劇場公開日 2021年5月7日

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「三つ巴・アフリカ決戦」ローグ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0三つ巴・アフリカ決戦

2022年11月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

野生の猛獣が生息する、危険地帯のアフリカが舞台。人身売買を生業にしているテロリストと人に傷つけられ、殺人マシンと化した手負いのライオン、そしてテロリストから人質を奪還しようとする傭兵部隊の三つ巴の戦闘が繰り広げる、サバイバル・アクション。

終始、ハラハラさせ絶体絶命の危機に陥る展開は、最後まで見応えはあり、血しぶき上げての戦闘シーンも、グロさが目を引く。但し、戦闘そのものに、今ひとつリアルさや迫力に欠け、殺人ライオンもCGと明らかに分かる様な粗い描写で、突っ込みどころはたくさんあり、アクション・ムービーとしてはB級。

最後に流れたテロップによって、この作品が単なるエンタメ目的のアクション・ムービーではなく、今もなお続いている、アフリカ動物の密漁や劣悪環境下での繁殖飼育がおこなわれている現状に対して、強く警鐘を鳴らしていることに気づかされた。

ストーリーの中心は、テロリストに誘拐された知事の娘を、サムが率いる強者どもの傭兵集団が奪還を試みる物語。娘の奪還は成功したものの、テロリストの反撃によって、救出のヘリコプターが撃墜され、作戦は失敗する。何とか逃げ延びた傭兵達は、殺人ライオンの住みかとなっていた、且つてライオンの繁殖施設に逃げ込む。そこで、一人また一人と、ライオンの餌食となっていく。

そこに、後を追ってきたテロリストにも施設を取り囲まれ、殺人ライオンとテロリスト、そして傭兵達による三つ巴のサバイバル・バトルが幕を開ける。派手なガン・アクション以上に、敵味方なく、暗闇から襲い掛かるライオンの牙に、緊迫感が煽られる。

主演で傭兵のリーダー・サム役のミーガン・フォックスは、『トランスフォーマー』や『』ミュータント・タートルズ』等、数多くのアクション・ムービーにも出演しているが、ミラやシガニーの様な、我武者羅に戦う強い主役の女性に比べると、やや線が細い感じがした。

bunmei21