「むかし飼っていたネコを思い出さずにはいられない」ボブという名の猫2 幸せのギフト うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
むかし飼っていたネコを思い出さずにはいられない
前作を深掘りしたような内容だった。
ほっこりと温かい気持ちにさせてくれる。
ジェームズのどん底のような暮らしになぜか居付いてしまったボブというネコの運命を乾いたタッチで描いたヒューマンドラマ。前作では、薬物を克服し、体験手記を発表して、成功者になった主人公だったが、決して幸福な人生じゃなかった。
この映画では今まさに不幸のさなかにいる男に過去を語って聞かせる回想録になっている。
ジェームズが生きていられるのも、基本的には親切な人が善意の施しをくれるからで、それを支えているのも、猫のボブとの厳しくも幸せな日々に他ならない。
私もむかしネコを飼っていたことがあるが、現在の価値観に照らし合わせれば、いい飼い主だったとは言えないかもしれない。放し飼いだったし、三度も引っ越しに付き合わされて、彼女はテリトリーを放棄せざるを得なかった。それでもついて来てくれた。
いいネコだった。そのことを思い出さずにはいられない。
なんでネコが肩に立っていられるのかは、前作を見てください。というより、見てない人がこの映画だけを見る可能性はほぼ無いだろうな。
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