インヘリタンスのレビュー・感想・評価
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邪魔な三位一体
お家騒動が新聞沙汰になるレベルの大物が亡くなり、その相続が闇に迫って行く話。
政財界の超大物が亡くなって、嫁と下院議員の長男が莫大な相続を得る中で、検事の長女には100万$の相続プラス家族も知らない謎の封筒が…と始まるストーリー。
本人は無意識ながら、善ではないところに追い込まれて行く主人公。
賢いつもりが故の罠を感じつつ、抜け出せない表向きの善の部分と家族への想い。
これは結構好みな不条理感ですね。
ハロルドもグルじゃなきゃ繫がらない程のご都合主義なところもあったけれども、キレイな不条理というか、親父がなぜそんなことをしたのか、なぜローレンだったのかとか、そんなところが頭の中にスパーンと入って来る感じがとても良かった。
小説のようなミステリー、期待値は超えず。
当主が突然亡くなったことで、名家に纏わる謎が次第に明らかになっていくミステリー。
ミステリー王道のプロットに期待しながら観賞に臨みましたが、うーん…微妙。
秘密の地下室に30年以上監禁されていた男の証言から、知らなかった父の姿が見えてくるのですが、予想の範疇を超えず、物凄い大悪党だったわけでも、その逆でもなく、事を起こした理由や動機も謎。
謎解きの説明描写も分かりにくいので、理解出来ないところも多く消化不良な部分も。
つまらないわけではないですが、ストーリーに深みが足りかなかったかな…。良質なミステリーを期待していたのでちょっと残念でした。
新手の虐待
リリーコリンズ演じる主人公のローレンは地方検事を務める。父親は銀行家で弟は政治家の優秀な一家。
そんな中父親が急逝しローレンにはメッセージ動画と地下室の鍵が託される。
何もわからないローレンは地下室に行くとそこには囚人のように鎖に繋がれたS.ペッグ演じる謎の男モーガンがいる。そこに30年近く繋がれていたという。
その男の正体と父親の真実を追っていく作品である。
モーガン曰く父親が交通事故を起こしその際被害者を埋め隠蔽した現場に居合わせた為口封じで閉じ込められたという。
もちろんローレンもその言葉を鵜呑みにすることはないが、モーガンから父親が隠し子がいる事など初めて聞く真実がいくつもあり徐々にモーガンの言葉を信じる事となる。
最終的に初めて知る父親の裏の姿を事実確認しモーガンを信じ解放するが、モーガン自体が交通事故の隠蔽した首謀者でありサイコキラーである事を知る。
そして最後はローレンと母を殺そうとしその際ローレンの実の母を過去に強●しその際にできた子供がローレンだと伝えられ母にモーガンは殺され作品は終わる。
序盤の父親の真実を追っていく描写は見応えがありシリアスな展開も期待していたのだが後半の無理やり詰め込んだかのようなモーガンのサイコキャラの展開は理解が追いつかずまた気持ちも置いてけぼりな展開に感じてしまった。
そもそも父親の存在が全く魅力がない。
30年近くも閉じ込める強い動機も分からなければ、閉じ込めるくらいの存在のサイコキラーだと分かっていながらモーガンに家族の事をペラペラ話している。その結果ローレンはそれらの情報を逆手に取られてしまう。
モーガンの後始末を事情も知らないローレンに死後託す理由もわからない。非常に勝手な存在でありこんなの虐待であろう。
本当の父親だと本人の口から伝えさせたいだけにしては流石に理解が追いつかない行動である。
ただリリーコリンズの可愛さはこの作品でも健在。
序盤のビビりながらモーガンと接する姿は彼女の可愛いさを存分に楽しめる事ができる。
リリーコリンズのファンであり彼女の新作を楽しめるという点においては最低限楽しむ事はできたがそれ以上もそれ以下もないというのが率直な感想であった。
フィル・コリンズが好きなので、娘である リリー・コリンズを贔屓目に...
フィル・コリンズが好きなので、娘である
リリー・コリンズを贔屓目に見てしまうが、
脚本が今ひとつでした。映像や音楽、
出演者たちの演技は特に問題なし。
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