竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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これは映画館で見て欲しい
過酷なバックグラウンドがありながらも強かさと美しさを持つベルと、温かい家族に何度も涙した。ストーリーには現代ネットへの風刺などメッセージ性もあり、深く考えさせられた。なによりも、この映画は歌とグラフィックの構成が素晴らしい。繊細に心情を捉えた歌詞と映像に鳥肌がたった。是非とも映画館で見て欲しい一作。
深読みすれば面白い
ようこそ<U>の世界へ
<U>はもうひとつの現実
<As>はもうひとりのあなた
現実はやり直せない
しかし<U>ならやり直せる
この映画は盛り沢山のエピソードをただ表面的に追ってるだけでは全く楽しめません。
それらのプロットはどれも主人公の心の成長を描く為の単なるピースに過ぎず、複雑そうに見えても実際はとてもシンプルな話なのです。
観た人の多くがそれを理解するにはかなりハードルが高くエンタメ作品としては失格です。
誰だって心の奥底にある秘密のアザは隠しておきたいものです。
アンべールとは単に正体をさらすということよりも、相手に対して心を開くという意味合いが強いでしょう。
実はルカちゃんがカミシンにプロポーズしたのもアンべールで、鈴はその勇気に背中を押されたのでした。
自分の心の壁を解放し行動に移す事で新しい景色が見え出して、自分を取り巻く世界も変わっていくのだという事をこの件から感じとったのだと思います。
ベルは鈴の潜在的な魅力を映し出したヴァーチャルな姿でしたが、閉ざしていた心を全ての人にさらけ出しアンべールしたことで、これまでの堅い殻を破って本来の自分を取り戻したのです。
この映画は全てが解決するところまでは描かれません。
物語が伝えたいメッセージは「新しい一歩を踏み出す勇気」なのです。
彼らの運命は沢山の可能性を秘めながらも、新たなステージへと動き出したのです。
さあ、もうひとりのあなたを生きよう
さあ、新しい人生を始めよう
さあ、世界を変えよう
IMAXおすすめ!久々に感動した
一歩はいつも怖いもの
助ける、と言葉にすることは簡単で誰にだって言えること
どこまで関わっていつまで助け続けられるのか
信用して信頼し合わなければ本当に誰かを助けるなんて軽はずみに言ったり出来ないのではないだろうか
それでも言われた方は心が少しは軽くなんじゃないかと言ってしまいがちなもの
うまくいくこともあるし最悪の結果になることだってある
私はどちらも経験があるので少しばかり臆病になっている
私自身が傷つくことは問題ではない、相手が最悪なことにならぬようにどうしたら心が軽くなるのか少しでも笑い顔が増えたならそれで少しは役に立ったのかなと思いたいのです。
問題を完全に解決できむことはなかなかないでしょう
本人がどうしたら乗り越えられるかは分からないけど転んだり挫けたりした時にまた歩く気力が湧くように寄り添いたいと思う
歌も歌えないしピアノも弾けない、出来ることはさほどもないけど話を聞くことならいくらでも
それくらいしか出来ないのが口惜しい
すずには友達がいる親友も幼馴染も親だって居る、頼もしいおばさま達も、立ち止まっているのは自分の心
「U」は世界を変えようと言っているが最初に変わらなければいけないのは自分なのだと思い知らされました
どんなに歳を取ってもその一歩は怖くてたまらない、惰性でも強引でも一歩が出れば何とかなるんじゃなかろうか
先に進めば新たな景色が見えて来るものですよね
シーンによってワクワクが雲泥の差
惜しい
序盤の映像と音楽が本当に素晴らしくここで物語にグッと引き込まれます。
そして次に現実パート、ここで日本の田舎の原風景というものがとても美しく表現されていて電車の中のシーンでの電車の微妙な揺れの描写など細かいなぁと思います。
そしてUの世界にログインした主人公が初めて歌を歌うシーン。
音楽と歌がとても素晴らしく聴き入ってしまいます。
ここまでは本当に素晴らしい導入でした。
ですが、ここからがうーーーーーーむとなってしまいました。
すごく個人的な感想ですが、
見たいと思ったシーンがあっさり飛ばされて、そこまで興味ないシーンがかなりの時間をかけて流される
そんな感じがしました。
勿論これは監督の描きたかったものと僕自身が見たかったものが根本的に合っていなかったということだと思うのでしょうがないことだと思います。
嫌なら見るなという話でもあると思います。
ただ、とても個人的な感想としてはベルがUの世界でどんなふうにして人気者となったのか、冒頭でそこに興味を抱いてしまったのでそこからの展開がかなり呆気なかったです。
まず、たった1回歌っただけであそこまで拡散される?
