竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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いそうな人、ありそうな設定、あってほしい展開
主人公の鈴=Belleが仮想現実「U」内で歌うとき、常に画面は華やいでいた。美しかった。特に終盤、鈴が歌い、皆がそれに答えるシーンでは、光の津波に圧倒されてがらにもなく感激してしまった。
ただ…全体を通して、ただ感じたこと。なんか、古い?
この映画は細田守監督の極地とのことだが、目新しい人物像も設定も展開も何もなかった。主人公は(実際にいるかはともかく)いかにもどこかに『いそう』な少女。彼女を取り巻く友人、同級生もいかにもという感じ。合唱マダムの存在にはちょっと驚いたが、正直、いかにも昔のアニメに出てきそうなご年配婦人だった。
仮想現実「U」もサマーウォーズのころからなんら変わっていない。ただ、単なるバーチャル世界というよりもSNSチックになったことで、匿名の大勢が登場して、現実味は増したかもしれない。とはいっても、「ネットの悪意」(あるいは善意も?)を強調するきらいがあったので、あまり気持ちのいい描写ではなかった。しかも、別の配信者が自分のナワバリを守るために鈴をけなして見せたり、正義の執行者気取りが鈴を脅して見せたり…悪意の描写がちょっと古いのでは。
ストーリーも、主人公たちの善なる思いが結実する形で進んでいる。ゆえに意外性がなく、スムーズに頭に入ってきた。こうなるだろう、なってほしい、という主人公たちの思いをあっさり先取りできる。よく言えば、気持ちがシンクロした、共感したということだが。
その一方で、登場人物が何をどう考えて慟哭や決断をしていたのかは、ほとんどわからなかった。鈴がなぜ竜に惹かれたのか。なぜ竜を守ってあげたいと感じたのか。そもそもなぜ皆が竜を特定しようとしているのか。
鈴はとても優しい女の子、竜は事情があって他人と触れ合えない人。と前提に置けばスムーズに共感できるのだが…ありふれた設定と観客の思い込みに立脚した作品でいいのか。
2時間に詰め込むには欲張りすぎかな。
自身のワーストアニメ映画「未来のミライ」のダメ監督印象を払拭すべく着席。
むむ、俺には難解だった。
まず、おっさんの俺には最近のJK(昔からだが)の気持ちが分からない。特に最近のストーリーに多い、男女問わず他人との関わりが苦手な主人公にイライラしてしまう。
もしバーチャルな世界で、この主人公の様な立場になったとしたら、リアル世界の自分もかなり変化するに違いない。それが一切ないのが違和感。
竜は酷い奴で、みんなから非難を受けている。それも理解不能だった。だってバーチャルじゃん。そこで傷つけられたって怒って攻撃して排除しようとする奴ら。でも戦い方が気に食わないだけで、政治や宗教的な思想の話ではない。管理者が排除しないんだから問題無いじゃん。
中盤、美女と野獣 的なラブストーリーになるかと思いきや、リアルとは別。竜のリアルも予想を裏切られ、全く別の問題を抱えた男子、それも日本人。50億の中の一人だぞ!?世界が広い様で狭いじゃん。
最後も、何が解決されたのか分からなかった。
Uでもう一つの人生を生きて世界を変えようって言ってるけど、それ、皮肉だよね。
残念だったのは、アニメだったために、Uのキャラとリアルなキャラとのギャップが分かりにくかった事。ベルもすずも線画なんだもん。
命、友情、恋、ネット、家族、等々、テーマが多すぎ。頭ん中ごちゃごちゃになっちゃった。
でも、理解不能な主人公以外は、分かりやすくて好感度高かったよ。
映像と歌声が素晴らしい!でも…
細田守作品の中で唯一好きなのは「サマーウォーズ」
AI空間の表現の斬新さが 素晴らしくて、この「竜とそばかすの姫」の予告編で、また あの目くるめく世界観を体験したい!とこの日を心待ちしてた!
