漁港の肉子ちゃんのレビュー・感想・評価
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とても良い映画
大竹しのぶの関西弁が聞き取りにくかったりで、序盤はちょっと集中出来ませんでしたが、娘"キクコ"の出自が語られる病室のシーンでは、もう涙腺崩壊でした…笑
肉子ちゃんと"キクコの実母"とのエピソードが語られる中、置いていかれたまだ赤ん坊のキクコを肉子ちゃんがそっと抱き上げる場面は、もう堪りませんでした…ここでハンカチ出動でした笑
娘キクコの声を演じたCocomiが素人っぽくて良かったです…後から知りましたが、キムタクの娘やったんですね…そんな情報が事前に入っていたら、きっと色眼鏡で観てたでしょうけど、逆に知らなくて良かった…笑
明石家さんまファンには見逃せない作品やと思います!
*舞台挨拶付き上映会にて鑑賞。「TOHOシネマズ梅田」のスクリーン1は、日本で1番デカい映画館なそうな…(2021年7月現在)。
予想以上に面白いダークホース枠アニメ映画
「企画・プロデュース 明石家さんま」「芸能人声優多数」と聞いて、失礼ながら正直面白そうとは思えませんでした。キービジュアルを観ても予告編を観ても、アニメ特有のオーバーリアクションと一発ギャグの子供向け映画のように感じてしまって、観る予定は無かったんです。
しかし、いざ実際公開されてみると意外と評判が良い。普段映画を観ないお笑い好きの人たちが高評価しまくってるんじゃなくて、普段から映画観ている人たちからの評判も結構良い。これは観ないといけないと感じて、鑑賞いたしました。内容に対する予備知識はほとんどありません。
結論、いい意味で、予想を裏切るクオリティの高さ。STUDIO 4℃製作のアニメーションだから映像に関しては全く心配していなかったんですけど、それ以外の脚本とか演出とかの部分もかなり出来が良かったです。鑑賞前に心配していた声優も、プロの声優さんとほどでは無いにしろ、想像していたよりは全然良かったと思います。特に大竹しのぶさんは想像以上に上手かったです。
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ぽっちゃり体系で能天気な肉子(大竹しのぶ)は、情に厚く惚れやすいその性格から多くの男から騙されて酷い目にばかり遭ってきた。肉子は最後に付き合っていた男を追って、娘のキクコ(Cocomi)と共に東北の港町に流れ着いた。肉子は持ち前の明るさで町に馴染んで生活するようになったが、11歳になった落ち着いたしっかり者のキクコは母親のことを恥ずかしく思っていた。
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「港町」「バスの行き先表示に「巻の石」」「大昔に津波で浜から流されてきた地蔵」「町を一望できる高台」。これらの要素から、「津波で町が飲み込まれる様子を高台から観る展開が来るのか!?」って思ったのは俺だけじゃないはず。ラストまで観て津波が来なかったのでホッとしましたよ。流石に、今も傷跡の残る3.11を想起させる描写は無かったです。良かった良かった。
映像がとにかく良かった。STUDIO 4℃のアニメーション制作なので全く心配はしていませんでしたが、これは言っとかなきゃいけない。とにかくアニメ的なオーバーなギャグシーン・幻想的な自然の風景・ファンタジーチックなカラフルな描写など、どれもが素晴らしかったですが、私が一番推したいのは「食事シーン」。とにかく出てくる食べ物がみんなおいしそうで、尚且つキャラクターの心情描写や過去とのつながりを演出するのに一役買っているんです。「フード理論」ってやつですね。本当に素晴らしかった。