というかそもそもUの構造自体がよくわかりません。
ベルが歌っている動画が上がって全世界に拡散されていく様は描写されていますがその動画はUの中で見れるものなの?それとも他のサイトに拡散されているということなの?
Uの中で見れるのだとしたらその操作方法は??
一回引っかかると疑問が止まるところを知りません。
そもそもあの一曲、一回だけで一億人も観客が集まるとは到底思えません。
例えば、新曲を作ってUの中で発表してさらにフォロワーが増えていくとかそういう描写があればまだ溜飲が下がったのかもしれませんが、監督が描きたかったのは当然そこではないわけで、この時点で相性は最悪だったのでしょう。
その後も途中美女と野獣まんまの展開が入ってきたり、美女と野獣を観に行ったわけではないのに何を見ているのか・・となってしまいました。
途中何億人の前で素顔で歌うのも映像的には美しかったですが歌を歌えない主人公が勇気を出して歌うというストーリー的にはビデオ通話のところで歌うのでよくない?と思ってしまったり。
そもそも母の死と歌が何の関係性があるのかも釈然とせず。
消化不良感が否めませんでした。
すごく良い作品な気がするけどなんか惜しい。
そんな気がしました。
音楽と映像は前述の通り文句なしの素晴らしさ
声優さんはみなさん素晴らしく、特にYOASOBIのikuraさんが何の役で出演していたのかわからないほど溶け込んでいたのには驚きました。
全く面白くない
歌唱シーンと映像クオリティだけなら★5
サマーウォーズが面白かったのでこちらも観てきました。正直、満足できたのは最初の10分と時々ある歌唱シーンだけです。映像は綺麗で迫力もあって、サマーウォーズを進化させた感じ。でもストーリーはイマイチ。
何回同じシーン流すのってツッコミたくなるし、説明不足な部分も多数。
犬が片足しかない理由、ヒロちゃんが家を追い出された理由、
突然登場したおば様たち(これはお母さんが参加していた合唱クラブの人達であることは劇中の写真で判明するが)、そして歌うと嘔吐するほどトラウマだった鈴が何故か合唱クラブに参加していることなどなど……
そして途中の美女と野獣を彷彿とさせる謎のダンスシーンに、恵の唐突な「大好きだよ」
極めつけに、ご想像にお任せしますな終わり方。
もっともっと書きたいことはあるけれど、歌唱シーンのためだけに2回3回と見ることはあっても、それ以外のところは見なくてもいいかなってレベルでした。
ベルが鈴の姿になって歌うシーンは、その歌声に感動してボロ泣きしました。
露骨な美女と野獣のパクリに加えて、細田監督のサマーウォーズの実績に相乗りしたかっただけの作品
割り切ってみればいいかも。
監督自身も恐らく割り切って酷評も想定済みで作ったのかなと感じた。
冒頭のベルがデビューした時の、「批判、アンチなんて言わせとけ。」って、視聴者へ「脚本重視ではなく、ザ・エンタメですが何か。」の保険的な言葉に聞こえた。
主に気になる点
●序盤:仮想空間を良いことにミュージカル舞台のように、都合良く背景や場面変えて、脈略がなく、竜とベルの交流が成立する。
●中盤:LINE炎上が、これでもかっていうぐらい分かりやすい描写。解決早いよ。
●終盤1:同級生カヌー男子とトランペット女子の告白シーン必要だった?無駄に間延びしてたし。
●終盤2:ヒロちゃんのハイテク環境と、他同級生による3分足らずでの推理力、合唱おばちゃんの行動力は、どこかの公安9課にも匹敵する。
・大画面4Kだか8K画質でないと不可能な拡大分析。
ヒロちゃんのPC環境が潤沢ってだけで、ここまで何者か描写0。
・夕焼けチャイム→窓枠に写るマンションで地域特定。
・独断で女子高生一人に金持たせて、東京まで送る。その後もあるけどもういいや。
●全体
なんとなく、やりたいこと伝えたいことは分かったけど、設定から解決までがご都合主義の映画用前提だった。
映画だったら、「竜はだれだ?」はあえていらなかっただろう。
特段悪いことしてないし、アバターが壊れるまで攻撃って・・、それ武闘場での設計側では?
