竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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Japanese Diva の誕生!
控えめながら芯が強く心のきれいな主人公、美しい日本の原風景、過不足ないストーリー展開、和風抒情SFとして素晴らしい映画でした。非現実世界での出来事を通して成長していく、アナログベースの人と人との絆をメインテーマとする、これは過去の作品の根底に流れるテーマと思うのですが、とても共感できます。なによりベルが素敵でした!
歌は星5、その他ゼロ。
最初から歌で圧倒される。随所に入る歌は最高。
ただ、それだけ、
・雨の中一生懸命走る主人公がコケる。いつものシーン。興醒め。
結果的に主人公の成長物語とみると。
・心の傷を負い幼馴染に片想いの女の子が二股を成功させるまで?
CGでのネット世界の表現と音楽の魅力、細田守監督の原点
私は細田守監督の作品は全て観ていて、映画館からだとバケモノの子から観ている。今回の竜とそばかすの姫も観る前からとても楽しみにしていた。予告動画を観て、映画のテーマは知っていたが、その時からCGでのネット世界の表現は凄いと思っていた。しかし、実際にスクリーンで観ると本当に美しく、終盤でのすず(ベル)が歌うシーンはとても映像が綺麗で感動した。そして、その美しい映像をより美しく感じさせてくれる音楽がとても素晴らしかった。今回、音楽を手掛けた方達が本当にこの作品を素晴らしい作品にしてくれたなと思った。今作品で使われている曲は、映画を観た方ならほとんどの人が好きになると思う。8月にこの作品のサウンドトラックが発売されるので、もう一度、何度でも、聴きたいという方は是非、お手元に!(私は購入予定です)そして、ストーリーでは細田守監督が大好きで、原点でもあるとおっしゃっていた「美女と野獣」の要素も入っていたり、細田守監督が作ってみたいと思っていた、ミュージカル映画という要素もありと、この作品は細田守監督のずっと描きたかった作品になっていると思う。ストーリー、映像、音楽の3つ全てが楽しみめる最高の作品だと思うので、この夏に是非観て欲しい。今、世界は未曾有の危機にあるが、この作品を観て少しでも前を向いてほしい。最後に、今何かしら、少しでも、迷っているのならこの作品を観て、その迷いを映画を見終えた後にもう一度考えれば答えになるものやヒントが見つかるかもしれない。
最高の素材を煮詰めて作った残念作品
全体的に音楽9割、映像1割、ストーリー0割、みたいな感じ。
millennium paradeなどの音楽については素晴らしいの一言。その音楽のMVのようになっている映像もまあまあ。
ただ、音楽の素晴らしさのせいで隠れているが、あれ?ストーリーなにこれ?登場人物の9割いらなくない?設定もなにこれ?みたいな荒さが際立つ。
わざわざ雨の中を走るシーンを作るために脚本曲げた?みたいなのがあったり、唐突に静止画+ナレーションで安っぽく泣かせに来たりする。
映像も、音楽シーンは素晴らしいが、それ以外の部分は悪く言うと「手を抜くところは抜いた」という感じ。最近の新海作品や庵野作品のような狂気じみた作り込みに慣れてしまった私としては物足りなさがある。
とりあえずデカいクジラ出しときゃエモいだろ?みたいなとか思ってない?
正直音楽も微妙だったらこんなレビュー書かずに記憶から消していたと思うが、いかんせん音楽が良すぎるせいで残念度が高い。
ただ、繰り返すようだが音楽については素晴らしいので、その為だけに劇場に足を運ぶ価値はあると思う。
曲と作画が凄い
開始5分ぐらいまでは曲・作画・演出全てが最高、間違いなく細田作品NO.1の作品だと感じました。ただそれ以降はワンクールアニメを無理やり劇場化させた様なストーリーと何故かディズニーを意識した表情と演出に違和感を感じてしまいました。あと、泣いたり笑ったりするけど人間味を感じないキャラに感情移入が出来ずキツかったです。
酷評が散見されるため不安であったが個人的には満足
人によっては伏線が回収されていない部分が多くあり不満に思っている視聴者も多いと思いますが、個人的にはそれを超える映像美と歌唱力、またストーリーも他の方が言っているほど不明な部分は少なかった。
サマーウォーズと比較しているレビューも見られるが、そもそものストーリーとしての規模感や舞台も異なるためどちらが面白いとは言い難い。
万人受けするのはサマーウォーズなのはわかるが個人的には今作品も多角的に見て満足している。
広大で美しくてファンタジックな美談
監督の前作があまりにも嫌だった反動なのか、めちゃくちゃ感動してしまいました。
