・旧スラムダンクファンが見たいのは、「動く漫画アニメ」であり、「実写映画もどきの3DCGのドラマ」ではない。
もう本当にひどくて、書ききれない。
そして、1番気に食わないのは、最後のエンドロールで、桜木花道が最初に流れない。
宮城、三井、流川、桜木、赤木の順番で流れてくる。
「スラムダンク」は桜木花道の成長を描いた作品であり、最後は桜木花道のスラムダンクで終わるタイトル回収がなされる予定だったから、なおさら憤慨するよ。
■良かった点
・声優変更。この完成で、旧スラムダンクの声優を使わなくて本当に良かった。
まじでありがとう。
週刊少年ジャンプの「スラムダンク」を汚さないでほしい。
評価している人は、あまりアニメを見ていない人が多い思う。
アニメを見すぎている人は、あのアニメの演出の完成度はひどすぎると感じると思う。