「美しい音楽と映像。ストーリーは中途半端。」竜とそばかすの姫 ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
美しい音楽と映像。ストーリーは中途半端。
仮想世界のベルの歌は素晴らしいです。
但し、内容は色々な要素をあれもこれもと盛り込み過ぎて、まとまりが無い感じでした。
すずは幼い頃に母親を亡くしてから、唄えなくなっていました。悲しい事故だったのですが、母親に捨てられたように感じたのでした。高校生になっても母親のコーラス仲間のおば様たちとは付き合いを続けているのに、父親にはなぜか冷たい態度を取っています。ルカちゃんにコンプレックスを感じていますが、その理由が彼女が美人で明るくて華やかなのに、自分はそばかすだらけで地味だから、という描き方ならわかりやすいんですが、そばかすについてのエピソードは特にありません。
仮想世界に入ってから、すずは自分を解放して、徐々に自信を持てるようになりますが、ある時、竜と出会って正体を知りたいと思うようになります。たぶん、竜を、自分と通じる、傷付いた心の持ち主だと感じたのでしょうが、そこはどうしてそう思ったのかの描き方が不十分です。
すずの気持ちの変化が唐突で分かりにくいです。
最後、ハッピーエンドになっていましたが、問題はまだ解決していないし、高校生の女の子が一人でどうにかできる問題でもないです。
もう一つ気になったのは、その他大勢のアバターです。見た目が人間じゃない子たちが粗末すぎてかわいそうです。
ゆり。さん、コメントありがとうございます😊
おっしゃる通り、シナリオは出来の悪いRPGにありがちな、お使いイベントをただこなしていくだけのような感じがありましたね💦
オリジナルではなく、原作付きの作品をアニメ化するというのも一つの手だと思うんですが、どうしてもオリジナルでやりたいという細田守監督のプライドがあるんですかねぇ…。
しのぶ君もカミシンもUに関わっているかどうか不明でしたね。最初私はしのぶ君か父親が竜かと思いました。犬も家族の一員として扱って、すずが悩みを打ち明けたり(返事は無くても良い)、歌を聞かせたり(もちろん小さめの声で)したら犬のいる意味が出てくるのに。キャラクターや設定が放りっぱなしな感じでした。
ところで、しのぶくんのアバターって出てましたっけ?
実はジャスティス一派のリーダー格のひとりだったりする⁉︎みたいな設定があっだとしたらこの物語は意外に大きな世界観が可能になりますね。
シュールなダークファンタジー的な世界のほうが、興味が湧いてくるかも。
確かに〝その他大勢〟が軽過ぎでしたね。
自分は、どれほどみすぼらしいアバターに造形されるんだろう、と考え始めたら怖くて登録なんかできないと思います。
ゆり。さん そうかもしれないですね。でも…もう少し背景に踏み込んた描写が欲しかったです。友達の恋バナとか要らなかった気もします。その分 もっと鈴の心情に迫っていたなら、と思います。それにしても、こんなに賛否が分かれる映画は珍しいのでは?
ゆり。さん コメントありがとうございます。カンヌ国際映画祭…あそこの評価 信用出来なくなりました(笑)「ミライの未来」が米アカデミーにノミネートされた時も そう思いましたが。この映画.comでの評価はフィルマークスに比べて かなり厳しいです!映画関係者は しっかり目を通して見て欲しいです!ね!
ゆり。さん 共感をありがとうございます。(^^)
ゆり。さんの仰る疑問や指摘は全く同感です。竜へのアプローチが謎過ぎましたね!そして、確かに 人間形のアバターが少ないのが不思議な感じでした!それとジャスティスというアバターが出て来る度に、安いアニメを観てるような気がして、興醒めしました(笑)