ストーリーも、流石直木賞作家の原作と言ったところ。終盤の展開は感動できました。ポスターなどの雰囲気から子供向けの作品かと思っていましたが、内容は完全に大人向け。序盤のファンタジーのような描写が多いですが、後半は妙にリアルで生々しい描写が増えてくるので、全然子供向けじゃないですね。喋るヤモリとか出てきたあたりで「この作品ってファンタジーなのか?」って思いましたけど、後半でちゃんと真相が分かります。ストーリーの内容的にも演出的にも「前半はファンタジー寄り・後半はリアル寄り」って分かれているのは面白かったですね。後半に向けて描かれる家族愛の描写は、胸に来るものがありました。
声優さんも、鑑賞前に危惧していたほど悪くはなかったです。
流石にプロの声優さんには及びませんが、肉子ちゃんを演じた大竹しのぶさんもキクコを演じたCocomiさんも、違和感なく観ることができました。ただ、脇役として登場した実力派声優の花江夏樹さんや下野紘さんの演技と比べてしまうとどうしても見劣り(聴き劣り?)してしまうのは否めませんね。私は気になりませんでしたが、気になる人はいるかもしれません。
また、今回企画とプロデューサーを務めた明石家さんまさんが前面に出てこなかったことも、個人的には評価したいです。明石家さんまさんご本人が、映画好き芸人として知られるおいでやすこがのこがけんさんから「プロデューサーが前面に出る映画は絶対面白くない」と言われたと舞台挨拶で語ってらっしゃいました。こがけんさんグッジョブ。そしてさんまさんナイス判断です。「明石家さんまが企画プロデュース」という事前情報からは想像できないほど、「普通に面白い映画」(褒めてます)だったと思います。
ただ、不満点が全く無いわけではないんですよね。
この映画、キクコと二宮の関係性とかマリアとクラスメイトたちとの確執とか、メインの肉子ちゃんとキクコの親子関係や家族愛以外にも寄り道のようにストーリーが展開していきます。でも、そっちのストーリーはイマイチ描写が少ないように感じるんですよね。
マリアとクラスメイトとの確執の問題はあれだけ険悪な関係だったのにどうやって仲直りしたのかが描かれていないですし、キクコと二宮と関係についてはフィギュアを見せただけでそれ以上の進展も特にない。もうちょっと深いところまで描いてほしかったなぁという気持ちがあります。
細かなところで不満点はありますが、笑えて感動できて、満足して映画館を出ることができた良作だったと思います。オススメです。
絵が綺麗
海獣の子供とか、細田守監督作品とか
自然が舞台の映画が大好きなので、
気になって観ました。
今回キャンペーンで無料で観たのですが、
正直正規価格(2000円弱)を支払って
観るほどではないかなと思いました。
映像は予想以上に綺麗だし、
ご飯系の描写がすごくリアルで美味しそう。
でも最終的に何を伝えたかったのかが
あんまりわからなかった。
キクリンあのポニーテールの子のこと
「ざまぁみろ」と思ってたんかい!
とびっくりしたし笑
多分気になってる二宮が「あいつ可愛いよな」
って言ったからムキになったんだろうけど…
そんですぐ仲直りするんかい!って思った笑
あのシーンいるのかなぁ…
あと虫とか神社とかが喋るのはなんなの?
最後の方で二宮が「お前も変わってるじゃん。一人で話してたりするし。」とか言ってて、
虫とか神社の声は
キクリンの独り言だったの?って思った。
その前になんて言ってるのか
全然聞き取れなかったのだけども…
裏切られ続けてきた肉子ちゃんが
「キクリンがあの子(キクリンの肉親)を選ぶなら、寂しいけど私は大丈夫だから」
みたいなこと泣きながら言ってて、
そこだけはもらい泣きした。
そんなんだから人になめられたりするんだよ
って思うけど、自分と重なることが多くて
泣けました。
でも薔薇から雪の描写は
これまたよくわからなかった。
観終わった感想は
「映像綺麗だったな〜
肉子ちゃんいい人すぎるな〜」だけでした。
原作読んだらまた違うのかなぁ?
