劇場公開日 2021年5月21日

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「考えなくていい面白さも…広がりきらない作風に飽きも」地獄の花園 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0考えなくていい面白さも…広がりきらない作風に飽きも

2021年5月21日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

バカリズムの矢継ぎ早に女子を誇張するコントを観ているみたいだった。こってりアクションコメディ。緩急が欲しかったところ。

世間的にも良くある、派閥がヤンキー的な感じだったら…から着想したコメディ。バカリズムの脚本だけにそこそこの期待はしていたが、思ったり王道を歩いている感じで、「こういう世界ですよろしく」と言うようなパラレルで起きる。脚本をした過去2作はリアリティのある作風だけに、ガラッと変わった印象で、面白いけど捻りは少なかった。作中「漫画みたい」と何度も言うのだが、結局映画もパラレルなので、その差異を言う必要性があまり感じられなかった。ただ、ゴリゴリ進むあり得ない展開は考えなくてもいいから面白い。
また、キャストも決まっていたと思う。大島美幸が群を抜いて作品のコメディを色づけていたし、広瀬アリスのカリスマ感も良かった。また、同僚に伊原六花と中村ゆりかを起用したことで、26歳という設定に違和感はあまり感じなかった。寧ろ、いい脇役置いてるなって印象。とにかく、程々に面白くて文句はないけど、絶賛できるほどでもないかなって感じ。

関和亮監督もお初だったが、過度な味付けもなかったのでかなり良かった。しかし、バカリの脚本を調理してきた住田崇監督の方がやっぱり上手い。監督の次にも期待。

たいよーさん。