竜とそばかすの姫のレビュー・感想・評価
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様々なアニメのオマージュと社会テーマに溢れた細田作品の一つの集大成
すでにネットの世界は仮想現実ではなくもう一つの現実世界となってしまった。
現実では自分を偽って過ごしているがネットの中ではありのままの自分になれる。リアルな感情が溢れているのは実はネット上でそのような世界で生きている現在はとても息苦しい。しかし細田監督はそこを肯定的に描いている。
主人公は幼い頃に最大のトラウマを抱えてしまう。ここでどれだけ自分に感情を投影できるかがこの映画を見る上での鍵となる。つらい思いをした事がある人。人との付き合いが得意でない人。感受性が強い人。様々な経験を積んだ人ほど響く映画ではないだろうか。そういう意味ではおおかみこどもが根っこの部分は一番近いのではないかと思う。社会問題を作品に込めるのはアニメ制作者としては真っ当な事。それを少々欲張りであるが音楽と恋愛、母性愛とバトルシーンとエンターテインメント満載で万人受けもしうる内容にまとめてきた手腕は正に監督の経験値の集大成だと思う。
人が他人の生命の危機に直面したときにどのような行動をとるべきか。本当の勇気とは何か。なぜ最後は一人でないといけないのか色々と考えさせられる。
今までの細田守作品で一番好き
中村佳穂さんが凄かった。の一言。
音大生(20)女です。細田監督の作品は、高木正勝さん(時をかける少女、おおかみこどもの雨と雪、バケモノの子)が作曲されるBGMがとても好きです。またサマーウォーズは元々好きな松本さんが作曲されるという事で、サマーウォーズの世界観に大正解で好みドンピシャでした。と言うように私はいつも内容云々よりもBGMに気持ちが映画の内容に乗れるか乗れないかで、好みがかなり別れるタイプです。そういう意味で、今回はUの世界での歌姫を主役にしていることもあり、曲と歌にいつも以上にこだわりが見えて素晴らしかった。曲だけで言ったら、今までの細田監督作品の中でダントツで1番好きでした。そして今回何よりも凄かったのは、主演のすず兼Bell役を務めた中村佳穂さんの圧倒的歌唱力。見事、圧巻としか言いようがありませんでした。所々ん?となってしまう内容がありつつも、その気持ちを吹き飛ばすほどの威力と勢いをもった素晴らしい歌でした。色気がありながらも力強く魅力的な声質。キーが上がれば上がるほど透き通る高音の響き。声質のみでの表情の変化の抑揚のつけ方。どの点をとっても、まさに歌姫。この役は、映画を見たあとでは彼女以外考えられないです。特にメインテーマである「U」は曲調が特徴的でありながらも、彼女の声の振れ幅を最大限生かせる曲で、冒頭から鳥肌が立ちました。さすがメリパラでした。音楽の力は凄いと改めて感じさせられる映画でした。また、サマーウォーズの時よりも更にパワーアップして帰ってきた、Uの世界のCG作画にも感動しました。緻密に造り込まれ、美しくもCGという世界をよりリアルに感じさせてくれる作画は映画館の大画面で必見です。声優陣も豪華な俳優さん方で固められていましたが、さすが皆さん実力派という感じで、違和感なく感情移入出来ました。幾田りらちゃんもとっても上手でした。さすが声を使って自分を表現するお仕事をいつもされているだけあって、素敵な声のお芝居でした。
ストーリーに関しては、細田監督がとても「美女と野獣」をリスペクトしているんだろうなということが、竜の部屋や竜のとBellが踊るシーンなど細かい作画で伝わってきました。しかしこれだけガツンと「美女と野獣」を入れ込んでくるとは思っていなかったので、予想外でもう少しでオリジナリティがあってもいいのでは?と思いました。全体としてはあまり変わり映えしない流れで、ストーリーに感動するということはありませんでしたが、もはや内容の二番煎じ感はあんまり気にならないなと思ってしまう程、中村佳穂さんが凄かった。の一言です。中村佳穂さんの歌声に涙が止まりませんでした。心震えました。ストーリーにあまり独自性や刺激がないからこそ、細田監督が造りあげる映像美と中村佳穂さんの圧倒的歌声がメインの映画であると思いましたので、ぜひとも映画館の大画面で高音質、大音量でまた見たいと思える映画でした。細田監督作品の中では個人的に好きな作品でした。
純粋に、感動して涙が溢れてきました。
素晴らしい映像美とBGM
10年ほど細田アンチでした
時をかける少女・一般向け第一弾としてはなかなか良いんじゃない?いつもの半分くらいの力しか出してないでしょか?でも絵コンテ買うわ
サマーウォーズ・大衆向け一発目だものねウォーゲームを薄めたスープだけどなかなか美味しいよ
オオカミ子ども・え?
