プリズナーズ・オブ・ゴーストランドのレビュー・感想・評価
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前半丁寧すぎ後半雑過ぎ
スキヤキウエスタンジャンゴみたいな、時代劇と西部劇が合体したような映画。ニコラス・ケイジが出るくらいしか情報持って行かなかったので、最初黒澤明の「夢」の悪夢版かと思いました。
前半はニコラス・ケイジ演じるアウトローの回想が何度も何度も入って、物語の原因を伝えてくるのですが、ちょっとしつこくてテンポ悪いです。かと思ったら終盤の戦闘ではなんでこの人がこの人攻撃するのみたいな展開だらけで、誰も自分の敵よく分かってないみたいな感じは観ていてしらけます。生きてるとめんどくさいから適当に台本上殺しておくか、みたいなのが透けて見えて・・・。
誰だよこんなインチキ日本描いて喜んでるハリウッド監督は!と思ったらエンドロールで園子温ってこんなの海外出すな!恥ずかしいわ!
ダラダラでグダグダ。
園子温ですから。期待したのは、はっちゃけたお馬鹿映画。そう言う意味では期待通りなんですが、足りないんです。何かが足りないんですよ。決定的に、足りない。笑えない所とか。血飛沫とか。めちゃくちゃするキャラとか。ガッツポーズしたくなる様な対決シーンとか。
とりあえず、ボスキャラがタダの助平ジジイだったのと、時計台の爆発防止に何の意味も無かったんちゃうの?、ってのが引っ掛かりまくってます。
これ、ニコラス・ケイジ、要るの?
廃車置き場のセリカと多数のCarolに、ちょっとだけ萌え。タマを一個だけ千切り飛ばしたシーンと、バーニスの殺陣と、ニコラス・ケイジの右腕が「どろろ」になった所は大萌。
なんだけど。
全体的にはダレた。
真昼間から、シラフで見ちゃいけないのが園子温なんですよ、って言ってしまえばそれまでなんかも知れんけど。
キューブリックとタランテイーノを経由して園子温に行き着く良作‼️❓
なんと、久々にニコラスケイジの名演に出会う、五年くらい酒飲んで演技してロレツがおかしいとこ見てたから、感激です。
坂口拓も殺陣が今までで最高だった。
何よりニコラスの潰しなど笑いが満載なのに、原爆被害の事実や原発事故の惨事に正面から真摯に向き合う姿勢は素晴らしい。
人殺しがヒーローに生まれ変わって生きる姿は、感涙ものである、ただしキンタマ失神の夢は蛇足ですが。
なんだか周りの演技が芸術大学や専門学校のレベルで失笑なのだが、意外と脚本とセリフが秀逸で、カンヌグランプリレベルなのだ、半地下より上なのだ。
低評価なので敬遠されがちでしょうが、意外と名作ですよ、多分、十年後には名作と位置付けられる、そう思います。
キューブリックとタランテイーノと園子温とニコラスケイジと坂口拓のいずれかが好きなら、必ず観るべし、です。
ツマラナイ
167本目。
なんじゃこの世界。
それにしても皆が皆、芝居下手。
それを差し引いても、つまらない。
誰も何も言わないのかな、監督に。
でもエンドロールで納得。
日本舞台の海外向け作品だと思うと納得。
だとしてもつまらない。
お金返し欲しい。
期待通り
園子温がハリウッドで映画を撮りたいという野望を聞いてから、黒澤、周防のような日本で評価されていた監督が活躍するのが難しいことはよくあり、ポン・ジュノもハリウッドに行って厳しい作品を撮っていたが、里に帰ってから韓国社会に向き合った半地下の家族が世界的に評価されたので、隣国ではあるが、ハリウッドでアジア人監督が活躍するのは鬼門らしく、自前のテーマを撮るより、片腕だったり、ホラーだったりジャンル映画の方が突破口があるように思えるなどを考えていた。ハリウッドに行ってイカれてしまうことはアメリカでもあるあるらしく、バートンフィンクはそれを描いている。
以上のことを観る前に思っていたがエンドロールによると本作のスタッフはほとんど日本人らしく見栄を切った割りには意外と手堅い体制で撮るのは、カッコ悪く思ってしまった。しかし、園子温に対してそこまで、思い入れがない私には、園子温が外国人向けに撮ったらこんな作品を撮りそうだという期待には応えてくれている。手話風ダンスの紙芝居や遊女に手を叩かせて口を揃えさせたり、楽しい演出がある。
