「辛い2時間」コンフィデンスマンJP 英雄編 ゆるさんの映画レビュー(感想・評価)
辛い2時間
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修行のような気持ちで観る作品。
過去作にも増して苦行を強いてきます。
まず、羅生門のような各サイドごとに展開を見せていく構成。
それぞれに大した思惑がなく描き分けとしての面白みが薄いため、ただの面白くないシーンを繰り返し観ることになります。序盤の難所です。
その後、茶番が続いた後に視点の切り返しがありネタバラシ…といういつもの展開を辿りますが、
とにかく全部ダー子が仕込んだものでした!
といった感じで、全く驚きを得られません。(いつも通り)
お決まりのトリックやっときましたよ的な演出を肝心のダマシで使うからなのか、
くどいくらいカメラワーク等で必要以上に印象づけを行なうからなのか、
とにかく観ながら気づいてしまう。
そして白ける。
師弟関係が今作の感情線を担っていたりもしますが、
時系列移動で細切りにされたエモエピソードと
突如現れた師匠(新キャラ)とダー子のちょっとした会話に、
一体どう感動しろというのか。
ダー子の顔芸、騙されるボクチャンの棒演技、エンドロール後の小話など
ポイントに笑っている人がちらほら居ました。
バラエティ番組とテレビドラマ(フジテレビ)のハイブリッドだと思えば笑えるのでしょうか。
映画を観なれている方にはおすすめ出来ませんが、
テレビが好きな人には良さそうな作品でした。
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