最初からクジラの口の上で歌う そばかす姫=ベルの歌声に…絵の迫力に…圧倒される!予告編で観たが…想像以上!
そして、ベルの歌声は 最初は 透明で薄い硝子細工のように繊細で…次第に鋼のような力強さと、輝きを帯びて来る!
主人公 鈴の住む世界の描写は、とてもリアリティが有って…心地よい。高知らしいが…日本のよくある田舎(地方)の風景で、素晴らしい。
周りの人達も、善良な人々。
もう…この要素だけでも、観て良かったと言えたら良かった。
でも…途中から…何やら「美女と野獣」のオマージュ?みたいなのが始まってから…何が言いたいのかが…掴めなくなってしまい…ジャスティス?なる軍団に追われる竜の意味とか…なぜ、ベルがその竜を気にかける(助けようとする)のかの動機が理解出来なくて…
つまり…他人の子を助けるために死んだ母の気持ちがわからないまま、それを引きづってた 鈴が…Uの世界で見つけた竜(助けを必要とした者)を 救う事で、母の気持ちを理解した…?という事なんだろうか?う〜ン…。なんか違う。
とにかく、ストーリーにも、鈴やベルにも、イマイチ共感出来なかった。
ただ、AI世界の想像と創造力には、魅せられた!
そして、ベルの歌声が何より素敵だった❗ビジュアルもチャーミング❗
もう…それだけ。
やはり…細田監督作品は 私にはダメかも…😓
国語力がないと全く意味の分からない作品
タイトルにもある通り国語力がある人ない人で面白さがすごく分かれる作品だと感じた。さらに後にも記述するが、現代風刺を重視している作品である。
良かったところと悪かったところとその理由を羅列する。
良かったところ
・映像美
まるで芸術作品のような映像や、歌にひきこまれる作品だった。この部分が特に海外ウケが良かったのかなと感じている。
・Uという世界観
見ている人を必ずひきこむような未だ現代科学が到達していない発展した仮想世界を作りだすのは流石の一言だった。
・共感できる現代風刺
正直現代風刺は細田監督がやることではないのではと思ってしまうがふつうの作品という目でみれば共感できる素晴らしい現代風刺になっているのではないかと感じた。
悪かったところ
・現代風刺とストーリーの両立
この二つのことを伝えるには2時間では足りなすぎた。正直無理矢理なところが多々あったように感じ、どっちつかずになっている感じが否めなかった。
・話が難しい
国語力のない人はほんとうに見ない方がいい。それか、また後にネットの考察などを見るべき。私は、このストーリーで一番伝えたかったのは(あくまでもストーリーで現代風刺は抜き)主人公の成長であると感じた。母を幼い頃になくし、その理由をずっと考え、悩み続けてきた主人公が、Uに出会い、母と同じ『見知らぬ人を助けたい』という気持ちが芽生え、助けることを通じて自己否定感や、母が亡くなった理由等をUでの体験を通して払拭していくということだと感じた。だが、これを2時間の映画から読み取るのもそう簡単ではなく、子供がみても『なにしてんの?』ってかんじになると思う。
・早すぎるストーリー展開
これも2時間に収めようとしたことで起きてしまったことだと思うがところどころつなぎが雑だったり、心情の入れ替えが早すぎたりと違和感を感じることがあった。
まだ酷評をしようと思えばできるが他の人がやっているので私はここまでにしておきたいと思う。ただ、酷評している人の中にもストーリーを読み取れていないからつまらなかったと感じている人が多々いると思われるのでそんなにあてにしない方がいい。この作品は現代風刺を描いた2時間の見るアートと思ってもらえればいいだろう。わざわざおすすめはしないが、話題性もある作品なので足を運んでみるのも悪くはないだろう。
バッドエンド…?
