竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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どこかで見たような展開、機能しないキャラたち
作品を作るたびに内容が薄くなっている気がする。
●「美女と野獣」「君の名は」どこかで見たような発想ばかり。オリジナリティを感じない。
●冴えない女子高生がネット世界で歌姫になる・・・という内容を広げればいいのに変なバトルや児童虐待が出て、根本が何に夢中になればいいのわからない。
●イケメン幼馴染、学校の美少女、ボート部の男の子、合唱のおばちゃん、職業不詳の父親、元の歌姫・・・たいして展開に貢献していないのにいきなり決め台詞的なことを言う。どのキャラもうまく機能してなくて何のために存在しているかわからない。
●御都合主義で雰囲気で感動させようとしている。いい大人がヒロインを一人で東京に行かせたり、暴力親父は睨まれただけで腰抜かす。
細田作品には新鮮な発想は期待できない。原作ものとか細田監督以外の発想で作った方が面白いものが出来るかもしれない。
そんなに悪くないと思うなぁ
正直、待ちに待った「竜とそばかすの姫」だったが公開初日に見る事は出来ず5日目に鑑賞。前日にチケットを買いに行ったら既にパンフレットは売り切れだったので見た人には好評だったのかも?と思いながらネットのレビューを見ると大半は酷評であまり期待しないで観ることに、最初は話の展開も早くて良い感じに思えたけど途中からミュージックビデオ?を見せられてる気分に、主人公すずに都合良く話が進んで行き、人間関係の気持ちの部分で感動とかゾワッと出来なかったのが残念。サマーウォーズ信者なので同じような設定だと期待していたら裏切られた感じになるかもね。ま、映像はそこそこ綺麗だし、細田守監督って鯨が好きなんだなぁと思う作品だった。
個人的には好きだけど、ストーリーがもう一声欲しかった!
大まかなストーリーとしてはシンプルな設定ですが、仮想世界のキャラクターと現実の自分との相互関係みたいな物は今の世をうまく表現しているんではないかと思いました。
ただ、ストーリー展開に対してバックボーンの説明がかなり削ぎ落とされている感じはあるのでそこをどう感じとるかが楽しめる鍵ではないかと。
歌唱シーンや細田監督らしい絵の美しさは今作もしっかり表現されているのでその点は素晴らしかったです!
設定が近いサマーウォーズのような映画を想像して観に行くと正直物足りなさを感じてしまうと思うので、全然別のジャンルとして観に行く事をオススメします。
ツッコミどころを許容できないとモヤモヤするかも
終盤は特にですが、ツッコミどころが多くて若干盛り下がったというか、冷めた目で見てしまっている自分がいました。
そもそも竜と出会って、竜のことがもっと知りたいと言って捜索(ストーキング)してるのがどうしてなんだろう?って思いました。ストーキングまでする動機が理解できなかったというか、無いですよね?