読んでみようかな。
テレビで放送してたら観るけど、
またお金払って観たいとは思わないです。
最初は不安でしたが、観てよかった
冒頭の何分かで、この映画を見に来たことを後悔しました。
薄っぺらい設定、笑えないギャグ、感情移入できない登場人物たち。
しかし、段々明かされていくそれぞれのキャラの設定の理由を知っていくと、落ち着いて観れるようになっていきました。
学校での人間関係がリアルで、普通のアニメのように主人公だけ清くて正義!という風でなかったのが逆に心に響きました。
肉子ちゃんも、こんな奴いねえよ、ギャグのためにキャラ作ってしまっていて見るに堪えないな、と思っていたのが最後には、ああ。いたいた。こういう人、そういえばいたわ周りにも。と思うようになりました。
最後まで見終わって、ああ、いいものを見たなと思いました。
「大好きだよ」と言える人が傍にいる幸せ
STUDIO4℃の風景画が素敵すぎです、まずw
そもそも、漁港のグラスボートで生活する、「訳あり少女の成長物語」パートだけでも十分に切ないのに、落としどころが「昭和の人情噺」ですよ。
これは、これは、これは。昭和世代の涙腺刺激してくれるよなぁ。なんて思ってたらですよ。前列右斜め前のカップルの女子、左隣の女子中生、後列の女高生2人組、ボロボロに泣いてるやん、音立てて!
これ、平成世代にも刺さるんだ。刺さる子にはw
目の前にいる人の不幸は見過ごせないのに、自分の不幸には鈍感。
「お母さん」と呼ぶことを強要しなかったから、喜久子に「肉子ちゃん」と呼ばれてしまい。
何の迷いもなく、それを受け入れている菊子。
いねーよ、今時、そんなお人好し。
なんて気分にもなるけれど。他人の不幸への敏感さは、過ぎ去った日々の遺物、だなんて世の中になるんは嫌だよねぇ。って思う。
終わりは無いと言う二宮君の模型。ラストは母子が陸に上がった姿が再現されています。グラスボート、やっぱり冬は寒いよねぇ。って、そんなんじゃ無いってw
2人の未来を示唆する、その画で「完」にすべきだったと、真剣に真剣に真剣に、大声で言いたいw
良かった。とっても。
明石家さんまプロデュースということでやや不安な感じでしたが、大変良...
明石家さんまプロデュースということでやや不安な感じでしたが、大変良いアニメ映画だと思います。こういう時代にこういうアニメを作ろうと思ったさんまPに拍手です。
中身は笑いアリ涙アリの良質な人情劇映画です。
大人向けではあると思いますが、子供が見ても楽しめると思います。でも、ラストだけは私も少しだけ減点したいかな^^
展開自体は地味な映画ですので、大ヒットはしないでしょうけど、アクションアニメ映画だけでなく、こういうアニメ映画がきちんと評価される日本であってほしいですね。
絵作りも派手ではないですけど、世界観に沿った美しいものであると思います。こういう港町、きっと日本にまだあるんでしょうね。
普遍性を持つ力のある作品ですので、10年後に見ても泣き笑いできるであろう良作です。
あと、声優に賛否両論あるようですが、個人的には大竹しのぶとcocomiは完璧に近いと感じました。大変良かったですね。
特にcocomiは利発で多感な少女キクコ役にハマっていました。あとはじいちゃんと吉岡里帆も結構良かったです。他の方々も少なくともジブリ映画に見られるような「?」っていう感じの没入感を下げる声優はいないと思いますのでその点は心配不要かなと。
よしもと系の日常アニメ?