子供には支持だが、全世界で悪者扱いされているのか共感できなかった。
掘り下げると、ミステリーになってTVアニメ並の尺になってしまう。
映画の尺の中で、設定から、やりたいことを浅く散らかしすぎて、引き算してないと思った。
結論「ザ・エンタメ」前提で割り切って観ればいい。
どうでもいいけど、一つのセリフに「竜」と「U」が同時にあると、聞き取りづらい。
タイトルなし
既に多数のレビューが上がっているが、まぁ何かと批判も多い作品。
他のレビューでよく槍玉に挙がっているポイントを整理しつつ、個人的な見解や感想を述べてみる。
“→”以降の文章が、個人的な見解です。
・Uの世界観が雑でゆるい。
→ そもそもそこはあまり重要ではない。決してリアリティを追求した作品ではないと思う。
・主人公の初の大規模ライブに乱入してきた竜に、なぜそんなにも興味を持つのか?
→ 運命的な出会いって、そういうものなんじゃないのかな。理屈ではないと思う。
・マントについてる模様のようなもののことを『痣』と呼ぶことについて。
→ たしかにこの点は、自分も当初「??」となった。アレを初見で痣と認識する人がどれだけいるのだろうか…。
・いくら虐待を受けている児童を助けるためとはいえ、見知らぬ都会、それも暴力的な大人の男性もいるとわかっている所へ女子高生ひとりで行かせるだろうか?周りにいる大人が一緒に付き添うべきだったのでは?もっといえば、あの場面で忍くんが主人公を護るべく一緒に行くと言い出さなかったのは不自然では?
→ 周りの大人たちが、主人公ひとりで行かせたことについては、田舎特有のおおらかさと考えられなくもないと思う…似たような田舎出身者としては。
一方で、忍くんが付き添わなかったことについては、それまでの彼の振る舞いからすれば、やはり不自然に感じた。が、おそらく作品として主人公がひとりで立ち向かわなければ、自力で母の死のトラウマを乗り越える展開をキレイに描けないという判断があったのではないかと思う。
・DV父親が主人公と対峙したとき。主人公の気迫に押されて、大人がへたり込むか?
→ いくらDV男とはいえ、流石に女の子相手に殴れなかった。そこまでクズではなかったという解釈は十分成り立つ。
・急に主人公や竜が『好き』とか言う。そこまで親密な関係構築してた?また、忍くんのことは?
→ おそらく主人公が言った『好き』は、母親が自分の子にかける言葉のような意味ではないだろうか。そして、恵くんが言った『好き』もまた、子供が母親に向けて使う言葉だったのでは。
・忍くんは、結局大したことは何もしていないんじゃ?
→ そのとおり!
さて、何だかんだ言ってもツッコミどころはやはり多い。特に後半、話が重くなってくるに従って、ツッコミどころも増えてくるから厄介だ。
児童虐待というデリケートな問題を扱う以上、そこはもっと丁寧に描くべきだったとは思う。
しかし、それと同時にこの作品が、誰に向けて作られたものなのかを考える必要があるだろう。
「虐待を受けている子供が『たたかう』なんて言わなくていいんだよ!」といった意見を見かけるが、そもそもこの作品は被虐待児童へ向けられたものではないように思う。
では、誰に向けたものなのか?
それはもちろん虐待を受けている児童以外。即ちこの作品を観た我々である。
虐待を受けているような児童は、映画鑑賞などといった娯楽に触れる機会を与えてはもらえないケースが多くを占めるだろう。この作品に込められたメッセージを受け取る機会が無いのだ。
だからこそ我々が、主人公よろしく被虐待児童に手を差し伸べる行動力を持たねばなるまい。見て見ぬ振りでは、救える命も救えないのだ。
批判も多い作品だけど、細田監督が伝えたかったことって──ネットやSNSはあくまで手段やツールであって、目的ではない。一方で世の問題の多くは、現実世界でこそ起きている。そして、それらから逃げることはできない。問題を後から批判することは誰でも簡単にできるけど、その前に出来ることを一人ひとりが始めようよ──みたいなことなんじゃないかなぁ?