途中の竜と主人公が踊るシーンもなんで踊ってるんだろう?とか思うのは無粋なんでしょうね。
虐待する父親が竜とクリオネ(障害があるのかわからない弟)にUにアクセス出来る環境を許容するのか?ネット自体アクセスできないように束縛するのでは?というそもそもの設定に疑問を感じてしまってからは一気に陳腐になったと言いますか…。そこからクライマックス〜結びだったのでなんだか尻すぼみで終わってしまったように思います。
映像の出来はとってもよく、最初の10分は最高にワクワクしたのでまあまあ見る価値はあるとおもいます。
目指すは「東洋のディズニー」か? 遂に開花した細田守の作家性🌹
電脳空間〈U〉の中では歌姫ベルとして華々しい活躍をするも、現実世界では冴えない毎日を送る女子高生のすず。
彼女と「竜」と呼ばれる存在との出会い、そしてその出会いを通して成長していく様を描いたファンタジー・アニメーション。
監督/原作/脚本は『時をかける少女』『サマーウォーズ』の、日本を代表するアニメ監督、細田守。
すずの幼馴染であるしのぶくんを演じるのは、『君の名は。』『翔んで埼玉』の成田凌。
すずのクラスメイトであるカヌー部部員、カミシンを演じるのは『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』といった細田守監督作品にも出演している染谷将太。
すずがコンプレックスを抱いているクラスのマドンナ的存在、ルカちゃんを演じるのは『オオカミ少女と黒王子』『ダイナー』の玉城ティナ。
すずの父親を演じるのは『渇き。』『バケモノの子』の、日本を代表する名優、役所広司。
〈U〉のお尋ね者である謎の存在、「竜」を演じるのは『るろうに剣心』シリーズや『何者』の佐藤健。
マスコットの様な見た目をしたYouTuber、ひとかわむい太郎&ぐっとこらえ丸を演じるのは、『バケモノの子』『亜人』の宮野真守。
1956年、日本アニメ史における最重要スタジオ、「東映動画」が設立される。
「アニメーションの神様」と言われる森康二を初めとして、大塚康生、高畑勲、宮崎駿、小田部羊一などのレジェンドを排出したこのスタジオは「東洋のディズニー」を目指して発足された。
この「東洋のディズニー」という言葉を実現するかの様な作品を、東映動画出身の細田守が創りあげた。
キャラクター・デザインは『アナと雪の女王』などのキャラクター・デザインで知られるジン・キム。
見た目だけでなく、すず/ベルの卑屈で殻に閉じこもる性格は『アナ雪』のエルサを思わせる。
ベルという名前、そして見にくい姿をした怪物とのロマンスという展開からは『美女と野獣』の影響が感じられる。
というか、竜の屋敷から逃げ出すベルがジャスティスに取り囲まれ、間一髪のところを竜が助けに来るという展開。そのまんま『美女と野獣』で観たんですけども…。
着飾った2人がダンスホールで踊るシーンも出て来たし、屋敷にガストン的なやつが押し入ってくるし、けっこう臆面もなく『美女と野獣』の展開をトレースしている。これディズニーの許可取ってんのかな?
現実世界では歌うことができなくなったすずが、電脳空間で姿を変えることで歌うことが出来る様になるという展開は、望む姿へ変身した代償として歌うことを封じられた『リトル・マーメイド』と鏡像の関係にある様にも感じられる。
ほとんどミュージカルといっても良いような、中村佳穂の歌唱力を全面に押し出した作風であり、ここもディズニーを意識していると言わざるを得ない。
このように書き出すと、まさに「東洋のディズニー」と呼ぶに相応しい、明るくて心の踊るプリンセスアニメかと思われるだろう…。
しかし、本作の内容はディズニー・アニメとは程遠い。よくぞこの内容でファミリー向け夏休みアニメとして売り出したな東宝っ!