明石家さんまがプロデュースしたというアニメ映画らしい
原作は小説ということだが未読です
この映画は
まず、肉子ちゃんがどういう風に生きてきたのかを語られて
基本的に男に惚れては騙されて別れたりする
そして、最後に惚れた男が小説家志望の人だったが
突然失踪をし、それを追いかけて着いた土地で暮らすことになった
親子ともに「キクコ」という名前なので、
親は「肉子」と呼ばれているっぽい
なんというか、映画の演出がなんとなく吉本を意識しているのかなと思った
そこらへんがまず好き嫌いが分かれそう
ストーリーは一本筋が通っていると感じられないが
基本的に日常的に起きてくることを綴られて感じ
二宮の変顔をするところとこ
女子同士の人間関係トラブル
祭りや運動会など
ラストのほうでキクコの出生の秘密が語られ
肉子は本当の母親ではなく
肉子と同棲していた女性が本当の母親でだった
そして、本当の母親はキクコを肉子に押し付けていなくなった
肉子はお人好しで人に騙されやすい人物として描かれているが
底抜けに明るくて、キクコを実の子のように育てているし
騙された男やキクコの実の母親のことに対しても
不満や愚痴を言わないので聖人ように思えるが
本当の母親に対しては「子供おいていくなよ」とも思ってしまう
しかも、キクコの本当の母親は
一時自分が妊娠できない身体だと思い込んでたというシーンの
すぐあとに妊娠をしたという流れもあってさらによくわからなかった
イモリとかが喋るセリフも必要があるのかわからなかった
あとは生理の話がちょこちょこでてくるので
そこらへんが苦手な人は注意
エンドロール後の映像は明石家さんまへのサービスかな?
「生きてるだけで丸儲け」の心意気が楽しくも感じられる作品です♪
以前から気になっていた作品を鑑賞しました。
で、感想はと言うと、良い♪すっごく良い。
とても良い作品に出会えたのが嬉しいです。
明石家さんまさんが企画・プロデュースした作品と言う事と元ご夫人の大竹しのぶさんが主演声優で出演されてるのも話題の作品ですが、その話題性に負けないだけの面白さがあります。
STUDIO4℃の好感ある作画とほんわかしたキャラクターとストーリー。
大竹しのぶさんやCocomiさんの声優起用は話題性だけでなく、きちんと演技面でも文句も無いし説得力も十分。
それでいて要所要所で実力派の配置しているのも満足度が高い。
何よりもストーリーの起承転結と伏線の張り方と回収が見事。
また、随所に遊び心が散りばめられていて、いろんな作品のリスペクトも感じられる。
「となりのトトロ」へのリスペクトはSTUDIO 4℃の設立経緯からの遊び心も絡められていると考えるといろんな部分でニヤニヤしてしまうw
2019年の不祥事で評価を落としているのが残念ではありますが、元々実力のある制作会社なので、「仕事」で汚名挽回が本筋であり、またそれが出来る制作会社でもあるかと思います。
何よりもキャラクターが秀逸。
肉子ちゃんの愛嬌のあるキャラに大竹しのぶさんの演技が抜群で、多少コミカライズされ過ぎている感はありますが、それでも大竹しのぶさんの良い部分がミックスアップされていて、演技もハマっている。
またキクコ役のCocomiさんの起用は見事です。
様々なキャラが喋る伏線回収も凄いですが、個人的には「イブニング」で連載中の「漫画編集者が会社を辞めて田舎暮らしをしたら異世界だった件」と言う作品を思い出しましたw
さんまさんの座右の銘であり、娘さんのIMALUさんの名前の由来も「生きてるだけで丸儲け」と言うのは有名ですが、大竹しのぶさんのIMALUさんの名前の命名理由は「今を生きる」から来てますが、この作品は2つの理由がピッタリな程ハマっている作品。
いろんな事があっても「今を生きる」事が大切で「生きてるだけで丸儲け」。
それを楽しくも確りと教えてくれる作品です。
アニメ作品はそんなに食指が動かないんですが、この作品は大当たり!
以前に観た「若おかみは小学生!」も大当たりでしたがそれと同じぐらいの満足感。
余談ですが、「若おかみは小学生!」の監督の高坂希太郎さんは「スタジオジブリ」作品に作画監督や原画で参加していたりしてますが、良いアニメ作品にはスタジオジブリとの繋がりや流れがあるのを知るとなんか嬉しくなります♪
他にも観たい作品がありましたが、この作品を観てた事がとても嬉しい!