思ったことは皆さんがおっしゃるように映像、音の迫力と共に始まりワクワクが止まらなかったが、起承転結が微妙?特にオチが腑に落ちなかった。
ツッコミどころも多数。
ただみなさんと違う意見としては、この作品最後バッドエンド何じゃないかと思ってます。
理由は以下の通り
・虐待を受けていた少年たちも保護されたか不明。
・竜の誤解?はUのプレイヤーには知られず。
・鈴は全世界に顔を晒してしまったことで、今後生活に支障をきたす可能性が高い。
・しのぶくんと鈴が付き合う流れから、再び学校で炎上する可能性が高い。
また、描写としてもこれまでの細田作品は最後晴れといった希望を表現していたが、今作では逆に夕暮れという夜(闇)に突入するという描写であったのではないかと考察します。
サマーウォーズを超えられず。
脚本に難有。
映画館のような大勢で見る状況では、今回のような容姿やコンプレックスを弄るようなネタの押し付けはどうかと思う。不快。→ここが賛否の元凶まである。
竜の正体を探すのに無駄な尺を使っている。
いっそのこと幼馴染が竜であった方が、ラブコメ要素と登場人物を深掘り出来たかも。
「ネットの向こうは知らない人」を地で貫いたにしろ、まるで観客に幼馴染と年下の男の子を選ばせるような展開は薄っぺらかった。
画やCG、音楽は作り込んだのは伝わってきたが、最後の方はそれでゴリ押しされる感じ。(※唯一の救い様でもあるが)
観客が付いてきていないのに映像や音楽で尽く泣かせようとしてくる。
「コンプレックスからの脱脚やネットの中でもリアル、自由を。」
という原題を感じ取れたが、オマージュも相まって結果として劣化版美女と野獣とすら捉えられても仕方がない。
主人公がラストにアナ雪の主題歌を歌っても違和感が無い。
個人的に時をかける少女、サマーウォーズ、おおかみこども〜と言った作品を世に解き放った細田監督に期待していた。(※特にサマーウォーズの描写は秀逸だと思う)
しかし、ここ最近の作品の上映後は「細田監督ならもっとやれたでしょ」といつも思ってしまう。
前作よりは改善が見られて少しばかり安堵したが、ここいらで本腰を入れて、客観的で否定的な意見も時には言えるスタッフを近くに置いて作品を作った方がいい。
今の時代、映像と音楽がいい作品は他にもある。
作品は喉越しということもあり、今作の総評としては「過去作に及ばず」に留まる。
次回作に期待。
映像美と歌に助けられた
前作の未来のミライに比べると満足度は高かった。
映像のダイナミックさや美しさは映画のスクリーンで味合う価値がある。
特にIMAXとの相性も良い。
それと、今作の見所のひとつ、歌やライブのシーンも、とても良かった。
美しい歌声と曲に魅了された。
ただ、肝心のストーリーについては何を観せられているのか困惑する。
必要のない設定やキャラクターも多く、何のために映画に出したのかもわからない。
また、現実でのトラウマや問題と仮想空間「U」との整合性があわず、そもそもこの映画での「U」の存在意義がない。
ファンタジー要素も多い今作なので、現実的な問題解決方法の違和感は100歩譲ったとしても、モヤモヤがどうしても残ってしまった。
映画館でみるのがいい、テレビ画面だとどうだろう
映像、劇伴がよかったので、映画館でみられてよかった。
見終わったあとに、なんだかなぁという気分にはならなかった。
細田守監督作品はサマーウォーズとおおかみこどもだけ鑑賞済み。
・Uの設定については、色々考えたんだろうなとは思う。進行にはとくに関わらず、こんなすげーSNSだよ!どや!ぐらいに終わった。
冒頭の5人の賢者が〜等のあたりで、なにか意味はあるんだろうか、と思ったらこんな世界観!って意味だけのでそっか〜!って感じ。
・サマーウォーズみたいに行政やら実生活の根幹部分と連携して〜じゃなかったので、人類の危機!というよりは、基本はすずだけ胃痛ポジでそれでも世界は普通にまわる。スケールは小さいけど、全世界の人に注目されてる。別に竜がだれだって、何悪さしたって人が死ぬわけじゃないのに大盛り上がりしてるところは、しょーもないなあと思ったけど、それを俯瞰的にみせる場面があってもいいような気がする。実際にUを始まる前の鈴はバズってるアーティストそれなに?状態だったんだし。
・無茶苦茶な部分はあるけど、それ以上に何でお前はその行動をとる?って部分
忍が鈴にベルだろ?って声かけたのはマジでわからなかった、もしかしたらUで歌ってる姿みて何か思うところあったのかもしれないけど、なんで聞いたのかわけわからん。
・竜が他人のAsをぼこすかデータ破壊するまで攻撃するのは、普段父親からうけてる行為でしか自分を表現するしかできなかったのかなと思うけど、弟がそれみてヒーローっていうの虚しすぎるから行動原理知りたい。あとさ本当にUの運営に支障きたすっていうなら、運営側がBANすりゃいいはなしなのでU自体は竜を絶対悪とは認識してないんじゃないの。5人の賢者さんのつくったご自慢のUは何を考えてるのかわかんねえ〜!