バケモノの子・…うん?
未来のミライ・……好きくない…
そんな私でしたが今回の作品は見終わった後しばらく座ったまま上映中に全く飲まなかったジュースを啜ってしばらくボーっとしていました。
スクーリンから出た後はロビーのパネル展示を見ていた歴戦の細田ファンに「今回は面白かったですよね!?」と話しかけたい気持ちをグッと堪えて劇場を後にしました
10年程アンチだった自分がこんな風になるとは思ってもいませんでした
星5じゃないのはまだ全力ではないな、と思ったからです。三年後、星5を付けることを楽しみにしています
現代の闇とネットの可能性と、ヒトの優しさ
脚本が悪いとかで酷評多いですね (汗
私は細田監督らしくて好きですよ。
たしかに展開は強引な部分も多いですが(特に終盤かなぁ)、リアルとバーチャル、ネット社会の秩序、陰口文化、水難事故、虐待、、、、、そしてそしてヒトの優しさが身に沁みる。
私は好きですよ。すずちゃん頑張れってなってほっこりしました。
歌っとるシーンは昔のアニメだと口の動きが合わなかったり、曲がちょっと、だったりでしたが、ほぼ違和感なしでした。
テーマは良いけど、もったいないっていうのは確かにそうなのかもなぁ。。。もっと皆に傑作と言われる作品になって欲しかったな。
でもサマーウォーズも結局田舎から世界を救うっていう、ぶっ飛んだ展開だけどいい映画じゃないですか 笑
歌と映像美でハマって観た人勝ちな映画
公開初日に新宿バルト9のど真ん中の席で観られた。
細田守監督作品の特徴なのかも知れないが、全体の物語の作りにフィクションとしての非日常感や陶酔性が混ざっていても、なんとか日常意識に戻って来られる範囲の穏当さに抑えられていて、極端に深い狂気やいびつな綻びを感じさせないさじ加減になっている。
若い女性観客らが上映後口々に、
「久しぶりにアニメの映画観て、めっちゃ感動した」
「ね〜、めっちゃ良かったね〜」
と囁き合っているのが印象的だった。そうかあ。こういうのが女の子に効くロマンティック・ファンタジーなのか、と妙に納得。
疑いようもなくハイクオリティーな作品なので、自分的にも相当感動したが、秀逸だったのは映像美と歌、という印象。
ストーリーは総じて予定調和的な健全さの範囲で収まっていて、「女の子の夢と学園ドラマ、ホームドラマを、程よい落とし所で全部叶えます」的なドラマだったなあ、と言うのを真っ先に感じたのも事実だ。
まあ、だから、逆を言えば、歌と映像美で2時間10分引っ張っていく映画で、ストーリーはオマケ感が強い。ストーリーも「美女と野獣」をトレースして、ちょっと未来の高知県の田舎に暮らす高校生の暮らしを舞台としているなど、かなり特徴的ではあるが、細部にこだわると、一つ一つのファクターが十分には掘り下げられ切らずに煮え切らない感じがして、モヤモヤ不完全燃焼な感想を持つだろう。
でもおそらくは、感性で観て、そのまま酔っちゃえばいい映画として作られている気もする。
歌と映像美だけで引っ張っていく加減が凄いし、そこに素直にハマっちゃえば「ああ、良かった」という感じで終わるだろうし、 若い女の子が観たら、最高に感動した映画、という印象で長らく記憶に残るのではないか。
観たらぐったり疲れてしまうくらい凝ったストーリーを期待する人向きではないだろうが、この日常感をほんのちょっとファンタスティックにアップデートした加減で描くロマンティックな物語が、案外今風なのかも知れない。
感動するほどの歌唱力と映像美
映像が素晴らしく綺麗。とても見やすく美しいネット空間が描かれている。
そして途中途中で流れる歌が素晴らしく良かった。
残念に感じたところは、なぜ主人公が竜にあれだけ惹かれたのか(気になったのか)ほとんど触れられていないところ。
それが気になってしまい、中盤から主人公に共感が薄れていってしまった‥
そして、話の無理矢理感は否めない。
だが、それを吹き消すほどに最後の歌が圧巻で自然と感動していた。
歌の力ってすごいんだなと心から感じられた。
現実とネット空間、竜と主人公、母親と主人公、父親と父親・・・
それぞれの繋がりや関係性、対比が描かれていて分かるととても面白かった。
ところどころで今までに見たことあるようなアニメのシーンがよぎったのはわたしだけですかね‥?