ニコラス・ケイジの衣装からして笑えるのだがら、そもそもギャグを入れて気軽に撮ろうと思っているのかもしれない。そのギャグが観客に面白いかはわからないが、あまり偉そうな態度を取らないことは高評価だが、それを出来るのは日本人スタッフに囲まれていたからではないかと思ってしまうジレンマに陥る。ネタ化された日本描写に辟易する人も居るかもしれないが、ギャグとして確信犯的にしているのだから、面白がればいいではないかと思うが、その確信犯なことに脱力してしまうこともある。
玉が潰れた時などの回想シーンがかったるく、そこを切れば90分台後半で楽しく観れたはず。
全体の評価としては、ギャグ路線で楽しく観れた。園子温の映画はシリアスになると、いつもご自身の経験由来らしいのであまりフェアな言い方ではないがファザコンが発動してしまうのが幼稚に思えてしまい、楽しめないことが多いのでそこがなかっただけでも良かった。外国人のふんどしや片言日本語は私のフェチとして、楽しく観たがこの手法は一回しか使えないとも思う。今後、ハリウッドで活躍するのかもしれないが、園子温は日本映画の文脈に沿ったタイプの作家のような気がするので、そんなにハリウッドにこだわる必要もないかと思う。
酷評されているが、園子温自体は変わってないので嫌いだった人が積極的に発信してるのだろうか?前からこんな作風でこんな演出だったので、全然思った通りの作品だった。一応ハリウッド1作目でこれなら、良い方だと思う。
ニコラスケイジの悲劇
世界観もいいし、セットも衣装もクールなのにもったいない。シナリオがダメダメで全くストーリーに入っていけない。ヒーローはあの人と共闘するんじゃないの? おバカ映画なんだから単純明快の方がいいのにね。
ボケを入れるんだったら、ボケ倒して笑いにして欲しいし、SFの要素を盛り込むんだったら、とんでも理論でいいからわかるようにして欲しい。
ママチャリでゴーストランドに出撃するなんてメチャクチャクールだと思って身を乗り出したらあっさり断念しちゃうんだもんね。
見どころは、ニコラスケイジの股間にアクシデントが起こるところかな。ここはまさかの展開で、笑っちゃった。だから、一個づつ装着したんだね。
核爆発で時空が歪んでサムライタウンができたのかな? もうめんどくさいから、園子温監督もそこに放り込んでください。
ニコラスさん次は、おバカ道一直線の作品を頼みますよ。
なんと言えばよいのか・・・
久々に園子温作品鑑賞。
途中、銀行強盗の振り返り場面から「おっ、このあとの筋が見えたかも」なんて思ったワタシが甘かったのでしょうか。
結局ストーリーは無いのかも。ヒーロー(ニコラス・ケイジ)が流れ者としてやってきて、地元の不条理をバンバンやっちゃう、というマカロニウエスタンなのかな。
それでも、モヤモヤ感はありながらも最後までしっかり観ることができました。
ラスト間際、メインどころ3人がバス停?にぐったり座っている後ろのブリキ看板、「エネクソ」!笑えました!じっくり見ればもっと小ネタが潜んでいるのでしょうね。
「ニコラス」の名を語る私、BからC級作品にスイッチしつつあってもなるべく作品にフォローしていますが、いつも全力演技のニコラスにリスペクトでした。
(でも、最初のフンドシシーンは栃ノ心に見えてしまった・・・)
ニコケイはニコケイ、何色にも染まれない
バンザイ!…とはいかず?時代劇サムライ × 西部劇ガンマン × 震災原発。東洋ミーツ西洋おまけにSFとか雑多煮状態カオスのはずだけど何故か何処か薄味。まちがいなく園映画だけど、ベストな園作品からは程遠い(と書きつつもっとハマらなかった作品色々あったので一先ずこのスコア)。
園子温 × ニコケイ = 双方のクレイジーな世界観/存在感、"まぜるな危険"!!…かと思いきや……?ファーストカットから園子温映画、その後もずっと紛れもなく彼の映画でしかない世界観が一応展開されてはいる。二人の強烈な個性がブツかり溶け合うのをワクワク期待した結果、園監督がニコケイにニコラス・ケイジ同人映画ばりにさせたいことをアレコレさせた挙げ句、世界のニコラス・ケイジに敗れたり!園子温≪ニコラス・ケイジ。彼の強烈すぎる個性は園子温監督作品の中でも決して埋没することなく、始終際立っていた。なんだったら「話自体がジャンプカット?いや、ジャンプシーン?」なんて勘繰ってしまうくらい、記憶に残らなかったかもしれない。言うほどクレイジーじゃない。う~む
年末待たずに今年ワーストワン確定
