「雑草魂で生きる」ミナリ キッスィさんの映画レビュー(感想・評価)
雑草魂で生きる
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韓国での生活に限界を感じ、アメリカの生活に希望をもってやってきた夫婦。
成功をまず夢見る父親
揺れ動く思いを持ちながらも家族一緒にいることが優先と考える母親
保守的で面倒見のいい娘
人見知りだが好奇心が強く友だちもすぐできる息子
ぶっきらぼうだが家族の役に立ちたいと思っている韓国から呼び寄せた母方祖母
アーカンソーで畑を開拓するところから始め、苦労しつつ、アメリカ人のポールとともに韓国野菜の栽培を始める。そのためには水が必要で、この水がストーリーの中でしばしば重要な場面で登場する。
ミナリはセリのこと。どんな場所でも育ち、疲れた体に優しい野菜である。雑草のように力強く育つという紹介があったが、これはまさにこの一家が韓国→カリフォルニア→アーカンソーで成功と生活の安定を夢見ながら雑草のように生きていく様子の象徴である。
火事で野菜を失ってもセリは出荷できる。雑草魂で生きることをセリに託す。
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