劇場版 殺意の道程のレビュー・感想・評価
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まず何から決めようか? プロジェクト名かな?
バカリズムがサスペンス? お笑いじゃないものをやりたくなった?
そう思った僕がバカでした。
全編に繰り広げられる、真顔で笑いを取りに来るバカリズムイズム。
「おい、そこじゃねえよ!」とスクリーンに向かって何度もツッコむ。もちろん、笑いながら。
時に飽きが来ることもあるが、気を抜いていると、膝カックンされたかのような笑いが挿し込まれてくるので、"ばふっ"と吹き出してしまいそうになるのでご注意。公開劇場数の少なさは、この笑いが一般受けしないってことなのかな?残念。
Very Berry Strawberry
WOWOWドラマ版は知らず、ぽっかり空いた時間を埋めるべく鑑賞PART2。
自殺した父親を追い込んだ男を殺害すべく画策する男と、協力する従弟の話。
父親が営む自動車部品製造の下請け会社が、欠陥部品の濡れ衣を着せられた上に、発注を停められて倒産し巻き起こるストーリー。
バカリズム脚本ということで、大方予想はついていたけれど、サスペンスコメディと言いつつほぼほぼコメディw
殺害計画の打ち合わせと称してプロジェクト名を決める!?ところ、どころか、打ち合わせ場所を決めるところから惚けたのらりくらりのゆる~いやり取りの連続で笑いどころ満載。
というかサスペンスあるのか?思っていたら、引っ張り過ぎなぐらいに引っ張って、終盤急に取って付けた様に話が動くというね。
ちょっとくどく感じたところもあったけれど、とても愉しかったし、コテコテとはいえ一応サスペンスもちゃんとしていてギャップあがって、とても面白かった。
なるほど、という感想
WOWOWオリジナルドラマは未観賞。それを劇場版にした作品との事。
零細企業の社長が取引先の社長・室岡(鶴見辰吾)に裏切られ、それが原因で自殺した。息子の一馬(井浦新)はいとこの満(バカリズム)と室岡の殺害を決意し作戦を練る・・・という話。
2人のキャバクラ嬢に相談し、協力を得ながら計画を練っていくのだが、普通そんな事あり得ないと思うような展開で、この時点でドン引き。
しかし、この2人の女性、このは(堀田真由)とゆずき(佐久間由依)が適切なアドバイスをするから計画が進む。
まー、あり得ない所から始まるし、バカリズム脚本だし、気楽に観てたら意外に面白かった。
グダグダと似た展開が続く脚本は退屈だが、最後は、なるほどね、って思った。
堀田真由と佐久間由依が知的で可愛くて素敵だった。彼女達を観るだけでも良いかも。
笑った
和製タランティーノと評すか。
鑑賞の方法、、、
下請け発注元会社社長の罠にかかり、親父が自殺しその復讐を果たそうとする息子と従兄弟の話。
ある携帯会社の携帯更新にて半強制的に加入(携帯保証もあるから)させられる様なプランのひとつで視聴可能、、、オイオイ💦
WOWWOWドラマの総集編とはいえ、コロナ禍とはいえ、大々的に知らされてなく、このプランで観れる事を知らず映画館で満額払ったのならば、ブチギレしそう💦
さて、映画の中身なのだが、「バカリズム脚本」と言う事を知らない方が楽しめる内容。中身がバカリズムならではと思ってしまうからだ。映画の方向性が前半から分かってしまうからである。(架空OL日記を観た事があるなら尚更)
「バカリズムならそうなるよね・・・」と。
あらすじの序盤が映画への気持ちマックスだった気がします。
バカリズムらしく緊張感なしダラダラ系。
最近のTVに映るダラダラ系芸人風を映画まで持って来られちゃたまったもんじゃない。
オススメしません。特に映画館鑑賞は、、、。
面白いけど、くどい点もあり。
どう殺す?いつ殺す?完全犯罪には"計画"が必要だ!
"計画"という言葉、「パラサイト 半地下の家族」を見た後だと何かどことなく深みが増すというか。とはいえ、完全犯罪には綿密な計画が必要で…。
バカリズムさんらしい、そこに焦点をあてるの?と思わせるいい意味で意地悪な視点と、コミカルな会話劇で非常に面白い一本でした。井浦新さんは明確にぼけなくても、シリアスに演じるからこそ面白い。福田組の笑いの取り方とは一味違う、正常なコントの延長にある映画だと思いました。
もともとWOWOWのドラマだったものを劇場版に再編集したものということで、ドラマ版の方がもっと脱線してたんだろうと思いますが、それでも占いで殺す日を決める件がとにかく面白かったです。シリアルキラーのような人間でも毎日、毎時間、毎秒殺人のことを考えているわけじゃないし、逆にふとした会話の中に狂気が見えた方がより恐ろしく見えるものですから、殺人を実行するための買い出しも、殺そうとする相手の尾行も、脱線しつつも真剣にやってるのがコミカルでした。
堀田真由さんのキャバ嬢最高でした。ちょっと女性キャラクターが特に物分かり良すぎるなとは思いました。
オチもある程度想定通りではあるのですが、面白かったです。会話のズレと毒にニヤニヤしたくなった時にまた見返そうと思います。
バカリズムらしい、普通ではないサスペンス
父の自殺の要因となった取引先の社長を殺すために2人の男が完全犯罪を企むという、バカリズム脚本のサスペンス。
バカリズム脚本なので当然普通のサスペンスとはならない。プロジェクトのネーミング、打ち合わせ場所、カモフラージュアイテム、クリームチーズパン、キャバクラに行くときのシャツ、決行日の決め方…。計画を練っていく2人の会話に、バカリズムらしい細かいこだわりがテンポよく登場する。復讐のために人を殺す話とは思えないほどののんびりでゆるーい雰囲気。いつものバカリズムワールドを精一杯楽しんだ。やっぱり好きなんだよな。
ミステリー的な要素はそれほど驚くものではないが、そこをあまり重要視していないのでまったく問題なし。キッチリしたサスペンスを期待してしまった人には期待はずれなところもあるかもしれないが、バカリズム脚本ってことを踏まえて観てほしい。でも、意外とちゃんとした話になっているので侮れない。今後も彼の脚本は注目していきたい。
バカリズムワールド全開
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