「台北の郵便局で働く30歳女子シャオチー(リー・ペイユー)。 子ども...」1秒先の彼女 りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
台北の郵便局で働く30歳女子シャオチー(リー・ペイユー)。 子ども...
台北の郵便局で働く30歳女子シャオチー(リー・ペイユー)。
子どもの頃から、何をするにもワンテンポ早く、誰ともテンポがあわない。
そのせいで、彼氏も出来ず、これまで冴えない人生を送っていた。
そんな彼女に、公園で知り合ったイケメンに誘われ、情人節(七夕のバレンタイン)にデートすることになった。
が、なんと、目覚めると情人節は終わっていた!
ワンテンポ早いわたしが??
といったところからはじまる物語。
とにかく前半が面白い。
シャオチー役のリー・ペイユー、スリムで手足が長く、これで美人だったらいうことなしだけれど、かなりのファニーフェイス。
せっかち以上のキビキビした動作で、動きが面白い(動きが素早く面白いことはコメディでは重要な要素)。
そんな彼女にも幼い頃に哀しい出来事があった。
少しテンポの遅い父親が「豆花を買ってくる」といったまま行方不明になったのだった。
消えた自分の情人節の謎を追うシャオチーは、そのうち、毎日、郵便局にやってくるテンポの遅い青年グアタイ(リウ・グァンティン)が何かカギを握っているらしいことに行き当たり・・・
と、後半はグアタイの物語。
ひとつの物語を、前半部・後半部で別の側面から描き、謎解き風にみせる手法は映画で用いられる手法だけれど、後半部は一気にファンタジー編に突入。
情人節の朝、シャオチーを乗せたバスを運転しているグアタイの周囲で、奇妙な出来事が起こる。
そして、幼い頃にある出来事を通じて知り合ったグアタイは、シャオチーとファンタスティックな一日を過ごす・・・
この後半も悪くないのだけれど、ちょっと偏愛的な感じもしなくもなく、女性観客が観るとヘンな感じがするかもしれません。
ただし、台湾映画なので、のんびり感漂うので、それほどヘンな感じもしないのですが。
当然最後はハッピーエンド。
エンディングに流れるBeeGeesの「I Sarted a Joke」やリー・ペイユーが歌う「Lost and Found」がさらにいい気持ちにしてくれました。