これまでの細田守作品があまり好きになれなかったのは、あまりにも綺麗事が過ぎる世界観が鼻についたから。
ファミリー向けを狙っているからか、良い子ちゃんに収まってしまい作者本人の内面が全く見えてこない、いわゆる「パンツを履いたまま」の作品作り。
これでは真に人を感動させることなんて無理でしょ。と思っていたのだが…。
すずのお母さんが溺れている子供を助けるために荒れ狂う川に向かうというヒロイズムあふれる場面。
またいつもの通り綺麗事を描くのかと思いげんなりしたのだが、その失望は裏切られた。
死んだすずの母親に対して残酷な(しかし一理ある)コメントが寄せられ、それを観たすずが心を病んでしまうという展開。
このシーンを観た瞬間に、「遂に細田守がやってくれた!」と嬉しくなった。
『ぼくらのウォー・ゲーム』や『ONE PIECE/オマツリ男爵と秘密の島』、『時をかける少女』などの2000年代の細田守作品から感じられた、ナイフのような鋭さ。
これらに共通して描かれているのは、残酷なまでに主人公を追い詰める世界と、それに抗う姿。
作品の中では決して主人公は甘やかされない。キャラクターを突き放すような冷静さと、燃えるような情熱が共存するストーリー。
自身の立ち位置に満足しておらず、さらに上を目指したいというハングリー精神が画面から伝わってくるような熱意にあふれていた。
細田作品に久しく失われていたこの残酷さと情念。本作ではそれが戻ってきているように感じられた。
本作で執拗に描かれるのは、表現者に対するバッシング。
誹謗中傷にも近いコメントを見て傷つくすずに、親友のヒロちゃんは「賛否の意見が半々なのは良い作品の証拠」であると告げる。
このセリフには細田守の想いが込められているように感じられる。
というのも、前作『未来のミライ』はアカデミー賞にノミネートされるなど高い評価を受ける一方で、興行的にはそれほど振るわず、一般の観客からの酷評も少なくなかった。
この経験が本作に大きく影響を及ぼしたのではないか。
細田守に対する激しいバッシングは、作品に毒気を与えるに至った。
ポスト宮崎駿などとメディアにもてはやされたのも今は過去。
宮崎駿の愛弟子である庵野秀明は『シン・ゴジラ』により『エヴァ』だけのクリエイターではないことを世間に知らしめた。
宮崎駿の元で腕を磨いた片渕須直は『この世界の片隅に』で、アニメファン以外の人間にも広く受け入れられた。
サブカル好きにしか名を知られていなかった新海誠は『君の名は。』で一躍時の人に。今では最も注目されるアニメクリエイターとなった。
上記の3作品が発表された2016年。ここを境にアニメ界の潮流が変わった感じがする。
『バケモノの子』『未来のミライ』が賛否両論だったこともあり、細田守が持て囃された時代は完全に幕を閉じた。
この残酷な現実が、細田守の新作である本作に何らかの影響を与えたことは間違いないと思う。
相変わらずシナリオはめちゃくちゃ。
すずが想いを寄せる幼馴染の忍。彼は「竜」の正体をミスリードさせる為に存在するキャラクターなのだろう。
その意図はわかるのだが、はっきり言ってキャラが弱すぎ。全く魅力的なキャラクターに見えず、ほとんどただのモブ。
クライマックスの展開はあまりにも強引。あんなに都合よく少年達の家が見つかっていいのか?
大体高知から東京まで、夜行バスで何時間かかるんだ?10時間以上かかると思うけど、よくあの少年たち無事だったなぁ…。
石黒賢お父さんの迫真の雄叫びからのヘタレ化にはちょっと笑った😅
ベルがジャスティスに尋問されるシーンとか、ログアウトすりゃあいいだけじゃないの?とか思ったし、ちょっと現実⇄〈U〉の移動に対するルールが決まって無さすぎる。
そもそも、ベルがあそこまで竜に関心を持つ理由が弱いし、竜が執拗にジャスティスに付け狙われることに対する理由付けも弱すぎる。
かなりご都合主義的なところが多く、無駄なキャラクターも多い。脚本がぐちゃぐちゃなのは間違いないと。
でもこの作品に限ってはそれでも良いと思う。
なぜって細田守のパッションが画面全体から伝わってきたから🔥
主人公ベルの見た目が、コンプレックスの元であるルカちゃんをベースにしているという設定が素晴らしい✨
彼女の卑屈な性格を端的に表しているし、自分とはかけ離れた姿になるという点では『美女と野獣』における呪いと共通している。
『美女と野獣』では醜い姿になることが「呪い」であった。これは非常にわかりやすい「呪い」の表現であるが、匿名性を良しとするネット社会における「呪い」とはそれとは全く反対のものなのではないか。
現代における「呪い」とは匿名性を隠れ蓑とし、本当の自分よりも大きなもの、優れたものであるかのように振る舞ってしまうことであると本作では説いている。
『美女と野獣』では、他者からの愛により呪いが解けるが、本作では自らを愛することにより呪いを解いている。等身大の自分を認めることが、呪いを解くということなのだ。
ベルというキャラクターの成り立ち、他人と比較してしまい卑屈になってしまうというすずの性格、父親とのモヤっとした不和etc…。
全体を流れる重苦しい雰囲気は全くファミリー向け夏休みアニメにそぐわない。
だが、ここまで思春期のモヤモヤをリアルに描き出すことができる作家がどれだけ存在しているのか。
細田守はこのような陰鬱な描写が恐ろしく上手いということを、本作で証明してみせた。
これまで細田守作品の家族描写がピンとこなかったのは、本来は陰を描くことに長けている作家が無理やり陽を描いていたからなのかも。
石黒賢お父さんの虐待シーンの生々しさは、本当に胸に迫るものがあった。短いシーンではあるが、『おおかみこども』の親子描写よりもよっぽど真に迫った表現だと思う。
もう明るい青春映画は新海誠に任せ、これからは青春の痛みや暗さを描いた作品を作るのが良いのではないか?