まだ未鑑賞の方には是非是非お勧めしたい作品です!
港のキクコ ヨコハマ オナガワ
肉子ちゃんの明るい性格と母性愛に癒されます。アニメでよかった。実写だと肉子ちゃん役は3時のヒロインのかなでちゃんがイチオシ。吉本だし。
キクりんは子供のくせに肉子のことを全部丸わかり。頭いいし、美人だし。人生経験が浅いから、わからないところだってありそうなものなのに。
大人の肉子がお人好し過ぎて悲しいくらい。ありえへん。こんないい人おらんやろとつい突っ込んでしまいたくなります。
キクりん(喜久子)を肉子(菊子)の元に残して、姿を消したみゆ(売れっ子ストリッパー?)。托卵(たくらん)じゃないの?どうかんかえても、稼ぎの少ないほうの菊子(肉子)に預けるとはねぇ。
グラスボートで暮らしている。ガラス張りの船底から鯵みたいなお魚が泳いでいるのが見える。いいなぁ~ 自宅から釣りもできる💓😍💓 でも、掃除しないと藻やフジツボですぐ見えなくなってしまう。船底の清掃は大変でお金もかかる。
船のトイレはうんちもトイレットペーパーもそのまま海に。漁港の奥に停泊したままなので、船の近くをプカプカしたり、真下に堆積したりして、よろしくない。肉子ちゃんの💩の量半端ないと思うし。
冒頭、肉子ちゃんの動きがフランスのタイヤ会社のマスコットキャラクターに見えた。なので、星3つにしておきます。
西加奈子のメルヘン調の世界が自分には合わないのだけど、観て損したとまでは思えなかったので。
吉田拓郎のイメージの詩を挿入歌にした理由を誰か教えて下さいな。
セミ(宮迫博之)がうるさかったです。
出っ歯のヤモリ初めて見ました。
フレンチトースト
前作「えんとつ町のプペル」が良い意味でも悪い意味でも話題になりましたが、この作品を表現したのは アニメーションスタジオSTUDIO4°C。怪獣の子供もさることながら、劇場にとんでもないスペックの作品を持ってきてくれます。毎度胸躍らせて鑑賞しています。
はっきり言って今作のタイトルやキャラデザを見たときにはあまり期待はしていませんでした。さんまさんがプロデュースするという点では期待が持てたので期待半分不安半分でした。
今作を観た感想ですが、めちゃくちゃ面白かったです。肉子ちゃんのダイナミックな感情表現がひたすらに楽しかったです。キクリンも肉子ちゃんとは相反する大人しさもあり、調和が生まれていました。
今作の1番の魅力はご飯が美味しそうな飯テロ映画というところです。初っ端に出てきたミスジや、フレンチトーストがとっても美味しそうでした。スパゲティも美味しそうで、朝イチで観たのを後悔するくらいお腹が空きました。
小学五年生という設定は情報を仕入れていなかったので、キクリンの大人びた感じもあり、意外な感じがしましたが、女子の成長過程というものを描く上で必要なものなんだなと物語の最後で気がつきました。後半は中々ハードな展開もありましたが、肉子ちゃんがポップなお陰で、すごい暗くなるということはありませんでした。
途中途中に挟まれる明るい言葉がさんまさんだなぁと感じさせられました。エンドロール後にさんまさんが出てるテレビに小言を呟いてテレビを切る肉子ちゃんもリアルで良かったです。
声優陣もとてもハマっていて、肉子ちゃんは大竹しのぶさんしかもうハマらないんじゃないかという具合のハマり具合です。cocomiさんも上手でした。
とても幸せな気分になった映画でした。STUDIO4°Cは今作で吉本案件から卒業して、自由気ままな作品を作れたら良いなと願っています。
鑑賞日 6/17
鑑賞時間 9:25〜11:15
座席 F-3
私も肉子ちゃんが大好きです!
