劇場公開日 2021年6月11日

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漁港の肉子ちゃんのレビュー・感想・評価

全135件中、1~20件目を表示

5.0驚くべきアニメの芝居の力

2021年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

すごい。芝居でこれだけ魅せられるアニメはなかなかない。総作監の小西賢一氏がいればこその超絶作画芝居なのだが、高畑勲から受け継いだ人間をアニメで描くスピリットの真髄がここにある。
肉子ちゃんと他のキャラクターのキャラクターデザインはまるで異なっているのも面白い。複数のトーンの異なる絵柄が共存させるのは作品のリアリティラインを混乱させることもあるのでなかなかできることではないのだが、作品世界の統一感を破綻させることなく、全体が見事にコントロールされている。
肉子ちゃんのキャラクターは、もしかしたら生身の人間が演じたらかなり嫌味で危ういキャラクターになるかもしれない、キャラデザを他のこの作品の他のキャラのようにしていても、同様だったかもしれない。あのキャラデザでなくては描けない人間像というのがあった。かなり戯画化されているが、そうでなくては描けない人間の本質があるのだと思う。正直感服した。

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杉本穂高

4.5明石家さんまがプロデュースしたのは、笑いでなく、「リアルジブリ」の世界観。

2021年6月11日
PCから投稿

まず本作はタイトルから不思議な感じですが、ちょっとファンタジー感のある、漁港の「船で暮らしている」という親子の物語がベースにあります。
スタジオジブリ1期生だった小西賢一がキャラクターデザイン・総作画監督を担当していて、作画の雰囲気が古き良きジブリ感を醸し出しています。
また、美術監督が名作「鉄コン筋クリート」の木村真二で、こちらも風情のある古き良き伝統的なジブリ感を醸し出しているのです。
そして監督は、名作「ドラえもん のび太の恐竜2006」で初の長編作品監督を務めた渡辺歩で、メインの肉子ちゃんは「ドラえもんっぽさ」も醸し出しています。
明石家さんまがプロデュースしたということで、笑いを重視した作品になっていそうですが、あくまで原作の、訳ありの親子関係に関心を持ったのが最大の理由のようで、軸の太さは後半になると、より明確化していきます。
ジブリ作品の場合はファンタジー要素が多いイメージがあります。一方、本作は、人間関係等もとことんリアルになっていて、「リアルジブリ」というイメージです。
また、本作は、ジブリ作品のように、食事の描写にもこだわりを持っていて、本当に美味しそうなのです。
もちろん、ジブリ作品の後継を狙ったわけでもなく、才能あるスタッフが集結した結果として本作が生まれたのだと思います。
そして、明石家さんまが2年間アニメーション制作に向かい合った作品なので、他の映画とは違った形で小ネタを入れてもいて、ここは好みが分かれる部分なのかもしれません。
声優陣のプロデュースは流石で、娘・キクコの声を声優初挑戦のCocomiが務めています。これは細田守監督の「時をかける少女」で見事に主演の声優を演じ切った仲里依紗のような上手さがありました。
また、「鬼滅の刃」の花江夏樹と下野紘も参加していて、花江夏樹は二宮という重要な役どころを担当していて、竈門炭治郎との違いに驚きました。下野紘は我妻善逸でのバリエーションの如く、トカゲ、ヤモリ、松本を巧みに演じ分けています。
肉子ちゃんの大竹しのぶも、特に1時間を過ぎた辺りのナレーションの時に、より上手さが発揮され、起用の理由がよく分かりました。
このように本作は肉子ちゃんのキャラクターデザインだけは強烈なものがありますが、最後まで見ると、きちんとリアルな人間関係を描き出し、心を揺さぶるアニメーション映画であることが分かります。

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細野真宏

5.0原作小説を軽やかにアニメ化、肉子ちゃんの変幻自在なビジュアルと声の芝居を堪能

2021年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

肉子ちゃん役の大竹しのぶ氏のパワフルで芸達者な芝居、キクコ役のCocomi氏のはまり具合が素晴らしく、本作を見てから原作小説を読むと2人の声が聴こえてくるようでした。
肝っ玉母さん風の肉子ちゃんはアニメならではの誇張表現で変幻自在に動きまくり、精緻な画面構成と西洋絵画のような背景美術も見ごたえたっぷり。クオリティの塊のようだった「海獣の子供」を手がけた渡辺歩監督、キャラクターデザイン・総作画監督の小西賢一氏、美術監督の木村真二氏らの仕事を堪能できます。「となりのトトロ」オマージュふくめ、制作陣が楽しみながら軽やかに原作をアニメ化したように感じました。
肉子ちゃんたちの自宅を漁港内の小型船に変更するなど、ファンタジー要素を交えたポップな作劇になっていますが、原作の芯の部分はしっかりと描かれ、明石家さんま氏の名言「生きてるだけで丸儲け」を体現したような人間賛歌のドラマが貫かれています。