音楽と映像美、それにつきます。
CMの映像と歌に惹かれて観に行きました。
思っていた通り、素晴らしい映像美と音楽、歌でした。ストーリー自体は序盤で比較的読めてしまうところもありました、楽しむには想像力が必要な部分もありました、決して気持ちのいいテーマではありません。それでも、そんなことを吹き飛ばすほどの映像と音楽でした。気持ちのこもった音楽は、それだけで感情を揺さぶります。
展開を少しご都合主義的に感じたり、リアリティに欠けるなと思う部分もあるかもしれませんが、そこは映画ですから。リアルに即し過ぎるとそれこそ、苦い展開、報われない努力と勇気、面白みのない展開になってしまいます。
竜の正体が分かって行政の動きが遅いと絶望した時、あの後、それなら仕方ないと諦めたり、そうは言っても東京になんていけないと拳を握るだけの作品を観たいと思いますか?素顔を晒した鈴が晒されて、批判をされる姿を映す作品を観たいと思いますか?
ドラマティックな展開に非現実は大なり小なり必要です。徹底してリアルをなぞるならそれはドキュメンタリーです。その非現実を映画に溶け込ませる手段は何も脚本や登場人物だけではありません。映像で、音楽で、ドラマティックで非現実的な映画という世界に観客を引き込む方ができれば、それでいいんです。
ネタバレだか、観る前に見てほしい。
「U」や現実世界を通して主人公が幼少期に抱えた深いトラウマを乗り越え、また同じ痛みにある人を守る。とても、勇気や優しさをくれる映画だと思いました。
ただこの度一緒に見に行った人が児童福祉系を辞めた方でした。社会問題になっている通り、「保護の対応が遅い」「なんで子どもを親元に返さないんだ」という対応に追われて心身共に疲弊したためです。
予告で50億のアカウントの中から(虐待をされている)1人を探せって意味だなんて検討も付かなかったので、誘って本当に申し訳なかったです。ごめん。
ネタバレになってしまうのは重々承知ですが、どんな映画なのか、深いテーマの社会問題を絡めるな少し予告を工夫していただきたかったです。そのため星1つ下げさせていただきました。
一を聞いて十分かる人向けの作品
行間を読むのが好きな人、張られた伏線を覚えていられる人向けです。私は好きです。
私が一番好きな映画、「サマーウォーズ」が金ロで放送されていたのを蹴ってまで公開日に見に行きましたが、最大の敵は自分自身とはよく言ったものです。
「サマーウォーズが面白すぎた」、これに尽きると思います。
好きですが、好きなんですが、サマーウォーズを星5として比較してしまうとこれくらいかと思います。
早くサウンドトラック出て欲しい
「楽曲が良い」だけで不満点の全てを払拭した作品
面白かった。
冒頭シーンの映像美で涙。ただそれ以降は…。
この星4評価にせざるを得なかったのは、ただ自然と泣けたからです。ストーリー内容は残念なところがありましたが、確かに感動して泣けてしまったのですから、4未満の評価はできませんでした。
冒頭のベルの歌唱シーンと映像美は、本当に感動しました。体が身震いするくらいに鳥肌が全身に広がり、これだけで観に来た価値はあったと思いました。この体験は映画館でしか味わえないと思います。
とはいえ、それ以降はというと…。もちろん相変わらず歌唱シーンは圧倒されますし、田舎町の緑や川の光の美しさも綺麗でした。しかし肝心のストーリーはイマイチ。
例えば、登場人物の動機がわからない点。なぜ、主人公のすずは、竜に惹かれたのか?なぜあそこまでして竜を助けようと思ったのか?動機がピンとこないから、感情移入がまったくできませんでした。
期待していただけに残念。冒頭シーンがマックスの映画。ロジックや感情移入などは度外視して、ただ"映像美を体験したい"と考えている方に対しては、おすすめできる映画です。
ツッコミどころはある!しかし
なんといっても最初の『U』って言う曲最高でしたねぇ!
ワクワクさせられました!映画後は曲をすぐダウンロードしましたよ!
いやー!実に勿体ないって言うところはみんなのキャラクターを生かしきれてないんだよなぁー。
忍もっと活躍してもよかったのに指示だけして終わるって、、、、もっと、主人公と両思いなら活躍してほしかったよぉー!
みんなも思っただろうけどなぜ美女と野獣にしたんだろう?あれは野獣の設定ならわかるけど竜だからね笑
て、文句ばっか言ってるのになぜ星四つなんだ?ってみんな思うよねぇ!
それはなんといっても作画と映像と音楽と声優人達の頑張りに星4つですよ!
キャラクターもよくあんなに沢山思いつくなぁって思いました!
内容はきっと世の中の現状は今こうなってるって事を伝えたかったんだろうけどねぇー。
ツッコミ要素は沢山あるけど、、これだけはいっとく、、、新海誠よりわたしは細田守派だ笑
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