漁港で暮らす食べるのが大好きなぽっちゃりさん。
肉子ちゃんは人のことも大好きなんだね。
だから惚れっぽくてすぐに騙されてしまう。
それでも嫌いになんかならない。前向きで人を憎んだり恨んだりしない。
毎日ニコニコ笑って幸せそう。
11歳の娘キクリンは肉子ちゃんより大人かもしれない。
私はキクリンに気持ちを重ねながら鑑賞しました。
肉子ちゃんと苦楽を共にしている娘だもの。いろんな友達の気持ちが分かる賢い子。
やがて母娘の秘密がわかっても2人の絆は変わらない。
大竹しのぶさんの肉子ちゃんとCocomiさんのキクリンにぴったり!
舞台挨拶中継付きで鑑賞。
明石家さんまさんは珍しく緊張した面持ちでした。
さんま組はメンバーが超豪華。
さんまさんの人徳?経済力?の賜物ですね〜笑笑
私も底抜けに明るくパワフルな肉子ちゃんが大好きです。
元気もらいました!
生きているから出来ること
予告等で気になっていたので観賞
吉本とスタジオ4℃と言えば「えんとつ町のプぺル」が
こないだありましたがあれは映像面以外は
素人が作ったような部分がありありで評価は苦しい
作品でしたがこちらはどうでしょうか
ただ明石家さんまが企画プロデュースという事で
さんまの立場的にほとんど任せて作られたで
あろう気がしていました
大竹しのぶ起用など話題性は色々作りやすそうですし
方々で男に騙され流れ着いた東北の漁港で暮らす
食いしん坊であっけらかんの母菊子と
しっかり者(母子家庭の子供ってしっかり者になりやすい)
の娘喜久子の似ても似つかぬ親子は
喜久子は母を恥ずかしいと思いつつ
自分は自分でヘンに気が回る性格で学校での
グループ争いに悩んだりなかなか
人には言えないものを抱えていきます
さんまも明るい性格に見えて結構私生活は
弟の自殺やあの御巣鷹山に墜落したジャンボに乗りかけた
(仕事で遅れた)などイメージとまるで違う
死生観を持っていると聞いたことがあります
何があっても生きていけるように縁を大切に
東京に進出しても大阪の仕事をいまだに切っていません
「生きてるだけで丸儲け」という信条が
あると聞きます
それで娘の名前も「いまる」としたんですもんね
この作中では喜久子親子は働かせてもらっている
焼肉屋のおいちゃんがまかないでごちそうしてくれる
苗字と同じ「ミスジ肉」や豪快に寝る菊子の姿など
生きていれば味わえるおいしいもの
グッスリ寝る快感などを
学校の人間関係で悩んでしまう喜久子と対比しながら
結局人間何やってりゃいいのかという部分を
つぶさに描写していました
そのうち菊子と喜久子がなぜ似ても似つかぬのか
という部分の真実も明らかになっていきますが
結局それも喜久子は幼少期に薄々気が付いており
自分は望んで生まれたわけではなかったんだという
葛藤を抱えたまま生きていたところを
菊子や焼肉屋のおっちゃんに救われていくのでした
全体を通して案外ファンタジックに描かれる風景や
おいしそうな食べ物の描写などジブリをほうふつとさせる
ところもありますが世界観を理解しやすかったと思います
喜久子の視点を反映しているのですね
声優陣もさんまプロデュースらしく芸能人で固められて
いますが大竹しのぶの演技は見事なものですし
最後は露骨に感じましたがあれはあれで良かった(笑)
違和感を感じることはなかったです
悩むことも苦しいこともあるけど
これまでよりこれからが人生
自分から何とかしていこう
さんまがそんなスタンスだからこそ
大竹しのぶも問題なく起用するのでしょうw
おすすめしたい作品です
クソみたいな女の身勝手な話がノイズだった
良い話だったんですけどね。
やっぱり感動を全面に押し出してる作品は波に乗れないとしらけますね。
テレビの番宣などでやたらと「感動できる!」「3回泣いた!」とか言うからヤバそうな映画だとは思ってましたけど不安は的中でしたね。
最初、肉子ちゃんに嫌悪感を覚えたんですがキャラのせいなのか慣れたのか不思議と可愛く見えてくるんですよね。
肉子ちゃんの身の上話から始まり、娘のキクコの学校、友達の話、肉子とキクコの話・・・
非常にコミカルで楽しく見れましたし周囲の人間模様、家族関係も深掘りできていて良かったです。
感動をする下地は出来上がってました。後半戦で何か事件が起これば泣けるとこだったんですが別の意味で事件が起こりましたよ。
キクコの出生の秘密に話がシフトし、さあ大変だ!