粗探しをしたらきりがないんですが、とりあえず毒を吐いておくと、話がきれいすぎたり、リアルな世界もきれい事だったり、色んなものの寄せ集めの印象だったり焼き写しのような…あとCVの違和感とか…
毎度CVにはスゴイ不満を感じるので、今回もかーと不安になったけれど、この作品は不安定な声がうまい具合にとけ込んでいった印象で、そう感じると相当魅力的に思えました。それも歌重視の効果が利いているのでしょう。
音響も音楽も非常に良くて、分かっちゃいるけど筋とともに何かが流れ出すと、思わず感情が全部持っていかれる─
Uの世界は煌びやかで見事な表現だと感じたけれど、鈴の世界はしょぼい。だからこその対比効果は絶大でしたが─。しょぼいといっても、背景の描写は気持ち悪いぐらいすごかったんですけど。
それにしても、色んな“似たもの”が数多あり、笑っちゃうぐらいだったんですが、裏を返せば、相当にあらゆるものを熱心に研究している姿が見て取れて、単にパクリ!とは言い放てない素晴らしい再構築の世界を堪能できた気がします。
正直、あんまり期待していなかっただけに、かなり心に響いてしまいました、
あたらしい要素はいっさいありません。でもこの美しさ、面白さ、完成度であれば、ある種のひとつの強烈なオリジナリティを作り出してしまったと言えるのかも、それがいい悪いは別にして─。
非常に魅力的な作品でした。
言われるほど悪くもないが、、、
喜怒哀楽の表情、表現の仕方がサマーウォーズから進化していません。
色々テーマがあるのか映画の尺では説明不足でいきなり解決したかのような印象を受けます。テーマを絞ってキャラクターを掘り下げてくれたら批判も少なかったかもしれません。
時間、お金の無駄とは思いませんが、映画に娯楽以上の何かを少しでも求めるなら鑑賞しない方がいいかもしれません。
いそうな人、ありそうな設定、あってほしい展開
主人公の鈴=Belleが仮想現実「U」内で歌うとき、常に画面は華やいでいた。美しかった。特に終盤、鈴が歌い、皆がそれに答えるシーンでは、光の津波に圧倒されてがらにもなく感激してしまった。
ただ…全体を通して、ただ感じたこと。なんか、古い?
この映画は細田守監督の極地とのことだが、目新しい人物像も設定も展開も何もなかった。主人公は(実際にいるかはともかく)いかにもどこかに『いそう』な少女。彼女を取り巻く友人、同級生もいかにもという感じ。合唱マダムの存在にはちょっと驚いたが、正直、いかにも昔のアニメに出てきそうなご年配婦人だった。
仮想現実「U」もサマーウォーズのころからなんら変わっていない。ただ、単なるバーチャル世界というよりもSNSチックになったことで、匿名の大勢が登場して、現実味は増したかもしれない。とはいっても、「ネットの悪意」(あるいは善意も?)を強調するきらいがあったので、あまり気持ちのいい描写ではなかった。しかも、別の配信者が自分のナワバリを守るために鈴をけなして見せたり、正義の執行者気取りが鈴を脅して見せたり…悪意の描写がちょっと古いのでは。
ストーリーも、主人公たちの善なる思いが結実する形で進んでいる。ゆえに意外性がなく、スムーズに頭に入ってきた。こうなるだろう、なってほしい、という主人公たちの思いをあっさり先取りできる。よく言えば、気持ちがシンクロした、共感したということだが。
その一方で、登場人物が何をどう考えて慟哭や決断をしていたのかは、ほとんどわからなかった。鈴がなぜ竜に惹かれたのか。なぜ竜を守ってあげたいと感じたのか。そもそもなぜ皆が竜を特定しようとしているのか。
鈴はとても優しい女の子、竜は事情があって他人と触れ合えない人。と前提に置けばスムーズに共感できるのだが…ありふれた設定と観客の思い込みに立脚した作品でいいのか。
皆んなが言うほど悪くない
圧巻の映像美に心地よい歌声、内容は人それぞれ思うところはあると思うが何か分からないけど涙が流れてくる作品だった。
深く考えずフラットな気持ちで観てみればきっとその世界観に吸い込まれると思う。
自分は好きだなぁ。
納得3:7違和感
映像美に惹かれて観に行きました。
歌唱シーンに使われる楽曲としてならば合格点ですが、1億2億のユーザーの共感を得られるほどの何かは無いと思います。なんなら歌ってみたをアップしているニコ動の方々の方がクオリティが高いほど。
でも、全世界的な観点で見ればそういうマクロな歌姫の周りを固めるスタッフはそもそも凄まじいわけで、無銘の歌姫がポンポンとのし上がるものかどうか、その先は判るよね?仮想空間でなら広がるのか?何年でそうなったの?経費はどうした?いつの間に練習したの?サイバースペースの現在形とそのユーザー達の関係性を都合の良い方向へ曲げ過ぎてないか?
