「ファンタジーもラブロマンスも自由自在、不思議と優しい余韻に包まれる」1秒先の彼女 たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジーもラブロマンスも自由自在、不思議と優しい余韻に包まれる
いやー、まさかエンドロール中にワケもなく涙がこみ上げてくるとは思わなかった。凄い優しくていい作品だった。
思ったよりファンタジー要素が強かったけど、それが活かし切れていて、不思議な余韻を背負っ余韻をくれる。その中でラブコメとして機能するから、えっ?と思ってもそこに合点がいくようになっている。そうして邪念が省かれた末に残る二人の行方が可愛くて仕方ない。
台湾のことは全然知らなかったのだが、七夕の方がバレンタインとしては規模が大きくて、独りぼっちには関係ない空気が年2回も来るのか…という事実にビックリ。そんなの良くシャオチーは耐えれるな…と思ったし、DJモザイク結局顔が分かるじゃねぇか!とも思った。『コントが始まる』もそうだけど、意外と人生に要らない伏線なんて起きてない。それが生きる醍醐味だったりして。でも、生き急がないようにしたいとも感じた。
一方のグアタイ、一歩遅いのだが、途中まで「こいつ何しとんねん…」が強かった笑。普通に考えて、連れ回す行為がヤバいことぐらい分かるし、理解できない。そこは今もそうだが。ただ、時間の利息で出来た知らない世界の姿をきちんと使っていて、その幸せに奔走するのが少しグッとくる。次第に要素を絞って絞って秘密に触れるようなラストはジンとくる。
いつだって世界を救うのは小さなユーモアと行動力…なんちって。
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