劇場公開日 2021年7月16日

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「レビューは気にせず見た方がいいです。」竜とそばかすの姫 Shibuya Yasuhiroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0レビューは気にせず見た方がいいです。

2021年7月30日
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鑑賞方法:映画館

鑑賞前にネタバレも含めてこちらのレビューを沢山読ませていただきました。

あまりにも低評価が多いので、鑑賞をやめようかとも思いましたが、自分の目で確かめようと思い、13歳の息子を誘って観てきました。

感想ですが、多くの方がおっしゃってる通り、「そんな簡単に竜の本人や家が見つかるわけないじゃん!」というのは理解できました。

でも、私は許せちゃいました。
逆に「テンポ良くていいね!」とまで思っちゃいました。

私のおすすめ点は、すずがUの世界でアバターではない本当の自分の姿をさらけだして歌うところです!

「君の名は」のような「やっと2人会えたね!」みたいな感動のシーンではないのですが、幼少期に亡くなったお母さんのことや自分のこれまでの苦悩など全部の想いを込めて歌うシーンで涙が出てしまいました。

ちなみに息子は、「竜の少年の問題解決してないよね?」と冷静なコメントをしていました。

確かに映像にはありません。

でも、映像には出てこないけど設定されている点が沢山あるのだと想像します。

DVのお父さんがどうなったのか。
竜だった少年と弟はどうなったのか。
どのように解決したのか。
分かりませんが、それは見た人それぞれが想像すればいいと思います。

それで息子と帰り道に「こうなったんじゃない?」、「いや、こうじゃない?」と会話が膨らみました。

私は細田監督の映画が好きで毎作品見ています。
特に好きなのは「おおかみこどもの雨と雪」です。

今回の作品も、戻りたくても戻れない甘酸っぱい青春時代の男女の気持ちを思い出させてくれ、さらにUの世界の音や歌、映像の美しさで感動をいただきました。

この作品は「戦い」や「ジェットコースタームービー」とは違うジャンルの作品で、ハラハラドキドキを楽しむ映画ではありません。

他人の人生を見て、それとは違う自分の人生と対比し、共感する作品だと思います。

どうしてすずちゃんのお母さんは、自分が死ぬかもしれないのに、自分が死んだら自分の子供が悲しむのに、他人の子供を助けに行けたのだろうか、自分があの場面で躊躇なく川に入っていけるだろうか、と自問しています。

見終わって、想像したり、考えたりできる映画っていいですね。

私はもう一度見たいと思っています。

細田監督、スタッフの皆さん、素晴らしい映画をありがとうございました。

shivtecDD
shivtecDDさんのコメント
2021年8月2日

NOBUさん、コメントありがとうございます!
確かに、何故、すずひとりで都会に向かったのですかね。
色々と想像を膨らませることが出来る映画ですね。
「一人で行くのはおかしい」、「家の場所がすぐに見つかるのはおかしい」と安易に非難するのではなく、監督の意図を考えるという視点で見れば感想も変わってくると思うのですが、とにかく誹謗中傷、ディスりが蔓延してますね。

shivtecDD
NOBUさんのコメント
2021年7月31日

おはようございます。初めまして。
 ”見終わって、想像したり、考えたりできる映画っていいですね。”
 私も同じでして、”何故すずを敢えて一人でDV男のいる都会に行かせたのか?”とか、脚本の瑕疵かもしれませんが監督の意志を考えながら観ていましたよ。では。

NOBU