「タイトル行方不明」リーサル・ストーム ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトル行方不明
B級感満載のポスターや予告に釣られて鑑賞。
シンプルに面白くなかったです。リーサル(致死や致命的、予告では最終兵器)とストーム(嵐)の要素がどこにも見当たらないというのが大問題です。でもこのタイトルは日本の会社が付けたタイトルなので、日本の会社が悪いです。でも原題のForce of Nutureも直訳すれば"自然の力"なのでそのタイトルも十分詐欺です。
嵐が巻き起こすパニックものなのかなと思っていましたが、嵐が活躍するのは避難指示を促すことと、ピンチの時にピューッと強い風が吹くぐらいでした。
ストーリーが全体的に面白くなく、どのキャラクターも登場や背景がマチマチで共感できず、パッケージにデカデカ写っているメル・ギブソンが活躍するのかと思えば、そこまで活躍せず退場しますし、警官を襲うために育成したペットというのも謎です。現に空腹状態だったら飼い主ですら襲ってますし、警官と飼い主との因果関係を作るためにペットの飯代には50キロもの肉が必要というあたりで他の客と揉めて、警官に連行されるという流れはあまりにも作り手が楽をしようとしている流れでした。
強盗団の目的が絵というあたりも適当に描かれていて、その絵に価値があるのかどうかが分かりません。背景のテレビなどでそれっぽいニュースを流していたりしたら多少なり信用性は増していたかもしれませんが…
物語のメインステージはマンションといういよいよ嵐関係無いじゃないかと思いました。そこから繰り広げられる物語は高い絵画を追い求める強盗団VS警官&そのマンションの住人たちという嵐が活かせないフィールドという時点でもう面白くなかったです。銃撃戦も大して面白くなく死角に来たら敵が銃をぶっ放す、それの繰り返しです。ハラハラ感がまるでなく、嵐は突然を風を吹かしたり、雨で滑りやすくしたり、目に入って緊張感を煽るなど役に立たない裏方でした。
オチも途中で出てきた警官を襲うネコが警官の服を着た敵サイドのボスを食べるみたいな感じで終わります。拍子抜けにも程があります。
つまんなかったです。映画は見るまでわからない、再認識させられました。
鑑賞日 3/10
鑑賞時間 11:10〜13:00
座席 J-10