まあ、四国の山中へ聖地巡礼を招致しようという功績は認めます。
ストーリーの矛盾の多さはダメダメだけど、優しい世界のお話としてなら綺麗だからヨシ。
蛇足
文字になった小説から映画を見た後にこの展開はああなってこうなってという場面のイメージを想像し直すと、映画のままの方が楽しいと思った。日本語の歌詞をマジマジ読んでしまうとカッコ良さが死んでしまうのかもしれない。
らららいらららいらららい
この文字列を見てPVが再生されたら、映像に取り憑かれたのかもしれないね。
批判の理由を理解したうえで、「素晴らしかった」と評価します。
鑑賞後にこちらのレビュー欄を観てみると、酷い評価が乱立しており驚きました。
確かに批判の理由は理解できます。しかし、細田監督が敢えてそうしている事は明らかで、何故そうしたのかというところに意識が向いていない方が多い。
映画を観る前の方に読んで頂きたいので、ネタバレはしませんが、なるべくその意図が読めるように、簡単に書こうと思います。
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「なんでこうなるのか」を観客の想像に委ねる余白がありました。数多くの説明が必要な設定でしたが余白をつくったお陰で魅せる部分をケチらず120分に収められています。某ディズニー映画感が否めない点とあわせて批判の対象となっているけれど、これは肯定的に解釈できる部分だと思います。
某ディズニー映画感を拒絶する前に、そこが「仮想空間」であるという事を忘れないでほしい。
物語の重厚さに比重はかけられていませんが、“薄っぺら”くはありせん!。映画の価値はその点だけでは無いはずです。
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細田監督は舵の切り方が上手かった。
条理を貫くことよりも、如何に映画として魅せるかということに傾注しています。
これは映画であり、フィクションなのです。
“あり得ない”ことは無いのです。
僕は好きでした。そのおかげもあってアニメがかなり活きていたし。
それと、歌声、演出、メロディは最高です。
この点は皆さん評価は一致していますね。やはり常田陣はすごい。中村佳穂も大正解。
敢えて言うならリップシンクにCGの限界が出ていて気になりました、割り切りましたが。
ですが、総合して素晴らしい作品だったと思います。
鑑賞するか迷っている方は、評価の低さで判断せず、是非映画館に足を運んでほしい。劇場で観る価値は十分にあります。
僕らは批評家ではありません。どう楽しんでやろうか!と、肯定的な姿勢で鑑賞することが良いように思います。
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ps.どうであれ、かなりの酷評を浴びている事は事実です。酷評が悪いわけではありません。納得できる批評なら良いんです。
しかし、あまりにも感想すぎるというか、前提すぎるというか。。思う事は自由です!しかし書く、コメントするとなると別です。ここのコメント欄はきっと沢山の人が見ます。映画を観る前の判断基準にする方も沢山いらっしゃると思います。
全くの素人である僕たちが、基準になっていい訳はないのです。細田監督が伝えたかったメッセージは、そういう点でもあるんじゃないでしょうか?
一点に気を取られて、頭ごなしに否定する。それでは自分で自分の体験を無駄なものにしてしまっているようで、勿体ないなぁと感じます。
ですが、細田監督があの(一般から酷評を浴びるであろう)構成を貫徹する上で、この荒れた状況を予想できなかったはずはありません。もし仮にここ(映画内構造が現実にも表出した現状)まで意図されたものなのだとしたら、非常なエンターテイナーだと思います。
僕は楽しく鑑賞できました。
高級な食材を揃えたが料理人に腕が無かった
タイトル通り。
キャラデザにアナ雪のスタッフ、美術背景に今敏作品関係者、プロダクションデザインにロンドンの有名なデザイナー、声優に佐藤健、成田凌、幾多りら等々…挙げだしたらキリが無い。
これだけ有名人・著名人を揃えたら、それだけで客をだいぶ入れることが出来るだろう。
実際、映像美も凄かったし声優陣の演技力も素晴らしかった。
だが、ストーリーがまるで入ってこない。
総合的に見て、映画にまとまりが無かった。
監督に個々の才能を活かすだけの力量が無かったのだと思う。
非常に残念な作品。
時かけでサマーウォーズを蹴散らしたことを祝す
細田守が、自身ピークの時かけを真正面から引用して(主役の声も似せて)まで、書き込む程空疎な仮想空間をサマウォ(評判過多の凡作)もろとも蹴散らせたことを祝す。
絢爛な仮想空間より、恋に戸惑う少女の不機嫌にこそ映画的物語が宿るとやっと気付いてくれた。
復調支持。
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