「音楽と映像は良いのですが…」竜とそばかすの姫 tmsru300303さんの映画レビュー(感想・評価)
音楽と映像は良いのですが…
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音楽と映像は映画館での鑑賞に値すると思います。ですが、脚本はひどい。酷評もあるバケモノの子はファンタジー系エンタメ作品としてそれなりに楽しめた口ですが、個人的にはこれはダメでした。
Uの世界や人の心の機微があまり丁寧に描かれていないのは横に置いておくとしても、子供の虐待って、ここまでふわっと荒唐無稽に料理してしまってよいテーマなのでしょうか。竜のオリジンが明らかになっていく過程でもやもやが増加し、主人公(田舎の女子高生)が竜を救うために急遽単身夜行バスで上京という展開になると完全に現実に引き戻されてしまい、ぎょっとしたというか、ん?この年頃の社会経験のない子が一人で?危なくない??この子が行っても何も解決しないよね?むしろ状況悪化するリスクない?周りの大人何してんの?大丈夫か???となってしまいました。主人公の成長を描くためのエピソードなのでしょうが、物語上の顛末も含め、かなり雑だと思います。
途中までは映像と音楽は良くできているのでそれなりに楽しめたものの、クライマックスが近づくにつれファンタジーとしても楽しめなくなり、終盤は疑問符ばかり浮かんでしまう作品でした。
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