「ありり?これ、普通にただのA24じゃないですか。」ミナリ bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
ありり?これ、普通にただのA24じゃないですか。
良かった。
けど。
過度の期待は禁物、ってことで。
一家には深く共感するし、将来が心配で堪らないんですが、いかんせん。シナリオがテンプレ過ぎるw
画も、脚本も、演出も、演技も、全てが普通だった。期待値上げ過ぎた俺が悪いw
韓国映画の特徴と言えば、喜怒哀楽のデフォルメ。最近は、それを排除した「はちどり」みたいな淡々とした語り口の映画もボチボチ有りますが、ミナリもそっち系。地味にニヤリとさせるエピソードを挟んで来ます。タッチは期待通りだし好きなんですが、刺さらないw
何処にでも根付き生きて行く「ミナリ」がテーマならですよ、そこに重心があって、静かに話を結ぶ様なシナリオにならんのでしょうか。毎年、韓国から移住して来る韓国の人達が、異国で自分の足で立って生活して行く様の生々しい話や、感動する話を期待しとりました。
おばあちゃんと孫のエピソードや、ダウジングを断った男の末路とオチとか、魅力あります。が、テーマ性が薄過ぎないどすかね?
家族よりも農業を取るのかと、妻が迫る件とかも有耶無耶。
タイトルへのこだわりの無さも、韓国らしいって言えば韓国らしいかもw
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5/3 追記
登場人物の名前で「あぁ、聖書やね」ってのは判ります。
聖書をモチーフとした映画脚本はたまにありますよね。【物語の結末を示唆】していたり、【登場人物たちの言下の精神世界を象徴】していたり、【テーマ性の軸】になっていたりします。
ミナリの場合、登場人物の行動に聖書を引用しているのだと思いますが、上記の【 】に相当するものが感じられません。よって、聖書をモチーフにしてる割には物足りないし、知的じゃない聖書の使い方にしか見えないんですよ。
私も、聖書に詳しいわけではありませんので【 】の要素に関しての見落としがあるのかもしれませんが。
いずれにしても「ばーちゃんとボク」以上のものには見えないw
韓国や中国の色々なことでのやり過ぎな話を聞くたびに、日本の〝やらなすぎ〟もしくはやり方が拙くて実質的な効果がなさすぎる、みたいなこともきっとたくさんあるんだろうな、なんてことも考えちゃいます。
確かに、一体、誰が?何を?どうして?
こんなに?〝推し〟たのだろう。
という感じがします。
おっしゃる通り、作品自体は悪くないので、かえって気の毒な感じにもなります😰