細田守の資質は絶対にそっちだよ。
今回で遂にその細田守の資質が開花したと思う。
手放しで褒めることは出来ないガバガバさではあるが、愛すべき映画である。
細田守の次回作にも期待が膨らむ!
深いテーマ
近いうちに実現できそうな「Uの世界」の中で人気の出る歌い手の物語と一見派手な世界の中でのストーリーが展開されるのかと思いきや、アバターでは無い現実の世界の、それぞれの人が抱える悩みや苦しみを捉えた深いテーマの作品です。
よくよく考えてみると発見がある映画
・ストーリーについて
人物の背景描写や感情の描写が少ないので、いまいち「何故その行動取った…?」と思われる場面が多い。それ故に没入感が低い。でも自己補完して「こんな感情なんかなぁ」と思いながら見ると結構面白いと思う。しかし如何せん時間が押してるせいで描写不足な場面が多かった。
また、作中におけるインターネットがかなり強調されたものになっていた。感動する場面ならば「感動した!!!!!!!!」と声高らかに叫び、批判する時は徹底的に攻撃を行う。出てくるキャラクターも個性極振りで、少々リアルさが無かった。
ただ、マクロ目線で見るなら、リアルなものである。確かに声の大きい人のニュースばかりネットにあふれてるしね。
映像はとにかく最高、音楽最高。これだけで見る価値あるんじゃね?と思えるぐらい。
あと最初に出てくる子とAI達が可愛い。
・仮想世界Uについて
理系人間としてはこの世界の設定が非常に気になる。「竜」という、いわゆる害悪プレイヤーを放置し、「必要なものはこの世界にあるので…」とだけ残して何も対処しないのはヤバくない?と思う。
それこそサマーウォーズにおいては相手がインターネットウイルスであったために運営も応援するぐらいしかできなかったのではあるが、今回は人間相手である。BANなり警告なりあっても良いのでは?と思った。
一つの説として「AIが管理を行っている世界」という設定であればどうだろうか。もしAIが管理を行うのであれば、正常な管理動作を可能にしつつ、そこにある種の「わがままさ」を導入することが可能と考えられる。例えば、「絶対にBANは行わない」など。
もしここの管理が会社などの組織なら、利益を出さねばいけないし、社会理念を守らなければいけない。となるとこういった害悪プレイヤーは対処して然るべきである。だって不利益にしかならないし。でもそれをしないという事は、ここの管理者は組織ではないと考えるのが自然である。となると一部の人間によって管理されてると考えるべきだが、少ない人数で管理を行うにはあまりに世界が膨大すぎる。となれば自分たちの理想を反映したAIに管理を任せるのが一番あり得る設定なんじゃないだろうか。
・廃墟エリアについて
よく仮想世界を舞台にした物語で出てくる「廃墟系エリア」であるが、それは①そうデザインされたエリアと②データの破損が発生したエリア の二種が大多数と思われる。では今作における廃墟エリアはどれに相当するかと言えば①である。②の説もあり得るが(データ破損らしき演出から)管理AIらしきAI達、そして「城」という特殊エリアの存在から、元々そうデザインされたエリアだと考えるのが妥当である。
