「細田監督の集大成?」竜とそばかすの姫 はいじさんの映画レビュー(感想・評価)
細田監督の集大成?
これまでの細田監督の様々な作品のいろいろなものが詰まっていると言える。
この映画に賛否両論別れるのもわかる気がする。
細田監督にまったく新しい作品を期待した人は裏切られたような気になるのかも?
でもいい意味で細田監督の描きたかったものが詰まっているとも思う。
それはちっぽけな自分だったり、日本の田舎の風景だったり、家族愛だったり。
でもそれらを詰め込むには少し時間が足りなかったのかも?
個人的にはいろいろと説明が足りない気もしたが、それらをあえて端折りメインに中村佳穂さんの歌を持ってきたのは、さすが細田監督のひらめきとしか言いようがない。
中盤以降、ダンサー・イン・ザ・ダークのような理解できない涙に襲われて戸惑った。
それだけの力強さが中村佳穂さんの歌にはある。
この映画は細田監督が小説に書き下ろしている。
まだ未読だが、細かい設定などはそこで語られているだろう。
逆に言えば、それらをすべてすっ飛ばしてしまうほどの魅力が、中村佳穂さんの歌声にはあるし、監督の思いもそこに詰まっている。
そしてそれこそが監督の描きたかった本質なのだと思う。
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momokichiさんのコメント
2021年8月1日
>それらをすべてすっ飛ばしてしまうほどの魅力が、中村佳穂さんの歌声
>にはあるし、監督の思いもそこに詰まっている。
>そしてそれこそが監督の描きたかった本質なのだと思う。
確かに歌のシーンでなぜか涙が溢れました。
こういうことなのか。