どうした園監督?エロでもグロでもノイジーでもない。不条理もない‥突然始まる仲間割れは理解できないので不条理だけど。
期待が大きいだけに半端ないがっかり感。久々エンドロール見ずに小屋出ました。
園子温監督の「やりたい放題」映画に拍手喝采&勇気をもらった
「すごい映画」だと思います。園子温監督のハリウッドデビュー作と言う名目で紹介されています。「ハリウッドだけが映画じゃない」というアンチの声も聞こえてきます。日本では実績十分な監督でも世界では無名です。でも園子温監督は「やってくれた」のです。そして本映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』での演出も特筆すべきものとなっています。もう「世界観丸出し」で「好きなようにやっている」との印象を受けます。さらに「ヤケクソ感」も伝わってきます。本映画『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』のコメント・レビューは散々たるものですが、わたし的には「絶対に評価される時が来る」と信じています。園子温監督「こういうことやりたかったのだ」とわかるのです。若かりし頃の石井 聰亙監督ならびに山本政志監督が「やりたい放題」していた時代を想起させました。映画って確かにメッセージ性も大事ですが、「エンタメ性」があることで、現実世界から逃避をもたらします。逃避した先で、わたしたちは少しでも楽しくハッピーになれるのであれば、それは「勝ち映画」だと思うのです。映画業界も現在は「コンプライアンス」を意識したメッセージ性を求める作品が多い中、本映画のような園子温監督の「やりたい放題」の作品ってとても重要だと思うのす。ここまでやってくれたので、絶対に世界で活躍してほしいと思っています。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
最高!ではなくサイコ!
近年のニコラス・ケイジ主演の映画はなかなかハードルが高い。そのイカれ具合は「ニコラス・ケイジ映画」というジャンルにしてもいいほど。面白いとは言えないものが多いのに、なぜか観たくなってしまう。本作はニコラス・ケイジ主演ってだけでなく、園子温監督ってことだから期待が高くなってしまうのも仕方ない。
設定とか街並みとかストーリー展開とか、キル・ビルやマッド・マックス、そしてパンク侍なんかを連想させる作り。でもどの作品にも遠く及ばない出来。意味不明でも辻褄が合わなくても展開がメチャクチャでも、なんかカッコよかったり、なぜだか目が離せなかったりする映画ってある。そんなのを期待してしまった自分はダメなんだろうか。
脚本がいくらダメでも、頑張れるところってあるはず。血しぶきの位置が明らかに変だったり、殺陣がしょぼかったのは残念だった。あくまでB級感にこだわったつもりなんだろうか。坂口拓の使い方もなんかもったいない。もっとカッコいいアクションさせてほしかった。
唯一楽しめたのがニコラス・ケイジの日本語と、妙な存在感。予告で観た「サイコー!」ってセリフは最高ではなく「サイコ」って名前だったんだね。なんだそりゃ。
あれ、でも「ニコラス・ケイジ映画」として考えるとそんなに悪くないか。もっとひどいのあったしな。
デュアルライトママチャリって凄いね
ガバナーと呼ばれる男の命を受け、町から逃げた孫娘を連れ帰る為に。ゴーストランドと呼ばれる未知なる町に向かう囚人の話。
銀行を襲い強殺で捕まり牢に入れられて数年後、ガバナーにより爆弾の仕込まれたスーツを着させられた主人公が3+2日の期限を設けられ
バーニスを追うストーリー。
遊郭だったり侍だったり、ウエスタンだったりに車にスマホと古今東西入り乱れた不思議な世界感でコメディ要素もあるけれど、大きな笑いに繋がる感じはないし、全体的にノリは笑い寄りではなくイマイチ。
大袈裟演技は演出ですよね?
見つけるの早っ!って感じまでは良かったけれど、キノコ雲と青空壁画の某施設の設定要りますか?
そしてどうでも良いけれど町の名前は仲ノ町か金町か侍町かどこでしょう?
ヘンテコガチャガチャ設定というユニークさはあるけれど、変にマジメというか堅いし、メインストーリー自体が話をムダに拡げている感じで面倒臭いし冗長だった。
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