作中においてAI達が「ご主人様」と言っている場面と、隠しエリアと思われる城エリアの存在から、いわゆるクエスト報酬的な存在なんだろうか。「この城を見つけ出せた場合はその人物に所有権が移行する」みたいな。
・ヒロちゃんについて
「あーよくあるわこの超ハイスペック系毒舌メガネ女子~~~~」の真骨頂。一番好きなキャラ。
何が面白いかと言うと、主人公をサポートする立場で相手を気遣う心の優しさを持つ反面、劇中の悪態をつく大衆のように「性格の悪い」属性を付与されていることなんですよ。まさに「インターネット住人」…というか2ch的人物の属性で作られたキャラなんですね。「高い技術力と優しさを持ちつつも、相手を傷つける事を厭わない側面を持つ」という。でもなんやかんや善の行動をするあたり、いい人なんでしょうね。
・ラストのリアル姿→アバター姿について
「いやそのままの姿で歌わんのかい!」と思った。でもよく考えてみると、これこそが監督の伝えたいメッセージなんじゃないかなと思う。そうなんですよ、リアルも大事だけどバーチャルな世界も切って離せない、自分の個性なんですよね。結局どっちも大事なんだよなぁって。
なんかこんなメッセージどこかで聞いたな……「レディー・プレイヤー」だわ
・告白シーンについて
なんだろう、無駄にリアルな描写やめてもらっていですか???
動きこそ強調されているが、抱えている感情はまさにそのものだった。一番好きなシーンかもしれない。
・全体的通して
「レディープレイヤー」と「美女と野獣」を混ぜてベースにして、それに思春期の成長物語を作った感じ。モブキャラがいい味出している。
・疑問点
①Asが人の潜在能力を無理やり引き出すのはわかったけど、そうなるともっと才能人だらけでは
→やっぱこの二人は最強クラスに潜在能力優れてたんじゃね?知らんけど
②ジャスティンくんのアンベイルビームについて
→あまりにチートが過ぎない?なんであんなシロモノこの世界にあるの?あれなのかな「必要なものは全て揃っている」ってこの事なのかなと。きっと正義力診断テスト的なものでSSSランクを出すと貰える武装なんじゃないかな。
泣けた
壮大なミュージックビデオ
音楽には疎い私だが、
主人公すず/ベルの歌声には鳥肌が立った。
見終わってから数時間が経った今でも
歌声が頭の中をずっと駆け巡っている。
決して誰もが歌いやすいものではないこの曲を歌う
ディーバベルの美しい歌声は
Uとは別世界にいる映画を鑑賞しているだけの我々を
仮想世界Uの中へと誘ってくれる。
ただ、これを映画にするには
上映時間が足りなかったように感じる。
各々想像してほしいという作り手の思いかもしれないが
登場人物の多さゆえからくる置いてけぼり感を少し感じてしまった。
もう1時間、いや2時間。
いやいっそ2本立てなら!
