「最高の素材を煮詰めて作った残念作品」竜とそばかすの姫 S,MYWKさんの映画レビュー(感想・評価)
最高の素材を煮詰めて作った残念作品
全体的に音楽9割、映像1割、ストーリー0割、みたいな感じ。
millennium paradeなどの音楽については素晴らしいの一言。その音楽のMVのようになっている映像もまあまあ。
ただ、音楽の素晴らしさのせいで隠れているが、あれ?ストーリーなにこれ?登場人物の9割いらなくない?設定もなにこれ?みたいな荒さが際立つ。
わざわざ雨の中を走るシーンを作るために脚本曲げた?みたいなのがあったり、唐突に静止画+ナレーションで安っぽく泣かせに来たりする。
映像も、音楽シーンは素晴らしいが、それ以外の部分は悪く言うと「手を抜くところは抜いた」という感じ。最近の新海作品や庵野作品のような狂気じみた作り込みに慣れてしまった私としては物足りなさがある。
とりあえずデカいクジラ出しときゃエモいだろ?みたいなとか思ってない?
正直音楽も微妙だったらこんなレビュー書かずに記憶から消していたと思うが、いかんせん音楽が良すぎるせいで残念度が高い。
ただ、繰り返すようだが音楽については素晴らしいので、その為だけに劇場に足を運ぶ価値はあると思う。
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