肉子ちゃんとキクコは本当の親子ではなかったのだ!
昔、肉子ちゃんとルームシェアしてた女性が本当の母親なのである。ある日、肉子ちゃんが家に帰ると手紙と共にまだ乳飲児である幼きキクコだけが部屋に残されていた。
母親になるのが怖かったのだ。弱い自分に打ち勝てず、キクコを置いて逃げ出したのだ。
そして金持ちの男と結婚して今では子供もいるそうだ。
肉子ちゃんは人が良いのでキクコを引き取り育てた。
何年かして母親は悔いていた。幼きキクコを置いて逃げたことを・・・
探したそうだ。肉子ちゃんとキクコの行方を。
そして見つけた!肉子ちゃんに連絡を取り、キクコを遠目より見たいとお願いした。
キクコの運動会の日、母親は遠くから大きくなったキクコを見、そして泣いた。今でも愛していると、元気で良かった。立派に育ててくれてありがとうと。
ひとしきり肉子は語った後、キクコに言う。
「本当の母親のところに行っても良い。私は1人でも大丈夫だから」
キクコは言う「私のお母ちゃんは肉子ちゃんだよ。お母ちゃん大好き」
肉子とキクコが本当に家族になった瞬間であった。
母も娘も泣いた。観客も泣いた。さんまも泣いた。
私は空いた口が塞がらなかった。
身勝手な母親からの怒涛の展開についていけなかったのだ。勝手に逃げ出し、自身が落ち着いてから娘の心配をし、身勝手にも押し付けた肉子にどのツラ下げて連絡をとったのか。私は許せなかったのだ。
運動会見に行ったなら直接会えば良かろうなのだ!最後まで己のエゴを貫き通せ!
あって拒絶されるのが怖かったのだろう?どこまでも自分本位な女である。
あまつさえ肉子に気を遣わせ「会いに行けばいい」と言わせる。そんなつもりは本人にはないかもしれないが、直接会わなかったことにより肉子が自ら言わなければならない状況になっているのだ。肉子が可哀想である!