あの人物とあの人物とあの人物の裏側を描け
もっとよかったのではとも思うが、完全大人向けというより夏休みの家族連れも対象にしていそうなのでこれ以上長くは厳しいのだろう。
そんな思いはあったが、
あの歌声を大きなスクリーンで見聞きするというのも
映画館で見る1つの醍醐味かもしれない。
とりあえず、
明日はサマーウォーズを再び見ながら
カツオの刺し身を食べようと思う。
絵は綺麗、歌もよいがオチが・・・
CG技術の向上によって、アバター世界の表現が増えている
サマーウォーズより進化している点として
主人公のアバターデザインが人型になり演技、演出がよくなっている。
ディズニーのように目が大きく表現されて感情が分かりやすいる工夫をしている。
現実の問題を解決するために非現実世界で冒険することはわかりやすかった。
しかし、現実のオチは話のスジに無理があった。
途中までは美女と野獣のストーリラインをなぞっている。
ディズニーでは主人公の少女が父を救うため勇気をだして野獣とコミュニケーションをとっていた。
野獣と共感するためにアバターで武装してることを書くのかと思ったが、
現実では武装がなくても動かなくてはならない問題があることに展開になった。
現実のほうでは、周りの幼馴染や大人がいまいち物語の中に入っていると感じなかった。
出番カットしすぎたか?
CG映像は総じて綺麗だし、最後のオチ以外は楽しめました。
マクロスと美女と野獣
すずは本当は美女(ベル)。
インターネットの仮想空間「U」を舞台にした作品。「美女と野獣」をベースにしたミュージカル風な作りも面白い。仮想空間というと、自分が理想とする好き勝手なキャラクター(アバター)になって活躍するのかと思いきや、あくまでも本人の属性から作り上げられるという所がポイントだ。ベルも竜も姿を変えた本人自身ということになる。ミュージカルでは魔女によって王子が野獣に変えられるが、「U」では隠された本人の本質がキャラクター化しているということだろう。現実では歌うことができないすずが、「U」では思う存分歌って絶大な支持を得る。人がベルの歌に魅かれるのは、それが心から生まれた歌であり、すずの美しい心を反映しているからだ。外見でも、そばかすだらけの田舎娘が絶世の美女になるのも、本当はとても美しくて魅力的な女の子だと言いたいのかもしれない。一方竜はあざらだらけの人から恐れられる醜い野獣(ビースト)であり、人を攻撃するばかりである。これも本人が受けている苦痛や孤独、怒りが形になったという事だろう。
心に傷を負った少女が、同じく傷ついている少年を救うことによって自身が成長する、ただそれだけの物語にもなりそうである。しかし、主人公を応援して力になる多くの人物をまわりに配置することで、細田守流の暖かい世界観が出来上がっている。同級生達は、それぞれ役割を持ってすずを助けている。合唱団のおばさん達はすずが子供の時から暖かく見守っている。錚々たる声優さんも楽しい。辛い内容も入っているが、見終わった時に暖かい気持ちになれるのは、すずのまわりが暖かい人ばかりだからだろう。
音楽に鳥肌がたった
仮想現実空間はスタジオ地図の得意とする所でサマーウォーズを彷彿とさせる場面もあって、でも、サマーウォーズより進化したテクノロジーで全く一緒に感じさせない。
ベルと竜の絡みは美女と野獣をイメージされてるのかな?と思う。
最後の歌唱シーンの歌声と映像に鳥肌と涙がヤバい。
迫力があって完全に世界観に引き込まれる
でも、内容は、ん??ってなる事がある。
言いたい事は、分かるけどもうーん??って感じ。
歌を楽しみに観るのが良いと思う。
素晴らしい絵と音楽と世界観、なのに少し残念なストーリー
圧倒的な映像美。この一言に尽きる作品です。
現実パートの自然の美しさと、仮想世界の描写に圧倒されます。
華美さをうりにしていないシーンであっても、背景の一コマ一コマの緻密さに感動を覚えました。
登場人物達の個性も立っているので「これダレだっけ」って混乱することもありません。
