12人のイカれたワークショップ
劇場公開日:2021年11月19日
解説
「ウルトラマン」シリーズの田口清隆監督が、俳優ワークショップを舞台にSFホラーの要素を盛り込みながら描いた異色作。実際に行われたワークショップをドキュメンタリー的に追った映像をベースに、「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」の脚本家・吹原幸太によるワークショップ課題映画脚本のSFホラーパートを重ねた二重構造で描く。中学教師の河中は、初めて担任を受け持った生徒たちの卒業式を迎えようとしていた。しかしチャイムが鳴り響いた瞬間、学校中の生徒たちが姿を消してしまう。教頭の青山は銃を乱射し、体育教師の安保は鉄パイプを振り回して教師たちを襲う。やがて用務員の栗橋が今からなすべきことについて説明し始め、河中たちは不条理なゲームへと身を投じていく。
2021年製作/106分/PG12/日本
配給:Atemo
スタッフ・キャスト
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2022年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
売れてない役者の映画、練習風景もあるよ!
見てて不快感になれる!というのも、クラウドファンディングで70万円を集めて製作したドキュメント映画なのでWOWOWでいつも見てる映画とは次元が違う。事前に情報を知っていれば多少は解消される。
監督 田口清隆 脚本 吹原幸太のタッグは「ゆうべはおたのしみでしたね」「ウルトラマンZ」とあるように目も当てられないような作品を作る方では無いとは思いますが低予算過ぎて苦労したのでしょうか、不快感を全面に出してラストでオチをつけるという手法にしたのかと思います。
演劇を目指す人には刺さるのか分りませんけど、一般人の私には不快でした。
カメラを止めるな、のように変ったシナリオを目指して演劇好きの気を引く作戦だったのかな。
2022年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
「餃子の王将」の新入社員研修かと思った。
精神的にぎりぎりの状態に追い込み、一つのことに全力で取り組むことによって連帯感を生むみたいな。
相手を一人前とは思っておらず、最後は上から目線でアドバイスして終わり。
完成した映画も中学生が文化祭のために撮ったような内容。
役者たちは感動して涙を流していたけれども、私は今一つ入り込めなかった。
2022年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
オーディションで選ばれた12人の俳優が、ワークショップに参加、「しずかな卒業式」という映画を撮ることに。
ドキュメンタリーではあるが、映画人による映画人のための映画かな。
2022年1月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
ドラマや映画で見たことあるけど、何で見たのかは思い出せない……そんな絶妙なラインに位置する俳優たち12人によるワークショップ。
明らかにおかしな内容のZ級作品に、どこまで本気になれるのか。どこまで役に没頭できるのか。その様子をドキュメンタリーとしても映し出すことで、役者という仕事の残酷な面が浮き彫りにしていく。
若手をメインにすることで、目の前にいる俳優たちが未来の自分の姿である可能性を突き付けられる。仕事がないわけではないが、俳優業だけでは生活ができず、バイトや仕事を掛け持ちしながらギリギリな生活をしている夢追い人に本当になりたいのか……。見ていられない狂った演技をする先輩俳優たちのようになりたいのか……
そのラインから抜け出せる可能性はあるかもしれないが、はたしてその可能性が自分にあるのだろうか?才能はそもそもあるのだろうか?というように、Z級作品の撮影を通して、俳優たちがそれぞれ自分を見つめ直していく構造はリアルで残酷でしかない。
俳優を目指す人におすすめできないような現実の厳しさが詰まった作品ではあるが、今作を観てもなお俳優を目指す人がいるとしたら、それはメンタル的には俳優に向いているのかもしれないが、同時に人生を無駄にするかもしれないところに飛び込むバカでもある。
つまり俳優は常人には務まらないということだ。