・スポンサーいっぱいついてたあの男、あいつはわかる。なんでそんな権限もったかの経緯はわかんないけど、権力もったら振りかざすタイプなのでふつーに理解できる。
・美女と野獣はめちゃくちゃみてたので、笑った。城に入るときの「誰かいますか〜?」とかそのまんますぎる。やりたかったんだね、やれてよかったね。映像綺麗だったよ。
・生かせてない設定はたくさんあるだろうから、設定資料集とかでたら、ほーん?って気持ちで眺めたい。
タイトルなし(ネタバレ)
期待度が高かっただけに、残念な映画だった。
キャストを知らずに鑑賞したので、鈴役は10代の女の子なのかと思って鑑賞していた。この映画で褒めれるところがあるならば、女の子が声優をしながら歌を歌ってる所だ。だから、この子に何か賞を上げて欲しいと、鑑賞しながら思っていた。そしたら声優は中村佳穂さんで29歳だと後で知ったので、なんだ、歌手やんと、残念な気持ちになった。
(中村佳穂さんの歌声は素晴らしいんだけど)
竜がUの中で悪者になってる理由が分からない。なんであんなに追われてたんだ?竜の正体は家庭内暴力を受けている恵と言う男の子だ。彼は救いを求めていたけど、実社会で散々と裏切られてきたみたいで人を信用しなくなってた。
鈴はなぜ歌えない?鈴は母を事故で亡くしてるから父と二人暮らし。でも父とは疎遠。母は鈴が幼い頃に川に取り残された他人の子供を救うべく、水嵩の上がった川に入っていって溺死。公式サイトに「歌うことが大好きだったが、幼い頃、母親を事故で亡くしてから人前では歌を歌えなくなる。」とある。それは映画を観ただけでは読み取れないな!
Uでベルが歌っている時は、実社会で鈴も歌ってるのかな?その辺が分からなかった。
鈴は小さい頃から幼なじみのしのぶが好きなんだけど、そのくせにUの中で竜といい感じになってて、軽いヤツだなと思った。
ディズニー作品のキャラクターデザインで知られるジン・キムがベルをデザインしてるんだけど、作品全体がディズニー感が出ていた。
ベルの正体を明かしたら、なんで恵が信じるんだろうか?理解出来ない。でも、鈴が姿を明かして歌うシーンはちょっと感動した。ただ、なんで人前で歌えないのかの理由が不明瞭だから、入り込めなかった。
歌は良かったし、歌っているシーンは良かったと思う。
その一方で、恵が虐待されているって言うのが、映画をつまらなくさせてると感じた。もっとポップで明るい映画に出来たんじゃないかな?
