「細田守の薄っぺらい部分が最後に炸裂」竜とそばかすの姫 侍味さんの映画レビュー(感想・評価)
細田守の薄っぺらい部分が最後に炸裂
クリックして本文を読む
サマーウォーズは面白かったはずなのに、最後の最後で家庭内暴力に対する薄っぺらい認識で家庭内暴力をパラメータの一つにしてしまう細田守の薄っぺらい部分が出て反吐が出る。
わざわざ東京まで出向いて雨の中で会えた奇跡はまあ映画として良いとして、見知らぬ女子の顔に傷を付けるという一線を超えながら、それを有耶無耶に終わらせてしまう脚本は本当に家庭内暴力に悩む人達を愚弄している。
しかも、そこまでして会いに行ったのに結局地元の男子とくっつく。
じゃあこの映画での旅は何だったんだ?
そういえば、すずめの戸締りも似た様な感じで主人公が北上する話だったが、あちらはアニメーションの美しさもあり脚本のアラは上手く隠されていた。
その点、作り手の総合的な手腕の差があったのではと思う。
サマーウォーズの成功の呪縛に囚われすぎて、後に続く作品が商業作品としての呪いに囚われ過ぎて薄っぺらく、心は震えず、残るのは失望だけ。
広げた風呂敷がたいした事なかったというアニメーション作品。そりゃあ映画ファンには響きませんよ。
コメントする