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五所光太郎(アニメハック編集部)

3.5娘、きくりんから母、肉子ちゃんへの複雑な思い。

2025年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

楽しい

幸せ

自分に正直な肉子ちゃん。
肉子ちゃんに思うことはあっても、肉子ちゃんの優しさを好ましく思っているきくりん。

肉子ちゃんの設定上の体重と見た目が全然一致してないのが気になる。
実在しないキラキラは入れない方が良い気がした。
キャラクターの表情が良い。
船のお家は素敵だけど、実際に住むのはきっと大変。

自分のことを気にしてくる男子。
女友達のビミョーな関係性。
正義感が強いわけではないきくりん

言葉にするのが難しい子供たち。
子供は親の世界についていくことしかできない。

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かやは

3.0グラスボートの家

2025年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

肝っ玉母さん的な、たくましくて人情に篤いお母さんもを題材にする作品が多いのは、それだけ母の重みなのかなあ。この作品もそう。キャラの強さに圧倒される。
良かったのは母の飾らない姿と冷静な娘の対照。みずみずしく爽やかな映像。残念だったのは、回想シーンの唐突さ。
思春期の少女に聞こえる自然や生き物の声。だれもが大人になる前に経験したはずの遠い記憶と重なるんじゃないかな?
一番はグラスボートのガラスの上でお昼寝とか生活とか。現実は面倒も多そうだけど羨ましいシーン。

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Bluetom2020

5.0肉子ちゃんが大好き

2024年12月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

見須子 喜久子(肉子ちゃん)、娘の見須子 菊子ちゃん(きくりん)

肉子ちゃんの人生紹介から始まる。
大人の肉子ちゃんは、いつもボロボロ。
でも、前向きで明るくて、何故か安心感のある雰囲氣(トトロに似ているからかな)
そして、美味しそうによく食べる。

勤め先の焼肉屋さん「うをがし」
食べ物がどれも美味しそう!
住んでいる家は、漁船。

途中、急に昔に戻されて、何故なのか切ない雰囲氣。

その後は、涙が溢れて止まらない。

※原作者 西加奈子
※プロデュース 明石家さんま
※アニーション STUDIO4℃

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naomi

3.5吉本新喜劇の人情噺。

2024年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

泣ける

笑える

幸せ

さんまがコード進行を取った豪華メンバーによるアニメセッション。関西弁と新潟弁の親和性には角栄前の大阪新潟ルートの懐かしさが散りばめられている。原作では佐渡が舞台らしいがアニメで話されている新潟弁は北寄りの40年代まで使われていた新潟弁。明らかに佐渡弁ではなく佐渡の風情はない。物語の根幹には今も関西人が大好きな吉本新喜劇の脚本に通じるキャラ設定と物語設定。肉子ちゃんのキャラ設定は全国的な汎用性には欠けるものの一部の関西経験者には強く刺さるものがあるのではないか?アニメとしての仕上りの高さもさすがである。

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mark108hello

3.0さんまちゃんプロデュースというコトでもっとコメディ寄りかと思ったけ...

2024年9月17日
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鑑賞方法:VOD

さんまちゃんプロデュースというコトでもっとコメディ寄りかと思ったけどそうでもなかった。

特殊な境遇の母娘の日常が淡々と描かれており、正直途中で何見せられてるんや?状態に。
でもラストはしっかりと親子の愛や親しい人との絆なんかが描かれており感動できる。

キクリンいい子。

エンディング曲、GReeeeNのたけてんが良い。

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さしみしょうゆ

3.5しっかり伏線回収しとる

2024年9月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

肉子ちゃんとキクリンの愛の物語。
懐かしい雰囲気の絵らけどシチュエーションはリアル。
お腹が痛くなるほど笑えるわけではないけれど、ユーモアがあるすけ、楽しい。
あとでまた観たい。
吉岡里帆さんが声をあてているキャラが登場するあたりから、今作の評価がぐんぐん大きくなるんら。
感動的で素敵な作品。