息をのむアニメーションと陳腐なストーリー
アニメーションは素晴らしい。仮想世界〈U〉の映像は息をのむくらいの圧倒的な美しさ。ベルが竜を助けるために歌うラスト近くのシーンでは、数十万と集まったアバターのハートが一つ一つ光り、画面を覆い尽くす。そこにベルの透明な歌声が響くから涙がこぼれそうになる。
ここからは、不満な点というか悪口になります。😹
今さら仮想空間? 古くは『マトリックス』ちょっと前では『レディ・プレイヤー1』で映像化されているけれども新味出せるのかな? その危惧通りどこかで見聞きしたような設定を寄せ集めた世界観。50億のアカウントとは恐れ入ります。
イケてる幼なじみと内気な少女。定番というか陳腐すぎない? それにソバカスって『キャンディ・キャンディ』の残像が監督の頭にこびりついているのかな?
音と映像を中心に90分くらいにまとめれば、印象が違うと思う。というか、歌と映像はそのままで、もっといいシナリオで見てみたいな。
ほんとのこと言えなくてごめん
やっぱりサマーウォーズ・時かけは超えられない感が強い。
まず、すずが苦しみを乗り越えて、竜たちを助けるまでの原動力があまり見えなくて感情移入が全然できなかった。自分の本来の姿を見せて、人の心に寄り添うことができるようになった、というのはわかるけど、そもそもお母さんのことを乗り越える、というのが一番大事なところじゃないの?助けた少年が竜と関係があるのか、あるのだろうけど(ほんとのこと言えなくてごめん、のセリフの意味的に)、そこが一番大事じゃないの?
児童虐待の背景も見えないから、殴る父親もすごく陳腐に見えた。
そして竜とベルが一気に親密になるシーンも、どこが通じ合ったのか、過去のことに気付いたのか、一切描かれないから、置いてけぼりを食らった感じ。
ベルと竜の様子はディズニーぽくて、ジャスティスたち?はアメコミぽくて、なんか冷めちゃうし。
この作品単体で見たら、音楽や映像も素敵だし、泣けるポイントもあるんだけど、過去作からの期待があるから、満足とは言えないかなぁ。
染谷将太さんと役所広司さんの声優がとても良かった。特に役所さん演じるお父さんの包容力が素敵。この映画の中で、LINEで話すシーンが一番すき〜〜
護りたい
素晴らしい映像と歌声。
せっかくの世界観、映像の革新的な表現、そして素晴らしい神秘的なほどの歌声。
それなのに、なのになのに…どうしてちゃんと設計されてないの、キャラクターや物語の細部が。
でも、7/17土曜の15:30時点で、文句を言うためだけにレビューを書いてる人を含めて167件。
これってスゴい。
正直、観る気もないのに急に決めて観たので、事前に予告編すらもあまり観てなくて、本当に真っさら無知識で観てみたのですが、期待してなかった分、素直に映像の素晴らしさに入り込めた気がしてます。
あと、仮想空間で素性バレたのに歌声一つでみんなをまとめちゃうとかすごすぎる設定ではあるけど、合唱のシーンは少しジーンとしました。
しかし50億人の中で最も注目される2人が、2人とも日本人の子供とかね、物語云々の前に設定した人の頭がファンタジーだと思うよ。
それでも3点台なのは、子供がいるのに命懸けで他人を助けた、本来なら表彰もんのお母さんの行為を、お母さん亡くした挙句に世間から叩かれて、潰れてしまった鈴と、理由は分からないけどシングルファーザーになって苦しみ、歪んでしまった竜のお父さんの物語のリンクは、心に響いたことです。
それにしても鈴だからベル?
で、まさかの美女と野獣オマージュみたいなあれ?
ディズニーはネズミモチーフに異様に厳しいのに、この作品にはケチつかないのか不安になるほどです。
うーん、イマイチ
細田、お前もう脚本から降りろ
同級生その1「その音楽聞いたことあるわ!」
同級生その2「その音楽が流れてる地域が分かるわ!」
同級生その3「そのビルが映ってる場所は見たことあるわ!」
終盤の大事な展開の時にこんなバカみたいな脚本しか書けないならいい加減に物書きとしての才能がないことに気づこうや…
今からまた奥寺佐渡子に頭を下げて脚本を書いてもらった方がええやろ
テーマも児童虐待、家族、青春、ネットリテラシーと全ての要素がとっ散らかしすぎてまとまってもいないしな
あと最後のショタを助ける展開はどう考えても家の場所がわからないスズが外で歌ってそれを兄弟が聞いて外に出てくるってのが普通にいいだろ?
