「まあまあだった」竜とそばかすの姫 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
まあまあだった
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アプリのUの世界がめちゃくちゃで、運営がなってない。ネット世界の現実で虫とか動物みたいになっている人らはどういうつもりなのだろう。一方で美女がいる世界で、それをよしとするのはどうなのだろう。竜の背中の痣と言っていたが、マントの模様にしか見ない。
ベルの顔の圧がすごくて好みじゃない。目頭切開してそう。自警団みたいな連中の正体は子ども部屋おじさんの引きニートなのだろうと思っていたら明らかにされなかった。歌も好みではなく、主人公の女の子から自然に出て来る感じがしない。児童虐待がとってつけたようで、エンターテイメントの出汁にしていいのか、深刻に悩んでいる人はムカつかないだろうか。竜の正体の少年が主人公に恋をしたらどうするのだろう。
新しい価値観を提示してくれるのかと期待したのだが結局、ネットの世界でも才能があって人気者で称賛されることがよしとされており、現実と大差ない。チャンスが広がっているくらいだ。
お母さん、人助けは立派だが、川に行く時は天気予報くらい見てから行って欲しいし、子供用の救命具がなぜないのだ。しかも子供に着せず、着ている自分が抱く方が安全ではないのか。主人公のすずはお母さんを亡くしてから心を閉ざしているとのことなのだが、それほど暗いわけでもなく、健やかですらあり、お父さんにのみ心を閉ざしているのが何か変。カラオケでたくさんのマイクを突き付けられるのも変な場面で、あんなにたくさんのマイクをカラオケボックスで使うか?
今回も好みではなかったが映像は美しかった。表現や物語に対して心が薄い印象だ。
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