本当にキクコが真っ直ぐに成長していて助かった。
このモヤモヤを処理しきれない間に肉子とキクコが本当の家族になるもんだから感動しそびれたのだ。
いっそのこと産後の影響で母親には亡くなっていてほしかった。なぜ生きているのか、いっそいない方がスッキリした。
クソみたいな女の身勝手に登場人物も視聴者も振り回された話だった。
視聴後1人つぶやいた「マジかよ」と
コレで感動する人間の感情の起伏が怖い
さんまさん
がプロデュースしたのだから、おふざけな感じなのかと思ったら、凄く真面目で温かみのある作品でした。大竹しのぶさん、cocomiさん等を起用したのも良かったと思います。大竹さんに「愛の賛歌」を口ずさませたり、パーデンネンのギャグを入れたり、「いこかもどろか」をもじらせたり、色々と忍び込ませてあったのには笑いました。
とてもよかった
原作を少し前に読んでいたので、答え合わせのような感覚で見ていたところ、違和感が特にない。主人公のきくこが自分では反省していたのだけど、それほど悪くなく、むしろ聡明でいい子すぎるくらいでもうちょっと不出来な子だったらどうなのだろう。でも肉子ちゃんがおおらかで素晴らしい人なので、このようにいい子に成長したのだろう。船での暮らしが楽しそう。cocomiさんがベテラン声優のように上手で、後から気づいて感心した。
さんまさんの愛情
なぜさんまさんがこの内容を題材に映画をプロデュースしたのか、「ボス」と長男に自分を呼ばせたさんまさんならではだと思いました。
ところどころ余計ではないかと思われる演出もあったように思いましたが、とにかく肉子ちゃんが最強で涙が出ました。
騙されても憎まず
無条件に人を信じて
決して賢くはないのでしょうが、
自分自身はそれでも幸せなのだと思えるのでしょうし、
幸せを周りに振りまいている。
生きていることが丸儲けなのだという、最強の母であり、人物だと思います。
何気にしっとりした音楽は秀逸で、ココミちゃんの声も初めて聞きましたが大変良かった。立木さん、最高やな。
さんまさんだけにメジャーな俳優、芸人、タレント、声優が集結していましたが、変にメジャー映画な様相の売り方をせずに、商業的な視点ばかりに振り回さず見るべき人に見てもらいたいという宣伝展開をしたらもっと好意的に受け入れられたかな、と思います。
あとは、今の母親についてはもう少しみたかったかな?
いい映画でした。
油断していたら泣いた
全編通したコメディタッチに油断してたら病院のシーンで泣いてしまいました。
実は伏線も多いし、登場人物もなかなか複雑な背景抱えていて、気づいたら作品にぐいぐい引き込まれていました。
作画も綺麗で、特に食事シーンはぜんぶ飯テロ。まるでジブリでした。
あと主人公の同級生の名前が松本・櫻井・二宮と嵐のメンバーみたいだったり、さりげない小ネタが好きでした。
キクりんが最高、風景も綺麗、泣けた
少し前に原作を読んで、西加奈子作品で自分の中で一位になった、大好きな小説が映画化。さんまさんが企画ということでどうだろうかと思ったけど、見終わった今は、さんまさんがこの小説に心惹かれた理由が自分の実体験によるものだろうという背景も、一つのエッセンスになっていたなと感じた。動物たちのわけわからない叫びみたいなものも原作に忠実で、ファンタジー感と人間臭さの両方がいいバランスで存在してた。何より、キクりんのキャラクターがいい!ばっちり!肉子ちゃんは正直イメージと違ったけど、これはこれでありだし、好きになれた。後半、泣いて顔びしょびしょになったし。焼肉やフレンチトースト、ミートスパの描写もめっちゃ美味しそう。漁港や小学校、田んぼや神社の背景も素敵。原作を再読したくなった。本当に本当に元気をもらえる小説だから。
西加奈子さんのリアルで温かい眼差し
とても優しい気持ちなれました。
途中まではほのぼのした展開でキクコの想いを小学生の頃の自分に重ね穏やかな気持ちで楽しんでいました。
しかし最後、いつも陽気な食いしん坊くらいに思っていた肉子の懐の深さを知り涙が止まりませんでした。
肉子の人を疑うことを知らない真っ直ぐな性格は時には利用されることもありますが、キクコに対しては奇跡のような大きな愛だったと思います。
幼少期に捨てられたキクコを育てることに何の疑いもなく当たり前のように受け入れ、母親のように育て続けた肉子。本人は善意でも何でもなくそれが普通なのです。
肉子ちゃん尊い。
吉本の企画は金の匂いがして苦手なのですが、さんまさんの企画は優しさの匂いがして心地よかったです。
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