何で勝手に兄弟が外にいるねんアホか…
お前ってほんとエンタメってもんをわかってなくてガッカリだわ
良く言えば「尖り」悪く言うと「雑」
待望の細田守作品
…といっても自分は観たことが無かったので
公開までに一通り過去作を観ておくことにしました
時をかける少女から未来のミライまで観て
細田作品には共通した世界観があり
そこを知りながら観ていかないとテーマが
わからない部分もある印象でした
個人的に一番良かったのは
「おおかみこどもの雨と雪」
いきなり狼男というファンタジー要素を提示
したおかげで世界観がつかみやすくメッセージ性も
明確でわかやすかった
「サマーウォーズ」は後半のスパコンや池に漁船を
運んでくる展開でなんか白けてしまいました
人類の危機だから急にそういうなんでもあり展開に
なっちゃったのだとすれば
この監督そんなデカいテーマは向いてないと
いう気がしました
バケモノの子は渋谷にまたがる2つの世界を
九太が普通に行き来し始めてから白けたし
未来のミライは30分くらいで
エピソードが区切れており
必然的に4歳児が有能にならざるを得ず
奇妙な作品に見えました
で今作の感想は
ネットの仮想空間などこれまでの細田作品
のエッセンスを踏襲した
ビジュアルは素晴らしくスタジオ地図の
底力を存分に感じることが出来ましたが
そういう過去作からの世界観からの応用
なしではキャラクターの行動が突飛で
つかみづらい部分もあり見終わって
よくよく考えるとチグハグさが残る
感じでした
高知の片田舎で暮らすそばかすの少女すずは
幼い頃大好きだった母が洪水で川の中洲に
取り残された子供を助けるために死亡
無謀だと批判する意見も多く
なぜ母が他人の子供を助け自分を置いて
死んでしまったのかを理解できぬまま
塞ぎ込んで父との関係もうまくいかず
コミュ障一直線の毎日を過ごしていました
細田作品ではお馴染みの超遠隔地から
通う高校は田舎とは思えない全く普通の高校
には幼馴染みで人気のある忍や
陽キャのカミシンに学校一の美人のルカ
などにコンプレックスを抱く日々
そんなある日親友のヒロに進められた
もひとりの自分になってなんでも自由だ
と謳うSNSアプリ「U」をすすめられ加入
UはサマーウォーズのOZにだいぶ似てますが
アバターを任意で作れず本人の容姿から
自動的に生成されるシステムのようで
いきなり思い通りにならないんですけどと
実在したらその時点で非難囂々だろと
思っちゃいますがまあいいとして
すずはUだとそばかすのある絶世の歌姫「ベル」
そこで現実世界では出来なかった歌を
思う存分歌うとたちまち話題が拡がり
50億人のフォロワーを付ける事になります
これにより自信を付けたすずは現実世界でも
元気が出てきて生活に張り合いが出てきます
そしてネットワーク内でのコンサートの日に
迷い込んできたお尋ね者の「竜」がコンサートを
台無しにしますがベルはその竜に惹かれる所が
ありネットワーク内を探し求め会うところから
すずとベルを巡る運命は急転していきます
Uの世界は現実のSNSの世界の現実を示しており
ひたすらリア充を装う者や特定ユーザーへの信者やアンチ
秩序を振りかざし取締りに躍起になる自治厨など
あるあると感じられるところに
OZの頃より現実のネット世界が浸透して
状況が変わったんだなと思わされました
仮想空間の自分は現実世界と別人になれると
システムは謳いますが結局行動原理は一緒で
中身は一緒という事のように感じましたが
あんまりこの映画はそのUの世界と現実の
登場人物がみんな仮想世界で繋がってるわけでは
ないのでどうも印象が薄くなっている印象です
世界的アプリらしいですが結局
すずとヒロしかやってないっぽいのは
物語としてどうなのか
竜の正体に会いに行くシーンも取って付けたように