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Don-chan

3.5肉子とキクコ

2024年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

2024年5月5日
映画 #漁港の肉子ちゃん (2021年)鑑賞

#西加奈子 原作、#明石家さんま 企画・プロデュース、#大竹しのぶ が主人公の声担当
男にだまされてばかりのデブで明るくいつも元気な母と、しっかり者の小学5年生の娘が、流れ着いた小さな漁港でのお話

お祝いにお赤飯食べるんだろうな

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とし

4.5こんな母ちゃんになりたい

2024年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

肉子ちゃんの暖かさと懐の大きさのすごさは、ある程度年齢を重ねた今だからこそ気づけるものだと思う😭
自分の身を呈して人に尽くし、悲しみを人に見せずにいつも明るく笑っている...。
自分の母親の姿がかぶって、「こんな母ちゃんになりたい」とボロボロと泣いてしまいました。ガッハッハッと豪快に笑う感じ、家に帰ってきたら床で爆睡してる姿、すぐに恋してしまう少女な1面、ほんとに自分の母親に似ていた…。
肉子ちゃんが、最後、細い目をまん丸にして、優しく笑い、「おめでとう」というシーン、あれはズルい...。

そして、きくりんの大人びたキャラクターもとっっっても良かった。きくりんと二ノ宮のやりとりがとても愛おしかった。二ノ宮くん実はめちゃくちゃ美形でかっこいいし、言うことが素敵で好き。お似合いの2人!
二ノ宮くんが「まりあちゃん、お姫様みたいで可愛いと思う」って言ったのもなんか「あ〜、この男の子はいいな」とおもった。
その後きくりんがヤキモチに後押しされて普段のまりあちゃんへの気持ちが大爆発したシーン、あーーーーーいいなって思った。

小学生の女子のあのギスギスした感じ、グループの感じがものっすごい「分かる〜」って感じで、
「運動会ってかんじ」のところとか実家のお店に入って大人たちに見られてちょっと気まずい感じとか、
こんなこと私もあったな〜と、なんか懐かしい気持ちになった。

アニメーションの雰囲気も、キャラクターもみんな素敵で、あとご飯がとーっても美味しそうで、笑って泣けて、ほんといい映画でした。

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とも

2.5天使か悪夢か

2024年1月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

企画がさんまさんで、肉子ちゃんが大竹しのぶさんなんですね!「生きてるだけでまるもうけ」というさんまさんの座右の銘に通じるような不思議な物語でした。個人的には破天荒(?)な肉子ちゃんのキャラについていけませんでした(汗;)。悪夢のような人生の中で天使が現れる西加奈子さんの原作の世界観が垣間見える映画だったような…。

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赤ヒゲ

3.5素敵な映画

2023年12月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

90分あまりという短い時間に人間の成長、家族愛、友情、人情などなど、多く出来事を詰め込んであり、あっという間に時間がたちました。
絵も綺麗だし、声優陣も豪華なのでよかったです。
どんでん返しみたいなのはありませんが、サクッと楽しめて良いと思います。

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くり

4.5笑って泣ける家族の物語

2023年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

楽しい

期待せずに見たら、何とまぁ、
感動するお話でした。

肉子ちゃんとキクリンの掛け合いも
自然で良かった。

大竹しのぶさん、声優としても
上手いのね!

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ほんのり

5.0漁港の肉子ちゃん

2023年5月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

笑える

幸せ

面白かった。

笑って泣ける、ハートフルストーリーでした。(*^ω^)

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Y&M

4.0ちょっと、もやもや

2023年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 アマプラで見ました。見る前は声優一覧を見て、「けっ」という姿勢だったのですが、見ている内に引き込まれてしまいました。背景含めて絵はとても美しいし、キャラのコミカルな動きも生き生きしている。現代ものをアニメでやる場合、なぜアニメを選んだのかという点を注意して見ていますが、これは納得です。生き物達が人間の声でセリフを言う点も、風立ちぬ的な実験的手法かと思いきや、きちんと理由があって、うならされました。