「天気の子」でも感じましたが、これは音楽を壮大に彩る凄まじいクォリティのミュージックビデオです。
一方で。
ストーリーがちょっと残念。
分かりにくいとかではなく、これだけの映像とこれだけの壮大な世界観、裏にものすごい設定を用意して、
思いきり風呂敷を広げた後、実際に展開されるお話はがすこし尻すぼみ(悪く言えば「え、これだけ?」という感じ)
逆に言えば、もしこれがミュージックビデオならばこんな壮大なストーリーを用意してくれてありがとう、です。
2時間以上の映画を見に来てこれはちょっと悲しい。
また、あくまで自分だけの好みの問題ですが、Uの世界のアカウント達の見た目、特にベルの絵柄が好みではありません。
サマーウォーズのナツキのアバターみたいな見た目のほうが嬉しかったな。
また「いま、Uって言ったの? 竜って言ったの?」というシーンがちらほら。
これは声優さんの技量というより、主要登場人物と世界の名前の発音が近いという設定ミスだと思います。
極論、Uである意味が映画の中にはなく、それならOzでいいじゃん的な。
総合的な感想として。
映像はこの上なく美麗で繊細で素晴らしく、音楽は力強く、
しかしストーリーは綺麗にまとめようとして小さくまとまってしまったという印象の作品です。
これは多分、金曜ロードショーで地上波放送されるとしてももう一度見ようという気にはなれない。
良かったけど、美女と野獣はやらなくていい
美女と野獣+レディ・プレイヤー1+エイス・グレードというのは本当だわ!(笑)
細田守の最新作。
今作では近年で描かれていた親子の主題はサイドに残しつつ、サマー・ウォーズで描かれたネット社会や顔の知らない相手との繋がりといったテーマが主題となっているので、その意味では今までの細田守作品の集大成とも呼べるかもしれません(事実、時をかける少女の名シーンを思わせる演出もあったり)。
まず、冒頭から圧巻です!
「U」という仮想空間のワールドをロングカットで魅せていき、サマー・ウォーズ以上の細かで綺麗なCG映像でさながらUの都市をジェットコースターに乗って見渡しているかのような感覚に陥りました!
そして、劇中でベルがクジラに乗って出て来て歌う場面が現れて、ベルを演じたキャストの個性的で素晴らしい歌声に聞き惚れ、King gnu常田大希率いるmillennium paradeの楽曲も独特で幻想的な世界観に非常に合っていました。
あの冒頭だけでベルという存在がいかに「U」でカリスマとなっているか理解出来る場面で、本当に素晴らしかったです。
作画も相変わらず素晴らしいです。
細田守らしく現実パートの作画が写実的で美しいので、どの場面においても映像に酔いしれていました。
また、竜の正体について探すという展開がほぼメインの物語として進行していき、その正体に関してもよくある在り来たりな展開ではなく、良い意味で意表を突かれるものになっていて驚きと感動がありました。
(*^ー゚)b グッジョブ!!
そして、今作ではネット世界をサマー・ウォーズ以来に描いていましたが、サマー・ウォーズは2007年の作品で驚きが多かったのですが、今作ではYoutubeやアバターを使って匿名で歌を歌うという、最近だと「うっせえわ」のAdoのようなキャラクターの視点で展開されていき、そこに「竜」という謎のキャラクターとの交流が描かれるのですが、前作の「未来のミライ」とは違って最後までストーリーが納得のいく方向に進んでくれますし、なおかつ「竜とそばかすの姫」というタイトルにもちゃんとマッチしていました。
そして、この映画においても「親子」の物語が描かれますが、本作では親子が主題になってるはずの「バケモノの子」や「未来のミライ」よりも全然心動かされました。
主人公の鈴は川の事故で母を亡くした経験を持っており、この子はどことなく母を受け入れられない姿を感じました。
しかし、そんな主人公が終盤に起こした行動がそんな母親の行動と重なるため、母親を受け入れたように感じ、そこに感動しました。
さて、ここまで語った好きな所は殆どが満点クラスです!