場所を特定し急がなきゃと言ってるのに
深夜バスだったりお金どうしたのかとか現実世界の
現実性をすっ飛ばした展開に置いてけぼり
細田作品は後半にシナリオがだだくさになりますが
今作もそうなっちゃってる感じでした
別に大阪とかで良かったんじゃないかなぁ
リアリティとファンタジーの境目が曖昧なことで
観ている側はどこに視点を置いていいのか戸惑うところに
描写とことん引いたカメラで客観的と
ちぐはぐな感じになってしまうのは今作も変わらず
悩ましいところでしたが
未来のミライやバケモノの子よりは
まとまってたかなという気だけしました
音楽目当てなら◎
映画前予告で流れてた曲が好きだったので、曲を聴きに行くつもりで見に行きました。
別の予告の棒読みが凄かったのもあり、ストーリーや映像には全く期待していませんでした。
主題歌や予告の曲など、劇中で歌われた曲はどれも本当に素敵だったと思います。
映像も、歌パートなどは特に素敵で素直に感動しました。
ストーリーとセリフは全体的に酷かったなぁ…と思います。
主人公は歌に全振りで棒読み箇所が多かったし、「竜はヒーロー」という弟君がどこ見てるかわからない感じなのも相まってものすごく不気味でした。
嘔吐は妙にリアルでちょっと引きました。
ストーリーは他レビューでも散々言われていますが、詰め込み過ぎで結局作品の核になるテーマが見えない印象です。
どんどん話が進んでいくので、自分が知らぬ間に寝落ちたのではないかと心配しました。
かと思えば美女と野獣パートや告白パートで妙にテンポが悪くなったり…中間は残り時間が何分あるのかずっと気にしていた気がします。
流れと雰囲気で察してね!ってところが多く、最後虐待していた父親がすずにビビって逃げた理由も、見終わったときは全くわかりませんでした。
今は「自分が正体を暴き、スポンサーを取られるきっかけになった少女だったから」ってことかな…と無理やり納得しています。
あの場面で初めてすずと目が合うので…
音楽目当て&割引がある日だからある程度満足ですが、映像とストーリー目当てで観に来てたら時間を無駄にした…と感じたと思います。
あくまでライブ映像もしくはMVを見にきた、位の感覚だと楽しいんじゃないでしょうか。
もうこの映画を見ることは無いと思いますが、サントラが8月に出るとのことなので、そちらはぜひ購入させていただきたいです。
同じシーンの使い回しが多い
映像は綺麗でしたが脚本はなかなかご都合主義の糞脚本でした。
まずびっくりしたのがベルが一回歌っただけで即人気者の歌姫になったこと。そして歌うシーンも曲も少ない。赤いドレスから花が散るシーンは3回も繰り返し使ってました。
ドームでのライブを中断されたらしいですがドームでやっていたことといえばくじらと戯れていただけ。いや歌えよ…製作側の曲数足りなかったのかな。ドームのライブでどんな歌歌うか楽しみにしていたのに。
全然ベルが活躍してる様子が描かれてないのにいきなりドームでライブとか言われてもハア?って感じでした。赤いドレスでくじらの上で歌ってた場面以外にももうちょっと衣装変えや歌唱シーンはあった方がいいと思った。
あとアバターはキャンセル可だからあの男の子は竜のアバターキャンセルすれば良かったのでは。というか竜醜いか?あの外見でそんなに嫌われるのが不思議。
虐待されてる子供を助けにいく主人公を送り出す大人たちにもびっくりです。ついていけば良くない?一緒に行けない理由も言わないし。意味が分からない。
脚本で良かったところは美女と野獣をパロディにしてるところかな。
サマーウォーズが好きなので期待していたけどいまいちでした。
でも映像は綺麗だったので星3で。
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