 とても、良い作品なのは分かるのですが、最後にどうもモヤモヤが残りました。何がもやっとしているのか分からず、取り合えず、屁ぇこいて寝てから、もう一度考えたところ、やはり生みの親への落とし前が付いていないことが原因かな、と思いました。本当の母親は、借金は無くなっていて、手伝ってくれるお姉さん的な人もいるという、ものすごく恵まれた環境で、子供を捨てたんですよね。それでいて、美貌を武器に金持ちと結婚して、今頃、ぬけぬけと子供の様子を見に来ている。客観描写したら、とんでも無い女です。
 原作の制約があるのかも知れませんが、この人にはっきりと、「私のお母ちゃんは肉子ちゃんや」と言って欲しかった。

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Ryunoshin Nakamori

3.0優しく生きるとは

2023年1月29日
iPhoneアプリから投稿

笑いどころがあまり分からなかったが映像美に感動してじっと座って見れた。
家族で過ごす時を誰かに見られる恥ずかしさや二宮のような不思議な行動をとる子供の姿など幼き頃の記憶が鮮明に思い出された。

日々の生活は普通が1番良いし、何気ない毎日を愛おしく感じれるようになりたいね。

ラストシーンの初潮の暗喩だけはどうも度し難い。精通は祝わないのに初潮は祝うのか。成長の暗喩ならば他にも施しようがあったのではないか。ここだけが心残り。

cocomiちゃん声当てるの上手いからもっとたくさんの役演じてくれ。

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ぽよのすけ

4.0初めは絵が子ども的なので適当に観ていたが、段々と引き込まれていった...

2023年1月20日
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初めは絵が子ども的なので適当に観ていたが、段々と引き込まれていった。明石家さんまと大竹しのぶなんだ。

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karasu

3.0天命に逆らうな

2023年1月19日
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鑑賞方法:TV地上波

絵がほんとにきれいだった。心情描写も細やか。あと、ちょいちょい、いろんな名作のシーンを彷彿させるところがあった。

キクリン役のCocomiちゃんは、雰囲気ぴったりで、上手。たびたび見せる変顔に惑わされるが、実は美形の二宮、声も美形。

焼肉屋の店名がうおがし(笑)。店主のサッサンはさりげなく肉子とキクリンを気遣う、優しいおっちゃん。キクリンがずっと抱えていた、そこはかとない不安。サッサンはちゃんとわかってて、キクリンにあたたかい言葉をかける。ここは泣かされた。いい男だわー。

大竹しのぶはうまい。だけど、35歳の声にはちょっとなぁ。やはりもう少し若い人の方が良かったと思う。さんまプロデューサーの意向なんでしょうが、そこは切り分けて欲しかった。でも、肉子のキャラはかわいいし、魅力的だった。運動会で走ってる時の体のテカり具合や、涙と鼻水でぐしゃぐしゃの顔とか、眠っている姿とか、すごく愛おしかった。ただ、少し将来は心配かな。

NHK Eテレの放送を視聴。

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ぷにゃぷにゃ

3.5昭和の人情噺

2023年1月11日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

お正月のテレビ放送で鑑賞。
公開時、本作を観た人から絶賛の声が上がっていたので、どんな物語かと思ったら、昭和の人情噺で、なるほど、この内容ならさんまさんプロデュースも頷けるなーと。
食いしん坊で太ってて元気で明るくて、ちょっとおバカでお人よしで直ぐ騙されちゃう。そんな肉子と思春期入り口の娘キクりんの半年間の物語を、キクりん目線で描いている。
原作未読なので、本作がどこまで原作準拠かは分からないし、僕ら昭和生まれには“懐かしい”物語だけど、若い人たちはこのストーリーや、キクりんに乗れるだろうか?とは思った。
あと、クライマックスでのキクりんの盲腸からの回想シーンや、キクりんの独白は、それ以前の展開とあまりにもかけ離れているし、そもそも振りらしい描写や展開がないのでどっか見逃しちゃったかと思った。
それまで、キクりんの心情に沿って、丁寧に描いていただけに、この最後の畳みかけ?の展開には首をかしげてしまった。
っていうか、どのくらいさんまさんの意向が反映されてるか分からないけど、とにかくセリフが多くてうるさいと感じたし、もうちょっとアニメーションを信じても良かったのでは?って思ったかな。
そんな文句を言いつつも最後まで観ちゃうのは、渡辺歩監督ほか、スタジオ4°cのアニメーション力と、肉子役の大竹しのぶの演技力あればこそって感じかな。

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青空ぷらす