少女漫画の鉄板
こどもの引率で観にいきました。
冴えない女の子が学校で一番の男の子(幼馴染み)に見守られる。学校で一番可愛い女の子に幼馴染みとの恋の応援を頼まれる。
あるあるだなぁ。
あんないい人たちに囲まれているのに、高校生になるまで夕御飯を食べれなくなるまで立ち直れないってのも現実的ではない…。
そしてやっと立ち直って最初のご飯が思い出のおかずってかなり酷だけど。
U の世界も危なくなったらログオフすればいいだけの話し。
予告でサマーウォーズみたいな話しかなと思っていたけど、社会に何か問いかけたかったのか?テレビで放送されても観ないと思います。
映像と歌は良いけど
細田守版バーチャル「美女と野獣」。映像は綺麗だし歌も良くて前半は良かったと思うんだけど後半のシナリオにちょっと無理があって気になってしまった。
DV親のところに女子高生一人で行かす?初めての東京であんなに少ない情報で、たどり着くのは都合が良すぎる。
オリンピック利権とスポンサー
オリンピック開催期間中に観ると、「ジャスティス」という正義と秩序を守るグループが非常に意味を持った存在に思えてくるから不思議だ。仮想世界でわざわざ正義を振りかざすのだから、よほどの人間がアバターとして使ってるとしか思えないが、多くのスポンサーがついてることからわかるように、結局は金目当て!巨大な利益を生み出すが故に、そうした秘密警察が必要なのも理解できるが、胡散臭さも漂ってくる。
全体的には一人の女子高生すずが過去に体験したネット世界の出来事と、その不信感を拭えないまま誹謗中傷というリアルさや児童虐待をもテーマにしたところは現代的で面白かった。素顔(オリジン)が見えない匿名性の問題をも訴えてきてるし、その現実社会とのギャップにも注目だ。
仮想世界やネット世界と現実とが絡む映画は『トロン』(1982)や『ウォー・ゲーム』(1983)辺りからだろうか。映画では『マトリックス』(1999)、『アバター』(2009)や『レディ・プレイヤー1』(2018)などと進化を遂げ、SF良作を次々と生み出してきた。仮想という現実逃避感やネット依存による弊害の警鐘といった意味もあったりして、これからも進化し続けるのだろうなぁ。
細田守監督は富山県出身で金沢美術工芸大学卒、東映、ジブリ出身。そのジブリがアメリカっぽい3DCGへと変化するという一方で、日本の伝統的2Dアニメの牽引者として今後も期待したいと思う。とにかく描写が細かい!『サマーウォーズ』(2009)もそうだし、『バケモノの子』(2015)のモブシーンも細かい。序盤の仮想世界内の2Dとは思えないくらいの立体感には圧倒されるし、CGならではの背景画には驚きのひとこと。日本画風のノスタルジックな描写とは対照的で面白いのです。
「U」に50億人が参加している?!と、一人でアカウント1億個くらい使ってるんじゃないの?と疑問に思ってましたが、ボディシェアリング機能とかで管理されていて一つしかアカウントを持てないとも解説されていた。また、母親も所属していた女性コーラスグループはリトグリの30年後の姿か?などと想像するのも楽しいし、ボーカルメロディのみから同期させて編曲するのも楽しそうだ。作曲法無視で・・・独特すぎて魅了されちまった。
『U』
細田監督は本当に好きです、、、
自分は細田監督のサマーウォーズを始め、時をかける少女やおおかみこどもの雨と雪やバケモノの子が大好きです。そんな自分だからこそ今まで細田監督の映画を映画館で見たことがなかったので楽しみに映画館まで足を運んだのですが、今回の映画はまったく細田監督が考えたものとは思えない酷さでした。
監督の作品は大事な人や場面などは濃く描いてとてもスッキリとした見やすい映画が特徴であると思っていたのに今回の作品はめちゃくちゃに展開が雑で、なぜか主人公の友達であるヒロちゃんが既に主人公がbellであることを知っていたり、美女と野獣をオマージュして作られているため主人公が竜のことを好きになるようなシーンが描かれているにも関わらず結局学校一モテている男(キャラ薄すぎて名前忘れました)が好きだったり、主人公が道路の向こう側にいる学校一モテている男に好きと伝えようとするも車が通って邪魔をするというベタなシーンでもトラック1台通るだけでよかったのに、田舎でありながら10台くらいの車が車間1cmくらいなのかってくらいギチギチで通り過ぎた時はさすがに「車多すぎやろ笑」って思いました笑
他にもただでさえめちゃくちゃな展開なのに、さらにその場面一つ一つに何個もツッコミどころがあって終始唖然していました。
そんなに登場人物も多くはないのに一人一人の設定が本当に雑であのサマーウォーズやバケモノの子を作った人の作品には全く思えません。面倒くさいからその辺の漫画好きな中坊に500円くらいで脚本を作ってもらったのかよってくらいです。
今回の作品を「これはインターネットの恐ろしさを描いた啓発映画なんだ」って謎の考えでプラスに捉えようとしている人もいるようですが、だからなんだよって感じでそれだからストーリーを雑に書いていい理由にはなりません。
映画を作るのは色々な人達が関わって本当に大変なんだろうとは思いますが、音楽や作画などは素晴らしいのにストーリーがこれ程までに酷いものでは、一生懸命に音楽や作画を作り提供してくれた方々に失礼だと思いました。
冒頭にも言った通り自分は細田監督の作品が本当に好きなのでサマーウォーズの二番煎じ超劣化版みたいなものを作らずに色々な視点から、他方の意見をちゃんと取り入れていい作品を作って欲しいと思いました。
ハリボテ
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