「いまいち」スペンサー ダイアナの決意 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
いまいち
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ダイアナの映画なのに上映館数が控え目だなと思っていたら、案の定だった。
ドラマチックな37年の生涯の中のたった3日間にフォーカスした意欲作、というと聞こえは良いが、そんなに軽く扱っていいの? というのが率直な感想。
それに対する言い訳めいた冒頭の「寓話」というフレーズが更に印象を悪くしている。
確かにこれまでにも、彼女の庶民的な面や普通の弱い人間だという部分を捉えたものはあったが、本作では自傷癖のある変人ぶりが殊更に強調され過ぎている感じ。
アン・ブーリンのくだりは、それに対する補正というか中和させるような意味合いで取ってつけたような感じ。
それと、細かいことだがゲロを吐くシーンがあるのも個人的にはダメ。
制作側としては死後四半世紀という節目に、今まで散々語り尽くされた感のあるダイアナ物に少し違った視点でアプローチしてみようという意図だったのだろうが、少し中身が伴ってなかったかな。
クリステン・スチュワートは美しくエレガントでダイアナを演じるのに相応しいとは思ったが、本作においてはセミヌードも厭わない美人女優という位置付けだけでキャスティングされたのかなとしか映らないし、決して、彼女の代表作にはなり得ないと思う。
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りかさんのコメント
2023年2月19日
こんにちは😃、初めまして。
上映館数は、プリンセスの方がもっと少ないです。先に本作を観たので、誰がどんな意図で?と勘繰ってしまいました。
昨日TVでやっとプリンセスを観て、あちらは、全般描いていて安心しました。
クリスティンスチュワートさん、綺麗でしたが、昨日観たダイアナ妃には負けます。ダイアナ妃の美しさと存在感に圧倒されました。