なので、そこだけ見れば本作は今年ベスト級なのですが、残念ながらこの映画には自分が看過できない点が何個かあります。
まずは主人公の鈴を演じた中村佳穂さんの演技。
前述通り、歌は素晴らしいのですが、声優としての演技は正直結構酷かったです。
勿論、本職は歌手の方ですし声優は初挑戦というのは承知の上ですが、細田さんはもう少し彼女に演技指導をさせてあげてほしかったです。
あと、竜が"自称"治安警察部隊に追われてる理由について。
「U」を脅かす存在として追われてる理由が全く解りません。
例えば竜が薬物等の違法物品の販売に関わってるというのならまだしも、劇中の犯罪で相当するのは自分を襲ってた"自称"治安警察を何人かオミットさせてたくらいです。
でも正直それくらいの犯罪なら少なからずやってる人いるんじゃ...?
また、観る前から話題になっていた美女と野獣のパロディ。
正直あそこまで露骨にやるとは思わなかったです。
主人公の名前のアバターは同じ「ベル」だし、竜とベルの一連の交流やアジトの内装においても殆どが似ていました。
でもあんな安易で露骨な既存作品のパロディなんて細田さんにやってほしくなかったなぁ...
正直、あんなに露骨にやってしまうとかえって世界観のオリジナリティが損なわれるのでだいぶ幻滅してしまいました。
他にも色々と突っ込みどころはありますが、名前の知らない相手との繋がりや親子の話としては面白く、そこに細田守的な美しいアニメーション演出と素晴らしい楽曲で充分カバーされていました。
正直好みは分かれると思いますが、個人的には「賛」です。
ただ、「絶賛」ではありません。
映像と音楽に引き込まれる。ツッコミどころは多いが満足度高し
細田守監督の最新作ということで観に行きました。
ツッコミどころは割と多く、説明不足感も多く感じました。しかし、それでもとても面白かったです!
本筋にはそこまで触れませんが、
まず序盤〜中盤のベルの歌やその映像、背景にどんどん映画の中に引き込まれました。Uの映像がとても綺麗で広い世界観を感じることができました。
終盤の入道雲はもう監督のお決まりですね。今回のすずの成長も純粋に「いいなぁ」「良かった」と感じました。
〇ツッコミどころ&説明不足に感じた部分
・ジャスティンどうやってそんなん手に入れたん。スポンサー?でも君の方がよっぽど犯罪じみてるような…
・Uに入ってる時でも現実でめっちゃ走ったりしてるけどどういう状況&感覚なん??
・あの状況ですず1人で東京に行くのは何があっても実際問題なしやろ
・5人の賢者「Voices」って最後まで何もなかったね※なんか隠れた出方とかしてたら気づきませんでした、すんません。
・結果上手くいったから良かったけど、しのぶくんの発言無責任過ぎん?
※思い出したら追記予定
総じて映像や音楽は最高。ストーリーはツッコミどころもあるけど終わり方はまとまりがあり面白い、みたいな感じです。
最終的には面白かった
出身高校がモデルになっているということで視聴しました。細田守監督の作品は見たことがない状態です。ベルが歌う曲はどれも独特で綺麗でしたし、主人公の成長は感動ものでした。
ですがやはり限られた時間で物語を作らないといけないため、説明不足な部分は多々あります。
Uに入っている間現実世界の体はどうなっているのか、50億人がプレイしているゲームを知らないのはありえないのではなど現実的な問題。
また、キャラクターの過去などの描写がやはり充分では無いため、若干引っかかる部分はあります。特にラストシーンでヒロちゃんがすずに対して歌えるわけない、と頭ごなしに否定しているシーンは気になりました。良き理解者、と説明されているにしては主人公を過小評価しすぎなのでは無いかと感じます。
このように、見ている最中はこれはどうなんだ...?と思う点はありますが、物語のスピードが早いため気づいたら忘れてしまうようなものでした。最終的にはよかったな〜、という気分になるので良い映画だったと思います。
学校や駅の描写が忠実、かつ歌はとても素敵だったため見て良かったです。
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